【専門家が解説】正しいメンズシャンプーの選び方・やり方・ケア方法を伝授!

「最近抜け毛が増えた気がする…」
「フケ・かゆみが気になる…」
「将来髪のことで悩みたくない」

男性にとって髪の毛の悩みは深刻ですよね。

僕自身も30代になってからAGA(男性型脱毛症)を発症したのですが、早期の治療と日々の頭皮ケアを見直したことで、今では色々な髪型を楽しめるくらい太くコシのある髪をキープすることができています。

コロナ禍や「コスメデコルテ」が大谷翔平選手を広告起用したことなどで男性にもスキンケアが浸透した一方、シャンプーなどの頭皮ケアを意識している男性は少ないと思います。

日々の意識やケアの仕方次第で肌が変わるのは頭皮、髪も同じこと。

しかも男性の頭皮は女性以上に過酷な環境に晒されているため、5年後、10年後も健康的な髪をキープするには正しいケアが不可欠になります。

そこで本記事では、専門家目線で男性のシャンプーの仕方や、抜け毛を防ぐ効果的な頭皮ケアなどを解説します。

 記事の権威性

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知っておきたいシャンプーの基本3つ

何のためにシャンプーをするか体感的にわかっていても、髪や頭皮の仕組みを理解したうえで正しいシャンプーの仕方を知っている人は少ないと思います。

シャンプーは毎日行う習慣だからこそ、正しいやり方をコツコツ継続することが健康な頭皮と髪を育てる唯一の近道といっても過言ではありません。

男性こそ正しいシャンプーが必要な理由

過酷な環境に晒されているからこそケアが大切

男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いため、頭皮トラブルが起こりやすいと言われています。

また、スタイリング剤を使用する人の割合が多く、髪や頭皮がきちんと洗えていないと酸化反応を起こし、頭皮トラブルの原因になる場合もあるのです。

美容家EBATO
頭皮への刺激を避ける目的から比較的マイルドな洗い上がりのシャンプーが人気ですが、洗浄力不足でフケやかゆみに悩まされるケースも多く見受けられます

頭皮ケアは「将来の自分」への投資

現在の日本では、AGA(男性型脱毛症)の治療は健康保険が効かない自費治療だということを考えると、日常的にケアをする方が簡単で経済的な負担も少ないです。

なかでもシャンプーの仕方の見直しは特別な技術が必要なく、誰でも取り入れやすいと思います。

5年後、10年後もハリ・コシのある髪をキープするためにもぜひシャンプーの仕方をアップデートしましょう。

シャンプーは“適度に”洗うことが重要

“頭皮にやさしいシャンプー”が良いとは限らない

シャンプーは頭皮と髪の健康を守るために欠かせないルーティンですが、その頻度と方法には注意が必要です。

過度な洗浄は頭皮のうるおいを取り除き、乾燥や刺激を引き起こす原因になります。

一方で汚れがしっかり落としきれていないと古い角質や皮脂が蓄積し酸化します。その結果フケ、かゆみ、臭いなどの頭皮トラブルを招くこともあります。

シャンプーの目的・意味を知ろう

そのため「適度に洗うこと」でバリア機能が守られ、頭皮環境が整うわけです。

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健康的な頭皮は、抜けにくい強い髪を育てる土壌のようなもの。爪を立ててゴシゴシ洗ったり、湯シャンで済ませないようにしましょう!

一般的には毎日または1日おきに洗うことが推奨されていますが、皮脂の多い男性は毎日洗うのが個人的におすすめです。

自分に合うシャンプーを的確に選ぶには

自分の頭皮状態に合うものを選ぶこと

トラブル知らずの頭皮環境づくりには、自分の髪や頭皮コンディションに合ったシャンプー選びが大切です。

 乾燥肌タイプは保湿成分に注目する

「シャンプーを続けて2回行う」「40℃以上のお湯で髪を洗う」「生活習慣が乱れがち」といった人は頭皮が乾燥している場合があるので、保湿シャンプーなどを選ぶのがおすすめです。

