こんにちは。EBATOです。
今日は、トラウマの乗り越え方についてお話します。
人生生きていれば、必ず嫌なこと、不幸なことに直面することがあると思います。
「どうして自分がこんな目に遭わなきゃいけないんだ?」と自分や周囲の人、環境を恨みたくなることもあるでしょう。
いつまでも過去にとらわれるのはよくないと分かっていても、実際にトラウマと向き合うには膨大なエネルギーを使います。
一体、トラウマを乗り越えるには具体的にどのような心の持ち方をすればいいのか、僕の体験談と心理学的観点から考えていきます。
25歳で人生の地獄をみた
実は僕自身、25歳のときに人生のどん底を経験したトラウマがあります。
まだサラリーマンをやっていた頃、激務や慣れない環境、プレッシャーなどが原因でうつ病になってしまったのです。
会社と話し合ったところ、3か月間の休職をもらえることになりました。
しかし、そのことを当時、結婚を考えていた女性に話したところ「私は支えられない」と告げられ、あっさり破局。
ショックから立ち直ることができず、3か月経っても回復が見込めなかったため、会社に延長できないかを交渉したところ「話が違う」と突き返され、自主退職をせざるを得なくなってしまったのです。
こうして順風満帆な人生を送る予定が一転、仕事も恋人も失い、うつ病との闘病生活がはじまったわけです。
トラウマは本当に不幸なのか?
ある心理学の研究では、トラウマや大きな精神的ショックを受けると、創造性が上がり、クリエイティブなことをはじめる人が多いというデータがあります。
世界的に有名なミュージシャンや画家といった高い芸術性を持つアーティストたちで、過去に心に傷を負ったり、トラウマを抱えている人は多いものです。
たとえば、数々のヒット曲を生み出している米津玄師さん、映画『君の名は。』で音楽をてがけたRADWIMPSの野田洋次郎さん、日本が誇る芸術家・草間彌生さんなど、暗い過去を経験されています。
トラウマを経験すると創造性が上がる理由として、大きなストレスから自分を守るためだといわれています。
その他にも
- メンタルが強くなる
- 人間関係、コミュニケーション能力が上がる
- 人格に深みが出る
- チャンレジ精神が高くなる
といった傾向が見られるのだそうです。
トラウマはとても辛いものであることに変わりありませんが、将来的に自分のプラスになる、人生が豊かになるかもしれない可能性を秘めているともいえるわけです。
とはいえ、悲しむ時間もある程度は必要でしょう。気が済むまで悲観し、恨み、憎んだら気持ちを切り替える準備をはじめましょう。
トラウマは経験するべきではない
何度もいいますが、トラウマは本当に辛いです。ですから、あえて体験する必要はありません。
けれどもし、そのような経験をしたのなら「自分はいい人生を送るチャンスを掴んだ」と前向きに捉えると気持ちがかなり楽になります。
はじめにお話したように、僕は25歳のときにうつ病になり、実は28歳のときにも再発して苦しい時期を送りました。
おそらくこの経験がなかったら「メンズ美容家」にもなっていなかったでしょうし、こうして文章を書くこともしていなかったでしょう。
うつ病という大きなトラウマを通じて、新しい経験や可能性を見出だせたのだと思うと、それほど悪い人生ではなかったのだと思っています。
辛い気持ちをリセットする方法
「ストレスを解消したい」「心のモヤモヤを晴らしたい」という人におすすめしているのが、「エクスプレッシブ・ライティング」というテクニックです。
このブログでも度々登場している認知行動療法のひとつです。
自分が体験したネガティブな経験、その時の気持ちや思ったこと、思考を紙に書き出すという手法です。
とてもシンプルですが、「エクスプレッシブ・ライティング」を行うことでストレス耐性が上がったり、再就職率が上がったという報告もあります。
僕もうつ病になったときに実践していたのですが、頭の中が整理され、新しい気づきがあり、とてもタメになったような気がしています。
トラウマを克服するには、周囲の協力が必要不可欠ですが、最終的には自分の思考を変える勇気を持てるかに懸かっていると僕は思います。
「辛く悲しい経験だったとしても、自分が大きく成長できるチャンスでもあるんだ」とポジティブに捉えることが結果的に幸せな人生を送れるのではないでしょうか。
参考にしていただければ幸いです。