【専門家が解説】メンズ洗顔料の賢い選び方とおすすめ洗顔料14選

「洗顔料って何を買えばいい?」
「自分の肌質に合うか見極めるポイントを知りたい」
「やっぱり高い洗顔料じゃなきゃ意味ない?」

こんな悩みを抱えていませんか。

洗顔はスキンケアの中でも土台にあたるプロセスです。

自分にマッチした洗顔料を選ぶことでテカリや毛穴、ニキビ、くすみなどの肌トラブルを防ぐことができます。

とはいえ、けっきょく何を買えばいいのかわからない方は多いですよね(僕も昔はそうでした)。

そこで本記事では「失敗しない洗顔料選びのコツ」「メンズにおすすめの洗顔料」などについて男性美容の専門家がわかりやすく解説します。

 記事の権威性

僕は普段、各メディアを通じて情報発信や執筆、セミナー講師、コスメの監修などメンズ美容に関するさまざまな仕事を手がけています。元美容部員・美容業界歴は8年以上です。>>InstagramをCheck!

洗顔料は男性の肌質に合うものを選ぶが鉄則

洗顔料選びでいちばん重要なのは、それぞれの肌質に合うものを選ぶということです。

たとえば、男性の肌と女性の肌では皮脂分泌量が約3倍多く、50代くらいまで皮脂が過剰になりやすいというデータがあります。(出典:ポーラ化成が男性の肌を徹底調査

僕はこれまで多くの男性の肌悩みを見聞きしてきましたが、テカリやベタつき、詰まり毛穴で悩む方は非常に多いと感じています。

しかしながら皮脂は天然のうるおい成分でもあり、落としすぎはNG。皮脂汚れはしっかりとオフし、必要なうるおいは残す“適度に洗える洗顔料”を選びましょう。

具体的に注目すべきポイントを解説します。

メンズのための洗顔料選び4つのポイント

男性の洗顔料選びで注目すべきポイントは以下のとおりです。

  • メンズ向けの洗顔料から選ぶ
  • ミニサイズやサンプルで試す
  • 肌悩みに応じたものを選ぶ
  • 中長期的に使い続けたいと思うか

順番に深掘りしてみましょう。

ポイント①:メンズ向けの洗顔料から選ぶ

「何を使っていいかわからない」「失敗したくない」という方は、メンズ向けのものを選ぶのがおすすめです。

メンズ向けの洗顔料はターゲットが男性なので、一般的な男性の肌質や好みに合うように作られています。

そのため、パケ買いやブランドの世界観だけで何となく買ってみても、比較的安心して使えるメリットがあります。

ドラッグストアのメンズ向けコーナーから選んだり、通販で【メンズ 洗顔料】で検索してみてください。

ポイント②:ミニサイズやサンプルで試す

その洗顔料が本当に自分の肌質に合うかどうかは、成分だけで判断するのは難しく、使ってみないとわからないのが正直なところです。

そこで初めて使うブランドはまず、サンプルやミニサイズで数日間試すのがおすすめ。

メンズ向けブランドから選ぶ理由として、女性用と比べて出張などのビジネスシーンでも使えるようにトラベルセットが豊富に出ている点です。

初めての方でもリーズナブルな価格で洗顔料や化粧水、乳液まで試すことができます。

BULK HOMME(バルクオム)THE TRAVEL SET

