- 「最近、抜け毛が気になりだした……」
- 「髪のボリュームがなくなった気がする」
- 「将来、薄毛にだけはなりたくない!」
こうした悩みを抱える男性は、多いと思います。
抜け毛や薄毛、乾燥、かゆみ、フケといった頭皮トラブルを予防するためには、兎にも角にも頭皮環境を整えることが大切です。
そして、頭皮環境を左右する要因の一つともいわれているのが「シャンプーの選び方」。
洗浄力の過不足が起きると、地肌のバランスが崩れて抜け毛などのトラブルにつながる場合があるのです。
そこで、今回は頭皮や髪を守るシャンプー選びの基礎をご紹介します。
・自分に合ったシャンプーの選び方
・信用できるシャンプーとできないシャンプー
記事の権威性
シャンプー選びがなぜ重要なのか?
シャンプーによって抜け毛や薄毛が進行することはないものの、健康な頭皮や髪を維持するには、やはりシャンプーは自分に最適なものを選ぶべきです。
シャンプー選びが大事な理由は、シャンプーが髪に与える影響から紐解くことができます。ポイントは大きく分けて3つ。
シャンプー選びが大切な理由
- 洗浄力の過不足
- カラー、パーマ、縮毛矯正による
一つずつ解説していきますね。
頭皮トラブルの原因は洗浄力の過不足
健やかな髪や頭皮を守るためには、「ほどよい加減で洗う」ことが大切です。つまり、洗いすぎても洗わなすぎてもダメということ。
頭皮が乾燥している人が洗浄力の強いシャンプーを使い続ければ、かゆみや炎症が起きて抜け毛の原因になります。
反対に皮脂分泌量が多い人が洗浄力の弱いシャンプーを選んでしまうと、皮脂をエサとする皮膚常在菌が増えて最悪の場合、皮膚炎を発症するケースも……。
こうした頭皮トラブルを起こさないためにも、シャンプー選びは適切に行わなければならないのです。
カラー、パーマ経験者はケアに一工夫を
カラーやパーマは髪にダメージを与えることは、多くの人が知っていることだと思います。
しかしながら、髪にどんな化学反応が起きて、髪の状態がどうなっているのかまで説明できる人はほとんどいません。
実はカラーやパーマといった施術をした髪は、何も施術をしていない髪と比べて全く状態が異なります。そのため、日頃のケアを正しくアプローチしていくことが大切。
もし、セルフケアを怠ると、髪質が弱って抜け毛を助長してしまう可能性もあるので、現在カラーやパーマ、縮毛矯正をやっている人は注意してください。
はじめに断っておきますが、僕は特別高価なシャンプーやトリートメントを勧めるつもりもなければ、買ってくださいというつもりもありません。
自分に合うシャンプーを、自分で選べるようになるコツを伝授します。
メンズシャンプーの選び方とポイント
シャンプーをかしこく選ぶためのポイントは全部で3つあります。
- シャンプーの洗浄力
- 今の髪の状態
- 自分の使用感
その理由を一つずつ解説していきます。
シャンプーの洗浄成分が髪を変える
抜け毛などの頭皮トラブルは、シャンプーの洗浄力の過不足によって起きることはすでにお話したとおり。
頭皮環境は人によって全く異なります。それは同時に誰の髪にも合う、どんな頭皮トラブルも解消するシャンプーはこの世にないということです。
では、何を基準にシャンプーを選べばいいのかというと、ズバリ「洗浄成分」。自分の地肌に合った洗浄成分を選びましょう。
その①:石けん系のシャンプー
もっとも身近な洗浄成分ともいえるのが「石けん」でしょう。
肌に優しいと思われがちですが、実は洗浄力が高く、汗や皮脂汚れを落とすパワーはピカイチ。
その反面、アルカリ性のため、キューティクルが開いてきしみを感じたり、パーマやヘアカラーの退色が早くなるというデメリットがあります。
・カリ石けん素地
・パルミチン酸Na
・ステアリン酸など
「石けん」の文字があればわかりやすいですが、中には判別しにくい表示をされていることがあります。
そんな時は成分の上位をチェックし、「◯◯酸」と「水酸化Na」「水酸化K」と書かれていれば、ほぼ石けんといえるでしょう。
石けん系シャンプーはこんな人におすすめ
- 汗っかきの人や髪のベタつきが気になる
- 日常的にハード系の整髪料を使う
- 肌トラブルが少なく、肌が強い
- さっぱりとした洗い上がりが好き
その②:高級アルコール系のシャンプー
スーパーやドラッグストアなどで買える市販のシャンプーはほとんどは、高級アルコール系のシャンプーです。
洗浄力が高く、泡立ちもいいのが特徴。皮脂分泌量が多く、ハード系のスタイリング剤を好む男性が多いこともあり、メンズ向けのシャンプーではしばしば使われます。
一方で脱脂力が強いため、乾燥肌や敏感肌の人にとっては刺激に感じる場合も。
余談ですが、「高級」は価格を指しているのではなく、アルコールの炭素数を表しています。多いものを高級、少ないものを低級と呼びます。
