こんにちは。EBATOです。
今日は、職場で働きやすくなるためのコミュニケーション方法についてお話します。
「新しい環境や職場で上手く馴染めるか不安」
「自分は人見知りだから……」
「◯◯さんってちょっととっつきにくくて苦手だ」
誰でも一度はこんな悩みを抱えたことがあると思います。
話しかけようにも、相手のことを知らなくては話題も作れませんし、当たり障りのない会話ですぐに途切れてしまっても気まずい空気になってしまいますよね。
社内でのコミュニケーションが上手く行っていないと居心地が悪くなったり、思わぬ連携ミスが起こることも有り得ます。
本題に入る前に、まずお伝えしておきたいことがあります。
それはコミュニケーションの有無は、才能で左右されるものではないということ。つまり、誰でも身に付けられるスキルなのです。
ですから「コミュ障」は自分でコミュニケーションをとることを諦めているだけで、自らの手で作り上げた障害に過ぎません。
では、具体的にどうすれば円滑なコミュニケーションスキルを身につけることができるのでしょうか。
コミュニケーションの基本は“相手ファースト”
コミュニケーションが上手い人と下手な人の決定的な差は、ここにあると言っても過言ではありません。
あなたの周りにも一人はコミュニケーションの達人がいると思います。その人が会話をしている場面を思い出してみてください。
おそらく多くの人は、
- 話すよりも聞く時間のほうが長い
- わかりやすいリアクションをとる
- 質問を投げて相手に興味を持っていることを示している
といった特徴があると思います。そう、いずれの特徴も「相手を立てる」ということを実践しているのです。
では反対にあなたが初対面の人とコミュニケーションを試みるとき、どんなことを考えていますか?
- 上手く話せるだろうか
- 変な印象を持たれないようにしないと
- 何かアピールをしておこう
こんなことを考えているのではないでしょうか。
もうお気づきかと思いますが、相手との距離を縮めることが目的であるはずなのに、頭は自分のことで精一杯になっているわけです。
これではいくら経験を踏んでも、コミュニケーションは一向に上達しません。
もちろん、相手にいい印象を持ってもらうことは大切ですが、それは相手本位のコミュニケーションを行った結果があってこそのものなのです。
「自分が一番」が人間の本質
個人差はありますが、人間には承認欲求というもののが備わっています。
「誰かに認められたい」「自分の存在価値を認めてほしい」といった実に人間らしい心理です。
そして、人は自分のことに一番の関心を示します。
イギリスの心理学者コリン・チェリーが提唱した「カクテルパーティー効果」をご存知でしょうか。
大勢でガヤガヤとしていても「自分の名前が聴こえた気がした」という経験はあると思います。実際に自分を話しの話題にされていたというケースもあるでしょう。
つまり、騒がしい状況下でも自分の名前を呼ばれると自動的に反応してしまう現象、これを「カクテルパーティー効果」と呼びます。
ポジティブな話題なら嬉しいことですが、陰口や悪口を言われているかもしれないとネガティブに捉えてしまう人は、特に反応が良いとされています。
名前を呼ぶだけで親密度が上がる
僕の知り合いに会話のなかでよく名前を呼ぶ人がいます。
「EBATOさん、こんにちは!」
「EBATOさんはどう思いますか?」
「EBATOさん、今日はありがとうござました」
その方と話していると、不思議と話しすぎてしまったり、話した内容を覚えていたりするのです。
心理学では「ネームコーリング」といって、有名なテクニックの一つで、会話のなかに相手の名前を入れることで関心をひき、相手に良い印象を与えられるとされています。
コミュニケーションを上達させるためには、それなりの経験値が必要になりますが、「ネームコーリング」は手っ取り早く上達するための裏技でもあります。
かつてカナダのマルルーニー元首相は、自国で開催されたサミットで会議冒頭に「各国首脳同士、ファーストネームで呼び合いませんか?」という驚きの提案をしました。
これまでのサミットの歴史でそんな提案はなかったそうですが、話し合いは終始和やかなムードで行われたそうです。
名前を呼ぶメリットは他にもあります。それは「あなたに話していますよ」というサインを送ることができるという点です。
おそらく人見知りであれば、一度も目を合わせられないというケースも少なくないでしょう。
ですが、名前を呼ぶことで相手の関心をぐっと引きつけることができるので、相手にも「会話をしている」ことを認知させることができるわけです。
ネームコーリングは非常に便利なテクニックではありますが、やりすぎると不自然になるので注意しましょう。
まずは「◯◯さん、おはようございます」と挨拶をするところからはじめてみてはいかがでしょうか。
参考にしていただけたら幸いです。