5日分の洗顔料、化粧水、乳液がセットになっています。持ち運びに便利なポーチも付いており、持ち運びにも便利。

ポーチは、ビニール素材のクリアタイプなので水や汚れに強く、ひと目で中身がわかるのが嬉しい。

こんな方におすすめ

  • バルクオムをはじめて使う
  • 出張や旅行先に持っていきたい
  • デザインや香りにもこだわりたい

ORBIS Mr.(オルビス ミスター)ミスター トライアルセット

約7日分の洗顔料、化粧水、クリームのセット。公式ECサイトからの注文をすると980円(税込)で購入でき、ポーチも付いてくるのでお得です。

こんな方におすすめ

  • オルビスミスターシリーズを初めて使う
  • さっぱりとした使用感が好み
  • 無香料が好み

KOSE Magnifique(マニフィーク)トライアルセット

約5日分の洗顔料、オールインワンジェルのセット。黒を基調にさりげないロゴが入ったポーチもオシャレ。

ジェルはとろみのあるみずみずしいテクスチャーで、ベタつきにくい印象です。

こんな方におすすめ

  • マニフィークをはじめて使う
  • スキンケアはなるべく時短したい
  • フローラル系の香りが好み

ポイント③:肌悩みや使用シーンに応じて選ぶ

洗顔料には、肌質や肌悩みごとに向き不向きがあり、誰にとってもいいものは存在しません。

どんな肌悩みにアプローチするかで配合成分が異なるので、全成分表示や容器をチェックしてみましょう。また、自分がいつどんなシーンで使うのかも意外と重要です。

メンズ美容家EBATO
僕の場合、忙しい朝は泡立て不要のジェルタイプ、夜はチューブタイプを泡立てて丁寧な洗顔を心がけています

使用シーンや肌悩みに応じた洗顔料選びをすることで満足度も高くなるので、下記の選び方を参考にチョイスしてみてください。

テカリ・ベタつき・詰まり毛穴には「クレイ」が効果的

皮脂が多く、テカリやベタつきやすい方には「クレイ(泥)」成分が配合の洗顔料がおすすめ。

クレイ成分は不要な汚れや皮脂吸着を得意としており、毛穴詰まりを予防する働きにも期待ができます。

・ベントナイト(モンモリロナイト)
・カオリン
・海シルト
・~クレイ
HMENZ 泥洗顔
¥1,088 (2024/03/28 09:26:57時点 Amazon調べ-詳細)

泡立ちがよく、さっぱりとした洗い上がりで男性好みの使用感に仕上がっています。泡立てネット付きなのも嬉しいポイント。

 注目ポイント
  • 3種類の泥+2種類の炭が汚れをやさしく吸着
  • コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタエキスが潤いを与えてつっぱりを防ぐ
  • 濃密泡で心地よい洗顔タイム
DUO men ザ ウォッシュバーム

泡立て不要のバームタイプ。一つ持っておくと忙しい朝などに重宝します。伸びがよく、肌なじみもいい印象です。

 注目ポイント
  • 泡立てるのは面倒だけど本格的なスキンケアをしたい
  • 滑らかに伸びるテクスチャーで摩擦レス洗顔が簡単
  • 「ピート由来の泥炭」と「タナクラクレイ」が毛穴汚れをキレイにオフ