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス硫酸アンモニウム
名前の後ろに「~硫酸」「~硫酸TEA」がつけば、ほぼ高級アルコール系と見ていいと思います。
高級アルコール系シャンプーはこんな人におすすめ
- 皮脂のベタつきが気になる
- 日常的にハード系の整髪料を使う
- 頭皮トラブルがほとんどない
- カラー、パーマをしていない
その③:アミノ酸系のシャンプー
洗浄力は比較的弱く、しっとりとした洗い上がりが特徴のシャンプーです。刺激性が低く、特に乾燥肌や敏感肌の人に好まれます。
弱酸性なので、髪のタンパク質を守りながら洗えるというメリットもあります。
デメリットとしては、頑固な汚れを落とすのが苦手、アミノ酸系特有のヌルヌルとした使用感で好みが分かれることも。
・ラウロイルメチルアラニンNa
・N-アシルグルタミン酸塩
名前に「ラウロイル」または「ココイル」が付くもので、「~グルタミン酸」「アラニン」「アスパラギン」「グリシン」などが入っているのが目印です。
アミノ酸系シャンプーはこんな人におすすめ
- 乾燥や刺激が特に気になる
- カラー、パーマ、縮毛矯正をしている
- しっとりとした洗い上がりが好き
その④:カルボン酸系のシャンプー
さっぱりとした洗い心地で、洗浄力は石けん系や高級アルコール系よりも弱く、アミノ酸系より強いのが特徴です。
刺激性も弱く、バランスがとれたシャンプーといえるでしょう。ちなみに僕が一番好きなのもカルボン酸系。
基本的には弱酸性ですが、中には石けん系と同じく弱アルカリ性のものもあるので、選び方がやや難しいのがデメリットかもしれません。
・ラウレス- (※数字) 酢酸Na
数字の箇所は、3、4、5、6などが入ります。
「ラウレス」と付くため、高級アルコール系と間違いやすいので注意してください。
カルボン酸系シャンプーはこんな人におすすめ
- 刺激を抑えつつ、髪と頭皮をしっかりと洗いたい
- カラー、パーマ、縮毛矯正のいずれかをしている
- 乾燥やかゆみ、フケが気になる
- さっぱりとした洗い上がりが好き
その⑤:ベタイン系のシャンプー
安全性が高く、低刺激で優しく洗えるのがベタイン系の特徴。
洗浄成分の総配合量を減らすために、他の成分と併せて使われることも多いといわれています。
洗浄成分のなかでも汚れを落とす力が弱い部類のため、汗や皮脂分泌量が多い男性にとっては物足りないと感じるかもしれません。
・ラウラミドプロピルベタイン
・ココアンホ酢酸Na
目印は語尾に「~ベタイン」とつくものなどです。
ベタイン系シャンプーはこんな人におすすめ
- 重度の敏感肌
- 低刺激のものしか使えない
- 頭皮の乾燥や炎症を繰り返しがち
使うべきシャンプーは髪の状態によって変わる
2つ目のシャンプー選びのポイントは、カラーやパーマ、縮毛矯正をしているかどうかという点。
薬剤を塗布した髪とそうでない髪は状態が全く異なるので、ケアの方法も変える必要があるからです。
例えば僕の場合は、6週間に1回のペースで美容室へ行き、カラーをするのでカルボン酸系のシャンプーを愛用しています。
カラーやパーマ、縮毛矯正を受けている人は、カルボン酸系やアミノ酸系といった弱酸性のシャンプーがマスト。
反対に何の施術もしていないという人は、洗い上がりに違和感がないか、香りなど好みで選ぶのもいいと思います。
シャンプーを変えるべきサイン
- 髪がギシギシときしむ
- 頭皮がムズムズする、かゆみが出る
- 急に抜け毛が増えた
自分の感想を大切にする
シャンプーは毎日使うものだからこそ、こだわって欲しいと僕は思っています。
どんなにいいシャンプーでも、自分がしっくり来ないものを使い続ければそのシャンプーの価値は半減してしまうからです。
成分はもちろん大切ですが、「このシャンプーの洗い上がりが好き」「香りが気に入っている」といった“自分の好み”も同じくらい重要なのです。
お気に入りのアイテムと巡り逢うことで、髪を労るようになり、それが結果として頭皮トラブルを防ぐことにもつながります。
まとめ:シャンプー選びが差をつける!
頭皮のトラブルの原因が、実はシャンプーによる地肌への影響だったという話はよくあること。
もし、あなたがいま髪のことで悩んでいたり、将来も健康な髪でいることを望むなら、洗浄成分や髪のコンディションに合ったシャンプー選びをしてみてください。
使った途端に大きな変化が出るわけではありませんが、その投資が無駄になることは決してないのですから。
こんにちは。メンズ美容家のEBATOです。今回は、「髪と頭皮を正しく守るシャンプーの仕方」について解説します。毎日髪を洗っているはずなのに、頭皮が乾燥してかゆみが出たり、フケが気になります。不潔と思われたくないし、薄[…]
参考資料