挫折・失敗を乗り越える方法





こんにちは。EBATOです。

今日は、挫折や失敗からどうやったら乗り越えられるのかという話をしていきます。

突然ですが、質問です。あなたが一番最近やってしまった失敗は何ですか?

「覚えていない」「失敗はしていない」という人は、ここから先を読む必要はないかもしれません。

思い出して悲しくなったり、切なくなった人はぜひこれからお話すること役立ててもらえたら幸いです。

今日お伝えしたいのは、誰もが経験をする挫折や失敗とどう向き合っていけばいいのかということです。

はじめに断っておきますが、精神論を語るつもりはありません。僕は心理カウンセラーでもありますから、科学的根拠のある実践的な方法をお伝えします。

メンタルが強い人と弱い人の差

人は失敗をしたとき、大きく分けて2パターンの行動をとります。

一つは「次頑張ればいい」と失敗を前向きに捉えて力に変えていくパターン。いわゆる「メンタルが強い人」です。

もう一つは「やっぱり無理だった……」「挑戦して損をした……」と自信をなくしたり、失敗を引きずってしまう「メンタルが弱い人」。

同じ失敗をしたとして、どうしてこれほどリアクションに違いが生まれるのかわかりますか?

その答えの一つに「レジリエンス」というものがあります。

レジリエンスとは、心理学でよく使われる言葉で、一言でいってしまうと「逆境や困難を撥ね退ける力」のことを指します。

メンタルが強い人は、総じてレジリエンスが高い傾向にあることがわかっています。

そもそも人間は、逆境や困難にぶつかると精神的に不安的になり、本来持っているパフォーマンスを発揮しにくくなる性質があります。

そのため、判断を誤ったり、普段ではありえないようなミスをしたりしてしまうのです。

ですが、レジリエンスを高めることによって不安やプレッシャー、ストレスに強くなり、困難に直面しても安定した精神力を維持することができ、強い意思を貫けることができるので、失敗しにくくなったり、失敗したとしても前向きに捉えることができるわけです。

人はどうして失敗を嫌うのか

誰でも一度は「失敗は恐れるな」「どんどん失敗しなさい」といった精神論的な話を耳にしたことがあると思います。

とはいえ、頭では分かっていても、やはり失敗すると嫌な気持ちになったり、他人の目が気になるという人は多いはずです。

人はなぜ、こうまで失敗することを恐れるのでしょうか。それは、本能的に失敗は自分の価値を下げるものだと認識しているからです。

失敗をしたとき、いつもこんなことを考えてはいませんか。

  • 能力が足りないと思われたらどうしよう
  • 考えが足りないと思われたら嫌だな
  • 機転が利かないと思われたくない
  • 失望されたくない

今はSNSという便利なツールがある反面、いつ・どこで・誰に・何を言われているかわからない恐怖があるため、必要以上に他人の目を気にする人が増えているような気がします。

芸能人のスキャンダルが発覚すれば、ひとたび手の平を返されて餌食にされてしまいますよね。

そんな生きづらい世の中だからこそ、余計に「失敗は自分の評価を下げるもの」と思い込んでいる人は少なくありません。

失敗から学ぶものがあることは、誰でもわかっています。しかしながら、人は見えない得よりも、自分の価値を下げる損失のほうを重く感じてしまうのです。

そうなっては、自分に自信を失い、すぐに諦めたり、行動しにくくなったりという悪循環に陥ってしまいます。

心の強さを高める2つの法則

挫折や失敗は避けられないもの

挫折や失敗を減らす心理テクニックはあっても、残念ながらゼロにする方法は今のところありません。

どんなに安全な道を選んだとしても、人間である以上は大なり小なりのミスはし続けるでしょう。

だからこそ、はじめに挫折や失敗は必ずやってくるものだと諦めておくことも大切です。

今、若い世代を中心に真面目な人が増えていますが、実はその真面目な性格の持ち主ほど失敗を嫌う傾向にあることが研究によって明らかになっています。

誰も失敗をしようと思ってする人はいません。つまり、失敗は「想定外の事態」なわけです。

真面目という性格は、ルーティーンを好み、計画や指示に沿って物事をこなすことが得意な反面、イレギュラーな事態が起きると行動しにくくなったり、不快感を示します。

あらかじめ「失敗は起きるもの」と心の準備ができていれば、失敗のショックを緩和できるというわけです。

他者への親切がレジリエンスを高める

さらにより実践的で簡単にレジリエンスを強化し、挫折や失敗に強くなる方法があります。それは「他人へ親切をすること」です。

親切は心に余裕がある人がやるものだと思うかもしれませんが、心のゆとりはぼーっと待っていても生まれるものではなく、自分で生み出すものなのです。

「人に親切をする」という行為は他者をいたわる感情からくるものもありますが、100%そうではありません。なぜなら、人への親切は自分のためでもあるからです。

他者に親切を働くと、脳からホルモンが分泌され、3つのいいことが起きます。

  • オキシトシンが分泌されることで、相手との親交を深めたり、親しい人のそばにいたくなる
  • ドーパミンが分泌されることで、やる気や自信が高まり、プレッシャーに強くなる
  • セロトニンが働くことで思考力が上がり、パフォーマンスを向上させる

つまり、人に親切をすることであなたの心身の状態は最高に近い状態となるため、失敗のストレスを感じにくくしてくれる効果が期待できるわけです。

それがたとえ偽善だって構いません。あなたが親切をしたという事実は変わらないのですから。

挫折や失敗は少し捉え方を変えるだけで、ショックを受けにくくなりますし、失敗を減らすことだってできます。

ぜひ参考していただけたら幸いです。