suisai 酵素洗顔パウダー

毛穴の黒ずみ汚れや古い角質をスッキリ絡め取り、清潔感ある肌に。テカリやベタつきが気になる方に週1回のスペシャルケアとして。

注目ポイント

  • 皮脂や毛穴汚れが特に気になる
  • 炭、モロッコ溶岩クレイが過剰な皮脂を吸着して絡めとる
  • さっぱり系の洗い上がり

20代後半以降は保湿成分にも注目

古い角質や皮脂汚れを落とすだけの洗顔は20代前半くらいまで。

男性肌は元々水分量が少なく、水分蒸発量が多いといわれています。水分量は加齢とともに低下するため、必要なうるおいを取りすぎないことも大切です。

「セラミド」「グリセリン」「ヒアルロン酸」など保湿成分が配合されているか注目してみてください。

・グリセリン
・BG
・ヒアルロン酸
・セラミド

HOLO BELL エッセンシャル保湿ウォッシュ

クリームのようになめらかな弾力のある泡が肌をやさしく包み込み、汚れをしっかりオフ。しっとりとした洗い上がりでエモリエント感も感じられる。

 注目ポイント

  • 保湿成分:ヒアルロン酸、ヒト型セラミド、ナイアシンアミドなど
  • 泡立ちがいい濃密泡で柔らかな肌あたり
  • スキンケアが楽しくなるような洗顔体験

ASTALIFT MEN モイストクリアウォッシュ

キメ細かい泡が古い角質や毛穴汚れをすっきり洗い上げる。保湿成分であるアスタリフトシリーズ共通の「アスタキサンチン」も配合。

注目ポイント

  • 男性特有の肌悩みに着目して設計
  • 値段に見合うリッチな使用感で上質な洗顔タイム
  • 爽やかなシトラスグリーンの香り

くすみにはエアゾールの泡タイプで血行促進

炭酸ガスで出る泡タイプの洗顔料は、血行促進が期待できます。泡のキメも細かく、毛穴汚れをすっきりとオフ。

皮脂が多い方や毛穴汚れが気になる方などにもおすすめです。

 gatsby ブライトアップスパークリングウォッシュ

忙しい朝・泡立てが面倒な人は泡立て不要タイプでOK

洗顔料は基本的に泡立てて使うのがおすすめですが、忙しい朝などは「ジェルタイプ」「ポンプタイプ」が便利。

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ジェルタイプは毛穴汚れをスッキリ落とせて摩擦レス洗えるので男性に向いています

ポンプタイプは押すだけで泡で出てくるため、時短にもつながります。朝はジェルやポンプタイプでさっと洗い、夜は自分で泡立てて丁寧に洗うといった使い分けも◎。

QUATTRO BOTANICO ボタニカル フェイスウォッシュ&シェービングフォーム

濃密泡でリッチな使用感が特徴。すすぎの泡落ちもよく、さっと洗い流せます。シェービングフォームとしても使用OK。

 こんな方におすすめ

  • 洗顔時につっぱり感を感じやすい
  • テカリやベタつきが気になる
  • なるべく一つのアイテムで完結したい

AMBiQUE フェイスフォーム

「モロッコ産溶岩クレイ」と「沖縄産マリンシルト」配合で毛穴汚れをスッキリオフ。繰り返し使える詰め替えタイプもあります。

 こんな方におすすめ

  • カサつきが気になるけど汚れもしっかり落としたい
  • 皮脂によるテカリをケアしたい
  • キメ細かい泡でヘタりにくい洗顔料を探している

THE FUTURE FACE WASH GEL

¥1,980 (2024/03/28 16:23:40時点 Amazon調べ-詳細)

5種類のセラミド、ヒアルロン酸配合でみずみずしい使い心地。洗い上がりはしっとり。シェービングジェルとしても使える。

こんな方におすすめ

  • テカリや毛穴汚れが気になる
  • みずみずしい・しっとり系の使用感が好み
  • 爽やかな香りが好み

肌が敏感になっているときは「弱酸性タイプ」がおすすめ

僕の経験からいうと、過度な洗顔やクレンジング、シェービングの習慣などの影響で肌が敏感になっている男性は少なくありません。

メンズ向けの洗顔料はある程度の洗浄力を保ったり、さっぱりとした使用感を出すためにアルカリ性のものが多い傾向にあります。

しかしながら、肌が敏感になっているところにアルカリ性の洗顔料を使うと悪化させてしまう可能性があるため、注意が必要です。

肌コンディションが芳しくないときは容器やパッケージに「弱酸性」「敏感肌向け」と書かれた洗顔料をチョイスするといいでしょう。

ラピスラズリ LLモイストベールソープ

泡立て不要の固形石けん。しっとりとした洗い上がりで、肌触りもなめらか。保湿成分には3種類のヒアルロン酸加えてシアバター、スクワラン、ホホバオイル配合。

 こんな方におすすめ

  • シェービングによるダメージで肌が敏感になりがち
  • メンズ向けの洗顔料だと肌につっぱり感を感じる
  • 柑橘系の香りが好み

 キュレル 皮脂トラブルケア泡洗顔料

キュレルといえば青いラベルの方を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、Tゾーンはテカるのに、頬や目元、口周りなどはカサつきやすいといった肌質の方にはこちらの方が合いやすいかもしれません。

