こんにちは。メンズ美容家のEBATOです。
本記事では、メンズスキンケアの基本でもある化粧水の使い方について解説します。
「そもそも化粧水って本当に必要?」「何を買ったらいいの?」などよくある疑問も解決していくのでぜひ参考にしてみてください。
本記事の内容
- そもそも化粧水とは?効果や使い分けを解説
- 【簡単】オトコの化粧水の使い方
- 何を買えばいい?メンズ化粧水の選び方
- メンズ化粧水の使い方に関するQ&A
- 【初心者必見】プロおすすめのメンズ化粧水
記事の権威性
そもそも化粧水とは?効果・役割を知ろう
「化粧水は肌を保湿するものじゃないの?」と体感的に理解していても、実際どんな働きをするかのを分かっている方は少ないと思います。
結論からいうと、化粧水の役割は以下のとおりです。
- 肌に水分を与える
- 肌を整える
- 乳液やクリームの浸透を助ける
つまり化粧水は、肌に水分を与えてうるおいのある肌に整える重要な役割を担っているということ。
男性肌は女性肌に比べて水分量が1/2~1/3程度、水分蒸散量が2倍以上になることがわかっており、放っておくと乾燥や肌あれの原因になってしまいます。
化粧水の約8割は水でできている
少しショックな話に感じるかもしれませんが、化粧水成分のうち80~95%は水でできています。
ほぼ水なら塗らなくても同じと思いたくなるところですが、このたった5~20%の中で無数にある成分の組み合わせによって用途や、使用感が全く変わるのが化粧品の面白さでもあるんです。
メンズの保湿は化粧水だけでは不十分の場合も
よく「化粧水だけで保湿できますか」という質問を受けるんですが、基本的には乳液やクリームも使うのがおすすめ。
乳液やクリームを塗ることで肌表面にうるおいを逃しにくくするベールができ、カサつきも感じにくくなります。
メンズスキンケア初心者の場合、まずは「化粧水」「乳液」この2つを持っていればOKです。余裕のある方は、空気が乾燥する冬場用にクリームを1つ持っておくとさらに◎。
乳液は、化粧水とクリームの間くらいの使用感でみずみずしく、肌になじみやすいのが特徴です。
反対にクリームは、乳液と比べるとやや重く感じるものの、油分を補う効果が高く、エモリエント効果も高いので特に冬場におすすめです。
【簡単】オトコの化粧水の使い方
普段何となく化粧水をつけているという方は多いと思いますが、実はちょっとしたコツを覚えておくことで、うるおいの感じ方が全く変わります。
ここでは僕が美容部員、メイクアップアーティスト時代に実践していたノウハウを共有したいと思います。
メンズ化粧水の正しい使い方
- 洗顔後なるべく早く化粧水をつける
- 量はケチらないこと
- 顔の内側から外に向かって塗る
- カサつきが気になる部位があれば付け足す
それぞれのポイントを深堀りしていきましょう。
手順①:洗顔後なるべく早く化粧水をつける
洗顔後の肌というのは、実はとてもデリケートなので、すばやく化粧水を塗って肌コンディションを整えてあげることが大切です。
化粧水は、時間をかけすぎず「すばやく」「丁寧に」を心がけてください。
手順②:量はケチらず使おう
化粧水の適量はおおよそ100円玉大~500円玉大です。
もったいないからといって、ちょびちょび使いは効果が半減してしまう場合があるのでNG。
また、肌表面の角層が吸収できる水分量にも限界があります。必要以上につけても効果は変わらないので注意しましょう。
手順③:顔の内側から外に向かって塗る
手のひらに適量の化粧水をとったら、顔の内側から外側に向かって伸ばしていきます。
手のひら全体を使い、優しく押さえるようになじませていくと顔全体がみずみずしく仕上がりますよ。
手順④:カサつきが気になる部位があれば付け足す
男性の場合、目元や口周りが乾燥しやすいため、カサつきが気になる方は化粧水を付け足してください。
手で顔全体を触れたときにしっとり感や、みずみずしさを感じられたら肌をうるおっている証拠です。
・量はケチらず適量で使うべし
・顔をパンパン叩く、ゴシゴシこすり塗りは美肌から遠のく
・乾燥が気になる部位は付け足しOK
何を買えばいい?メンズ化粧水の選び方
いざスキンケアを始めようと思ってもまず最初にぶつかるのが「何を買っていいのかわからない」という悩みだと思います。
そこで今回は、スキンケアにあまり馴染みがない男性に向けて「初心者」「中級者」「上級者」の3段階に分けたEBATO流の選び方をご紹介します。
とてもシンプルな選び方ですが、大外れもしにくい方法だと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