成分に注目してもいいですし、全成分表示を読めない人は訴求文で選ぶ方法も有効です。

・うるおい
・しっとり
・モイスチャー
・フケ・かゆみを防ぐなど

 脂性肌タイプは洗い上がりがスッキリするものを

シャンプーをした翌朝からお昼前後にかけて頭皮のベタつきが気になる、Tゾーンがテカりやすい場合は、脂性肌タイプの可能性があります。

年齢や頭皮コンディションにもよりますが、僕の経験からいうとシャンプーの翌日まで頭皮がベタつかないくらいすっきりと洗えるシャンプーがベストチョイスです。

逆にシャンプー使用後、頭皮がかゆくなったりした場合は洗浄力が強すぎるサイン。

別のシャンプーに変えて最終的にかゆみ、ベタつきを感じないものを選んでください。

過剰な皮脂分泌を抑制するクレンジグシャンプー皮脂の吸着に着目したスカルプシャンプーあたりは選択肢の一つになりそうです。

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頭皮環境には個人差があること、日々のケアやライフスタイル、ストレスなどにも起因するため一概に「このシャンプーがおすすめです」とは言えないため、今回製品の紹介はしていない点をご理解ください

いいシャンプー選びの条件は「成分」+「心地よさ」

最近では何でも成分選びが流行しているようですが、ぜひ+αしてみて欲しいのが「心地よさ」です。

泡立ちの良さや洗い上がり、香りなど自分が心地よく感じるポイントを見つけておくと視野が広がり、質の高い選び方ができるようになります。

初めて使うシャンプーは、まずサンプルで試してみるといいでしょう。

【プロも実践】正しいシャンプーの手順

STEP1:1分程度の予洗いをする

予洗いは、シャンプー前に頭皮と髪を濡らすことで、塵やホコリなどの汚れを落とすことができます。

また、髪同士で摩擦が起きにくくなるメリットもあり、髪へのダメージを軽減する役割もあります。

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人肌くらいの温度のお湯で洗い流すのがポイントです

爪は立てず、指の腹を使って洗うことを心がけてください。

STEP2:シャンプーをしっかり泡立てる

シャンプーはいきなり髪につけるのではなく、手のひらでしっかり泡立てることで汚れが格段に落ちやすくなります。

髪同士の摩擦を減らすことができるので、髪にも頭皮にもいいシャンプーの仕方といえるわけですね。

STEP3:周りと差がつく髪と頭皮の洗い方

まずは頭皮全体にシャンプーをなじませながら指の腹を使って丁寧に洗っていきます。もちろん爪を立てるのはNG。

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髪は根元から毛先に向かって優しく洗うと効果的です

このとき指の腹を使って頭皮を大きく動かすイメージでマッサージすると◎。

パソコンやスマホを長時間見ざるを得ないビジネスパーソンは、頭皮が凝り固まっている場合が多いからです。

血行を促すことで髪の成長をサポートしてくれるのでぜひ試してみてください。

STEP4:すすぎのポイントと注意点

すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になるため、十分な時間をかけて洗い流すことが大切です。

特に「耳の後ろ」「首の後ろ」「生え際」は洗い残しが起こりやすい部分なのでしっかりとすすいでください。

【抜け毛予防】シャンプー後のアフターケア

抜け毛を防ぐうえでさらに効果的なのが、シャンプー後のケア。

せっかく正しいシャンプーの仕方を心がけても、間違ったアフターケアをしてマイナス要素を増やしてしまうのはもったいないです。

アフターケアでポイントとなるのは、以下の3点です。

  • 摩擦の軽減
  • ヘアドライ
  • 髪・頭皮へのうるおい&栄養の補給

良かれと思っていたことが実は逆効果だった…なんてことにならないようにしっかりとポイントを押さえておきましょう。

タオルドライの正しい方法

髪を強く擦らず、タオルで優しく水分を押し当てるように取り除きます。これにより髪のダメージや抜け毛を防ぐことができます。

美容家EBATO
肌触りのいい柔らかいタオルを使うとさらにグッド!

ドライヤーは惜しまず投資すべし

自然乾燥orドライヤーはどっちがいいのか問題

結論からいうと、髪の悩みをなくしたいならドライヤーは使うべきです。

髪が乾くまで自然乾燥より大幅に時間を短縮できますし、開いたキューティクルが整うことで髪にツヤも出ます。

また、最近の高性能ドライヤーにはマイナスイオンを放出するものや、髪にうるおいを与えてまとまりやすくしたり、カラーを長持ちさせる効果などもあり、使わない理由がないくらい完成されています。

