食べれば食べるほどストレスに弱くなる食べ物が判明





みなさんご存知の通り、私たち人間の身体は食べ物によって作られます。

フサフサの髪やニキビ一つないきれいな肌、清潔感のある指先、引き締まった体など、食事と関係しないものはないくらい密接ですよね。近年の研究によって、食事はメンタルにも大きく関わっていることが明らかになってきました。

そこで今回は、食べれば食べるほど、メンタルが弱くなり、ストレス耐性も低下する可能性がある食べ物をご紹介したいと思います。

その食べ物とは、大好きな人も多い「揚げ物」です。唐揚げやフライドポテト、ポテトチップスなどに使われるサラダ油を過剰に摂取することで身体が酸化し、脳がダメージを受けることでストレスに弱くなってしまうという研究結果もあるくらい信ぴょう性が高い説です。一体なぜなのでしょうか。

植物油を摂るほど脳がダメージを受ける

サラダ油、キャラノーラ油、大豆油など植物由来の精製油は、傷みやすく、酸化しやすいという欠点があります。酸化は温度や使い回しによって進行していきます。

自宅で新しい油を使って料理をするならまだいいのですが、外食や惣菜コーナーに売られている揚げ物、ポテトチップスなどのお菓子がどのように作られているのか私たちは知ることができません。

ですが、一品作るごとに油を変えていてはコストがかかりますし、効率が悪く、生産性も高いとは言い難いでしょう。外食する際はなるべく油ものは控えた方がベターです。

また、先述したように精製油は酸化しやすく、製造の過程で大量の活性酸素が発生するといわれています。身体にどの程度の影響があるかは明らかにされていませんが、少量でも身体が活性酸素を吸収してしまうリスクはあるわけですから、老化促進をさせたくないなら回避すべきです。

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揚げ物には“トランス脂肪酸”も含まれている

「トランス脂肪酸は体に悪いので控えましょう」という話は誰もが一度は耳にしたことがあると思います。とはいえ、具体的に身体にどんな影響があるのかをご存じの方は少ないでしょう。

トランス脂肪酸に関連する健康被害は多数報告されていますが、どうやら「うつ病」の原因にもなっているのではないかという説も多くあります。トランス脂肪酸は全身の細胞に悪影響を及ぼすといわれおり、脳細胞の構造や機能を狂わせることでメンタルが低下すると考えられているからです。

トランス脂肪酸の問題に対して、アメリカではいち早く行政が動き、事実上トランス脂肪酸の食品使用を禁止しました。また、カナダ、デンマーク、スイス、オーストラリア、シンガポールなどでは、トランス脂肪酸の含有量を規制しています。

日本でもトランス脂肪酸を減らそうという動きがあり、各企業の努力によってトランス脂肪酸フリーの油やマーガリンが販売されていますが、外国に比べると遅れをとっているのが現状です。

揚げ物を食べると食欲が増強する事実

揚げ物は健康に悪影響を与えたり、ストレスに弱くするだけではありません。そもそも、なぜ日本人は体に悪いとわかっている揚げ物を進んで食べるのでしょうか。

なぜなら、揚げ物は「もっと食べたい欲」を加速させるからです。肥満の人が日頃どんなものを好んで食べているかを調べた研究があるのですが、その結果、ポテトチップスやフライドポテトなど揚げ物やマーガリンがたっぷり使われているパン、クッキーなどを食べていることがわかったのです。

つまり、揚げ物をたくさん食べるほど食べる量も右肩上がりになっていき、身体はどんどん酸化ストレスにさらされます。その結果、ストレスにも弱くなり、メンタル疾患にかかる率が上がってしまうというわけです。

摂るべき油を選ぶことが大事

とはいえ、油がなければ料理のバリエーションが減ってしまうのも事実。そこで摂りたい油をご紹介します。

  • オリーブオイル
  • 亜麻仁油
  • ごま油
  • えごま油

これらの油を摂ることでメンタルが弱くなるのを防ぐことができます。

注意していただきたいのがどの油も摂りすぎには注意してください。例えばオリーブオイルなら、1日小さじ3杯くらいを加熱料理に少量を加えるのがおすすめです。

よくバランスのいい食事を摂りましょうという話がありますが、バランスそのものがわからない人が多く、結局いつもどおりの食事をしてしまう人は多いと思います。ですが、油を変えるくらいなら誰でもできますし、料理のバリエーションが一気に減ることもないはずです。

どうしても揚げ物を食べたい時は、あらかじめ食べていい日を決めておき、ご褒美感覚で食べるのがいいでしょう。ぜひ酸化ストレスに負けない食事を心がけてみてください。

参考図書

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