【初心者】テスター&サンプルで試して選ぶ
僕もスキンケアデビューした頃そうだったんですが、スキンケアビギナーはそもそも経験値が足りないので「肌質で選んでください」「肌悩みで選びましょう」といわれてもピンときません。
なのでまずはドラッグストアでテスターが置いてあるものを試してみて、使い心地が一番いいと感じたものを選んでください。
「心地よく使える=肌との親和性が高い」わけですから、的はずれなアイテムを選ばずに済むというメリットもあります。
色んな化粧水にふれて経験することで自分なりの好みも確立されていくので、めちゃくちゃおすすめの方法ですよ。
【中級者】「年齢」「肌質」「肌悩み」3つの軸で選ぶ
ある程度化粧水を使い続けていくと「もっと保湿力がほしい」「ニキビを予防したい」「くすみが気になる」という風な「なりたい肌」が出てきます。
そこで「年齢」「肌質」「肌悩み」という3つのポイントを明確にすることで、より自分にマッチした化粧水を選べるようになります。
イメージしやすいようにいくつか例を見てみましょう。
20代後半男性の化粧水の選び方
年齢:20代後半
肌質:混合肌
肌悩み:毛穴が目立つようになり、肌のザラつきも気になっています。
まずAさんの場合、キーワードとなるのが「毛穴」です。
毛穴が目立つということは、皮脂が詰まって角栓に悩んでいる可能性が高そうです。男性の混合肌を踏まえると、使用感はさっぱり系が向いています。
つまりAさんに合いそうな化粧水は、毛穴ケアができるさっぱりとした化粧水から選ぶのが良さそうだということがわかります。
30代男性の化粧水の選び方
年齢:30代中盤
肌質:乾燥肌
肌悩み:20代のころと比べてハリがなくなってきた気がします。肌トラブルも増えたので何をどうしていいのか……。
30代すぎると露骨に感じる「お肌の曲がり角」。男性の肌の場合、加齢とともに水分量が低下するのに対して皮脂量はあまり変わりません。
その結果、アブラっぽく感じるのに、肌表面はカサつくという矛盾した状態により感じやすいのがこの年代です。
ハリの低下が気になることを踏まえると、Bさんのようなタイプはエイジングケア化粧水や、高保湿タイプの化粧水が候補になります。
自分の肌質がいまいちわからないという方は、こちらの記事で自分の肌タイプがわかるようになっています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「自分の肌質がイマイチよくわからない…」「正確な肌質を診断する方法を知りたい」「長年の肌悩みを解消したい」自分に合う化粧品を見つけるには、自分の肌質を把握し、解消したい肌悩みを明確することが大切です。そこで本記事では[…]
【上級者】成分から自分の肌に合うものを選ぶ
自分がどんな肌になりたいかがわかってきたら、成分を参考により自分の肌質にマッチする化粧水を選んでみましょう。
コスメには必ず全ての配合成分を記載する決まりがあり、その成分から使用感や特徴、どんな人に向いているかなどがわかるようになっています。
たとえば、同じ保湿成分でも保水力の高さが違ったり、さっぱり系の質感のものもあれば、しっとり系の質感のものもあります。
また、エタノール過敏症の方は少量でも注意が必要なため、成分を眺めることで自分に合わないコスメを事前に避けられるというメリットもあるわけです。
「自分はどんな肌悩みがあって、それを解決するにはどんな成分が効果的か」がわかるようになると、コスメ選びに幅ができて楽しみも増える
・「年齢」「肌質」「肌悩み」を軸に化粧水を選ぼう
・成分を知ると化粧水選びにがより楽になる
メンズ化粧水の使い方に関するQ&A
ここからは、よくあるメンズ化粧水の疑問について触れていきます。
僕自身がよく聞かれる質問をラインナップしてみたので、お役に立ててもらえたら嬉しいです。
化粧水はいつ使うのが正解?
結論からいうと、朝と夜の1日2回がベストです。顔を洗ったタイミングとセットで保湿することを心がけてください。
水を肌につけるとあっという間に蒸発してしまうため、洗顔したまま放っておくと乾燥肌になり、カサつきや肌あれの原因になります。
安い化粧水より高い化粧水のほうが効果がある?
化粧品の値段というのは、ブランド価値や、使われている成分、容器、広告費などさまざまな要因で決まるので、一概にそうとはいい切れません。
一番重要なのは、自分の肌質に合うオンリーワンの化粧水を選ぶこと。そして「自分が使っていて心地いいかどうか」という感性面も重視して選ぶと失敗しません。
「薬用」の化粧水は薬と同じ?