長期的に使うことで髪質改善にもつながることを踏まえればドライヤーは必需品です。コスパは度外視で少しでも良いものを買うことをおすすめします。

高いものには高いだけの理由がある

ドライヤーの使い方についてはあまり多くを語ることはありません。

なぜなら、ある程度のドライヤーを使えば誰でも簡単に質の高いヘアドライができるからです。

僕は発売当初からPanasonicの「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J」を使って以来、他のドライヤーでは満足できなくなるくらいずっと愛用しています。

以前は安物のドライヤーを使っていたのですが、ドライヤー一つでこんなにも違うのかと感動したのを今でも覚えています。

美容家EBATO
乾くまでが早く、仕上がりは髪がとてもしっとり。くせ毛の落ち着き具合も素晴らしいんですよね

使う際は髪から10cm以上離し、ドライヤーの熱が同じ箇所に当たり続けないように流動的に動かすだけ。

育毛剤は本当に必要か

育毛剤の目的は太く抜けにくい髪を育てること

育毛剤は、太く抜けにくい髪を育てるための有効成分が配合されています。

発毛剤と同一視されることがありますが、実は全く別物です。発毛剤は医薬品なのに対し、育毛剤は医薬部外品に該当します。

また、現時点で発毛効果が認められているのは「ミノキシジル」のみで発毛剤にしか配合されていません。

つまり育毛剤はあくまで「今ある髪とこれから生えてくる髪を太く、抜けにくい髪に育てるもの」であり、進行している薄毛には効果がありません。

育毛剤は成分のメカニズムを理解することが重要

育毛剤に一番期待するところは、「本当に効果があるのか」という点だと思います。

効果の有無については、育毛剤に配合されている成分の原理原則を理解したうえで、自分に適したものを選べるかがポイントになります。

たとえば、育毛剤に含まれる成分には、以下のようなものがあります。

  • 血行促進:髪に必要な栄養素を届きやすくする
  • 毛母細胞の活性化:細胞の分裂と増殖を促し髪を生み出す
  • 皮脂の抑制:過剰な皮脂分泌を抑制し頭皮環境を整える
  • 抗炎症:頭皮の炎症を抑えて抜け毛を防ぐ

自分に合う育毛剤を選ぶには、自分の頭皮が抱える問題を把握することが大切です。

また、成分によっては副作用のリスクもあるため、成分のメカニズムを学んだうえで選ぶことを心がけてください。

健康的な髪を保つ最適なケア方法は?

健康的な生活習慣

たとえば、食生活が乱れると栄養が不足し髪の成長を妨げる原因になることも。「適切な睡眠」「バランスの取れた食事」「適度な運動」は美容と健康の大原則であり、髪も例外ではありません。

定期的にストレスを発散する

ストレスは髪の健康に悪影響を与えることがあります。

なぜならストレスにより体内のホルモンバランスが乱れ、毛髪の成長サイクルに影響を及ぼすためです。

現代社会でストレスを溜めないのは非現実的なので、趣味の時間などを持つなどストレスと上手に付き合うことを心がけましょう。

セルフマッサージで血行促進

頭皮マッサージは、育毛目的であれば効果的な方法です。

頭皮の血行が促進され、髪の毛の成長に必要な栄養素が毛根に届きやすくなるからです。

一番いいタイミングはお風呂上がりと育毛剤を塗った後と言われていますが、プラスアルファとして仕事の合間などのリフレッシュに行うのもおすすめです。

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頭皮が凝り固まったままにならないように、日常のルーティンに取り入れるとより効果的ですよ

ヘッドスパでのメンテナンス

個人的におすすめしたいのが、ヘアサロンでのヘッドスパです。美容室へ行くと、大体のサロンではオプションでヘッドスパが用意されていることが多いです。

ヘッドスパには以下のような効果が期待できると言われています。

  • 頭皮の血行促進
  • 毛穴汚れの除去
  • 白髪予防
  • リラックス効果

僕の行きつけのヘアサロンでは凄腕の方がおり、施術後はとてもスッキリした気分になるので、2か月に1回はお願いをしています。

自分でやる時間がないという方はプロに頼ってみてはいかがでしょうか。

まとめ:シャンプーは奥が深い!

シャンプーはただ髪を洗う行為と思われがちですが、ハリ・コシのある髪、健やかな頭皮を保つためには重要なプロセスなのです。

方法だけを知るのではなく、原理原則を知ることで「なぜその方法が効果的なのか」「自分にとって本当に必要なこと」などが見えてくるようになります。

正しい知識を学び、自分に合う最適な手段を見つけて健康的な髪を目指してくださいね。