今回は、「肌はどうして老化してしまうのか?」を解説していきます。
「最近、なんだか肌が乾燥しやすくなった気がする……」
「シワやたるみが目立ってきたかな?」
「ある日突然シミができてしまった!」
年齢を重ねることで、肌質の変化やさまざまな肌の悩みが出てくると思います。特に肌は、見た目の印象をガラリと変えてしまう重要なパーツ。シワやたるみ、シミのない肌でいたい、あってもいいけど味のある歳の取り方をしたいと思っている方もいるかもしれません。
きれいな肌でいたいという願いは男女共通だと思います。けれども、「誰でも歳を取れば肌が老化するのは当たり前」と諦めてはいないでしょうか?それは大変もったいないことです。なぜなら、人間の肌が老化する原因は加齢だけではないからです。
肌が老化するあらゆる原因がわかっていれば、対策はいくらでも立てられます。印象に残るような清潔感のある肌を維持することは難しくありません。そこで意外と知られていない肌老化の原因とその解決方法をお教えしたいと思います。
肌老化の原因その1:紫外線
老化の80%が紫外線(光老化)によるものだということをご存知でしょうか。男性の場合、色白よりも少しだけ日焼けした肌の方が健康的に見えたり、カッコいいと感じる人も少なくありません。
芸能人でも見ると、速水もこみちさんや木村拓哉さん、反町隆史さん、三代目J Soul Brothersの登坂広臣さんなどは色黒で男前はたくさんいらっしゃいます。ですが、美容面でいえば日焼けはご法度。なぜなら、紫外線が肌に与えるダメージは想像以上に強力だからです。
皆さんが知ってのとおり、紫外線を浴びるとシミやシワの原因になります。でも、どのようなメカニズムでシミやシワが作られてしまうのかを知っているという方はあまりいないでしょう。実は肌老化を防止するためには、仕組みを知ることが重要なのです。
例えば、仕事何かしらのトラブルやクレームが起きてしまったとき、必ず再発防止策を検討すると思います。「どうして起きたのか」「何を変えなきゃいけないのか」を突き詰めなければ、適切な防止策を出すことができないのと一緒で、肌マネジメントにおいても「なぜ」を追求することで、どのようなスキンケアが必要かを明確にすることができます。
紫外線がたびたび悪者にされる理由は、肌の深部(真皮)まで届いてしまうから。細胞の遺伝子を傷つけることで肌を黒くしたり、ターンオーバーを乱して乾燥肌の原因を作るだけでなく、肌の弾力を奪ってシワやたるみの原因を作ります。
人間の肌は大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層からなっていると言われていますが、一番下の皮下組織は筋肉と骨の間にある部位にあたります。真皮は中間に位置しますから、紫外線がいかに肌深くまで届いてしまうか、そして絶対に対策しなければならないものかがお分かりいただけたかと思います。
男性でも日焼け止めは365日塗り、抵抗がなければ日傘をさすなど紫外線から肌を守ることが美肌への一番の近道なのです。
肌老化の原因その2:うるおい成分の低下
肌が乾燥ているからといって、とりあえず化粧水を塗って乳液でフタをするというスキンケアをしている方は、注意が必要です。よく「保湿」といえば、「肌に水分を与えること」だと思っている方が多くいますが、それは間違った認識です。
想像してみてください。あなたは、一から作物を作ることになったとします。作物が育つために必要なものは「水」「土」「日光」ですよね。じゃあ、もし土壌の質が悪く、水分を保持する力がほとんどなかったらどうでしょうか。どんなに晴れの日が続いて水をあげても作物は100%育たないでしょう。
肌でも同じことが起きることを知らなくてはなりません。本当の保湿とは、肌の水分をいかに保持し、肌自らがうるおうす力を高めることのです。
年齢を重ねると、肌の水分量が低下しますが、同時に肌の水分の保持する力も低下しています。これは、「セラミド」という肌の水分がはさみこんで逃さないようにする働きをしている成分が減少するから。加齢だからと諦めずに自分の肌質をよく知り、適切なスキンケアを行うことできれいな肌を維持することができます。
ですから男性陣の皆さんはぜひ、諦めずに「自分の肌が本当に必要としているものは何か」を分析してみてください。自分に合う化粧品を選ぶのも、コスメの楽しみ方の一つなのです。
肌老化の原因その3:身体をサビさせる「活性酸素」
あなたは「活性酸素」という言葉を聞いたことがありますか。「身体の中で増えると何となく良くない」何となく聞いたことがあるという方は多いかもしれません。実は活性酸素というのは、肌を老化させる原因にもなっています。
活性酸素は簡単に説明すると、「物質を酸化させる力が強力な酸素」です。酸化とは、酸素と別の何かが結びつくこと。わかりやすい例えでいうならば、リンゴが茶色く変化する現象が酸化です。リンゴには「ポリフェノール酸化酵素」が含まれており、これが空気中の酸素と結びつくことで茶色く変化してしまうのです。
普段の活性酸素は、細菌やウィルスを退治してくれる掃除屋のような役割を果たしているのですが、体内で増えすぎると細胞を攻撃して肌のハリや弾力を低下させる悪者へと変化します。
活性酸素は、食生活やストレス、睡眠不足、喫煙、無理な運動などによって発生すると言われているため、活性酸素を増やさない生活を送る努力をすることが重要です。
肌老化を予防するためには、原因をよく知り、適切な対策を打つことです。仕事がデキる男性に肌がきれいな人が多いのは“日常のマネジメント”が工夫されているからだと僕は考えています。
ぜひ、あなたも今日からできることからはじめてみてください。
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