「薬用」と書かれたコスメは、医薬部外品として認められた化粧品であり、薬のような即効性はありません。
なので「薬用」と書かれた化粧水は、通常の化粧水と同じように日常的に使って問題ありません。
男性が女性用の化粧水を使うのはアリ?
問題はありません。ただ、男性の肌と女性の肌には違いがあるため、僕の経験からいってもメンズ向けの化粧水のほうが相性はいいです。
男性の肌は女性の肌と比べて……
- オイリーかつ毛穴が目立ちやすい
- シワになりやすい
- 水分量が少ない
- 弾力が低下しやすい
そもそも男性の肌に合わないメンズコスメを作っても売れないので、メーカー側もそのあたりは抜かりなく作り込んでいます。
特別な理由がないかぎり個人的にはメンズ向けの化粧水を使うのがおすすめです。
【初心者必見】プロおすすめのメンズ化粧水
「おすすめの化粧水を教えてほしい」「コスパのいい化粧水を知りたい」という方のために、おすすめのメンズ化粧水を共有したいと思います。
メンズスキンケア初心者の方でも手が出しやすいリーズナブルな価格帯のものをラインナップしてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
【ウーノ】スキンバリアローション
ややとろみのあるテクスチャーで、しっとりめの使用感の化粧水です。ベタつくと思いきや、エモリエント感を感じつつもナチュラルになじむ使い心地の良さも高評価。
ポンプ式になっており、量を調整しやすいユーザビリティも好感を持てます。保湿成分には「ヒアルロン酸Na」「アセチルヒアルロン酸Na」という2種類のヒアルロン酸が使われており、うるおい持続性も◎。
【菊正宗】日本酒保湿化粧水 しっとり
黒いボトルに主張しすぎないフォントで落ち着いたメンズらしい化粧水。乳液タイプと書いてあるようにやや粘性のあるとろっとしたテクスチャーは好みが分かれるかもしれません。
しっとり感が強めなので乾燥しやすい冬場や、シェービング後のカサつきが気になる方に向いています。
【ロート製薬】メラノCC Men 薬用しみ対策美白化粧水
医薬部外品であるメンズ向けのメラノCCには、美白有効成分「高浸透ビタミンC誘導体」、炎症を抑える有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されており、シミ予防ができる化粧水です。
ベタつきも少なく、男性が違和感なく使えるよう調整されています。アスターシェーブとしても使えるので、幅広い年代の男性におすすめ。ドラッグストアで手短に買えるのも◎。
【オルビス】ミスター ローション
シンプルでありながら無香料、無着色、アルコールフリーと無駄がない設計の化粧水です。弱酸性のため敏感肌の方でも使いやすいと思います。
とろっとしたテクスチャーで好みがわかれそうですが、みずみずしさがあり、肌なじみもいいのでとても使いやすい。
【ボッチャン】フォレストトナー
みずみずしい使用感なのにしっかりとエモリエント感も感じることができます。塗布後の肌はとてもサラサラで、一度体験してみてほしいくらいこだわって作られている印象。
シトラス系のさわやかな香りで気分もリラックスできて、個人的には朝使いたくなる化粧水です。
ベタつくのが苦手な方、さっぱりとした使用感が好きな方におすすめ。
まとめ:化粧水を正しく使って清潔感ある男を目指そう
僕はよく「男性の肌は革靴と同じですなんですよ」という話をします。
革靴を使っているとどうしても「履きジワ」ができますよね。手入れが行き届いていないとダサく見えてしまうシワも、きちんと手入れをされている“うるおいのあるシワ”はカッコよく映ります。
人の肌も同じで、うるおいのある肌やツヤのある肌は、他人に清潔感を感じさせます。
これからスキンケアを始める方も、すでに習慣がある方も正しい化粧水の使い方をマスターして、違いを感じてみてください。
今回は以上になります。
「最近、肌の調子が良くない……」「スキンケアデビューをしたいけど、何をしていいかわからない」「正しい洗顔の仕方を学びたい」こんな悩みを持っていませんか。洗顔はスキンケアの基本中の基本です。正しい洗顔をマスターすること[…]
参考資料
・ポーラ化成が男性の肌を徹底調査 おでこのテカリは洗顔後4時間後から大幅に増加する など
・現代日本人男性のスキンケアに関する意識と肌の実態に関する調査(株式会社マンダム)
・日本化粧品検定2級・3級対策テキスト コスメの教科書(主婦の友社)