 こんな方におすすめ

  • 皮脂は出るのにカサつきを感じやすい
  • 皮脂によるテカリやベタつきに悩んでいる
  • ニキビや肌荒れを予防したい

ポイント④:中長期的に使い続けたいと思うか

あくまで一個人の意見ですが、洗顔料選びにおいて、自分が使い続けたいかどうかという感性の側面はとても重要な要素だと僕は考えています。

なぜなら、その化粧品が本当に自分の“肌投資”になっているかを見極めるには、ある程度継続して使う必要があるからです。

たとえば、

  • 容器やデザイン、世界観が好み
  • 好みの使用感や香りであるか
  • 洗い上がりの肌状態
  • 無理なく続けられるコストか

など「また使いたい」と思う要因はさまざまあると思います。

どんなに高価で優秀な美容成分が配合されていても、自分の好みに合わなければ満足度は高くなりません。

世の中には成分だけで化粧品の良し悪しを判断する人がいますが、実際に触れてはじめて分かることも多いのです。

メンズ美容家EBATO
僕の師匠は「化粧品を成分だけですることは、人を履歴書で判断するのと同じだよ」とおっしゃっていました

口コミの高さや人の意見を聞いて選ぶののも悪くはないですが、先述すたような部分に目を向けてみると化粧品選びの幅も広がります。

メンズ洗顔料選びのQ&A

男性が女性用の洗顔料を使っても大丈夫?

違和感なく使えるのであれば問題ありません。

ただ、男性向けの洗顔料はデザインや成分など男性がメインで使うことを想定して作られており、一般的な男性の肌に合いやすい傾向にあります。

迷うのであれば、まずメンズ向けで気になったものを使ってみるのがおすすめです。

化粧品の価格と効果は比例する?

全くそんなことはありません。化粧品の価格は成分だけでなく、容器や広告費なども含まれているため一概に「高いから名品」「安いのは意味がない」とはいえません。

安くても企業努力で質の高い化粧品を作っているブランドはたくさんあります。

本当にいい化粧品とは、その人の肌質に合っているかどうかなので、自分がいいと思ったものを使うのがいちばんです。

洗顔料をはじめて買うならどれがおすすめ?

一個人の意見になりますが、初心者はまず自分で泡立てるタイプの洗顔料をおすすめしています。

顔に付着した汚れは擦るのではなく「泡」で洗うのが基本。泡立てることで肌への負担も減り、一石二鳥です。

少し面倒に思うかもしれませんが、最近の洗顔料は泡立ちが良いものが多く、誰でも簡単にさくっと泡立てることができます。

初めて洗顔料を買うという方は、固形石けんやチューブタイプの洗顔料をチョイスしてみてください。

自分の肌質に合っているかの判断方法

使っている洗顔料が自分の肌質に合っているかの判断目安は以下のとおりです。

  • 洗顔料が顔に触れたときの肌触りに違和感がない
  • 洗い上がりのつっぱり感がない
  • 汚れやテカリが残っていない
  • 吹き出物や赤みなどの肌トラブルが出ない

つっぱり感や肌トラブルなどが起きないものを選ぶようにしましょう。

(上記項目は一個人の意見です)

からだ用の石けんで顔洗ってもOK?

からだ用の石けんは顔用よりも洗浄力が高い傾向にあり、乾燥の原因になることから洗顔料を使うのがベターです。

なかには「全身洗いOK」と謳っているものあります。洗い上がりにつっぱりを感じる場合は、洗いすぎの可能性もあるので注意。

洗顔は1日何回がベスト?

男性は皮脂分泌量も多いため、朝と夜の1日2回洗顔料を使って顔を洗うのがおすすめ。

水やお湯だけだと皮脂汚れが残りやすく、放っておくと肌トラブルの原因になることもあります。

泡で洗うことを意識し、丁寧な洗顔を心がけましょう。

まとめ:洗顔料は自分の肌質に合っているかが重要

本当に自分の肌質に合う洗顔料と出会うには、いろいろなブランドのものを使って違いを比べてみることも必要です。

「自分はこっちの洗い上がりの方が好みだ」
「このブランドの香りが好き」
「A社のを使ったら毛穴汚れがごっそり落ちた」

など使い比べることで、自分が洗顔料に何を求めていることもわかるようになります。

ぜひ今回解説した洗顔料選びのポイントを参考に「自分にとってのNo.1洗顔料」を選んでみてください。