「オールインワンコスメはいい?」
「オールインワンコスメの長所・短所を知りたい」
「オールインワンが向いてる肌質は?」
スキンケアが1ステップで完結することから、スキンケア初心者などに人気のオールインワンコスメ。
現在のメンズ向けコスメの主流にもなっており、美容成分で差別化を図るのが現在のトレンドになっているように見えます。
どんなコスメにも言えることですが、誰にとってもいいコスメはないため、自分に合うコスメを選ぶには特徴を的確に知ることが大切です。
そこで本記事では、オールインワンコスメが向いている人と、向いていない人について元美容部員のEBATOが解説します。
記事の権威性
オールインワンコスメとは
オールインワンコスメは、複数のスキンケアステップ(化粧水、乳液、美容液等)の役割を1つにまとめたフェイスケアアイテムです。
効率性と利便性が最大のメリットで、忙しい現代人やスキンケア初心者、時短ケアをしたい人たちをターゲットにしています。
特にメンズコスメ市場では、時短ケアのニーズが高いこと、皮脂が多い男性の肌質との相性の良さなどの観点からメンズ向けコスメの主流になりつつあります。
化粧水のようなみずみずしいものから、ジェル、クリームタイプなどさまざまな形状があり、個々の肌質や肌悩みに合わせて選ぶことができるコスメです。
オールインワンコスメのメリット
時短ができる
スキンケアは通常、化粧水→乳液と少なくとも2ステップが必要になります。
美容液やクリームを使う場合はさらに工程が増えるため、スキンケア初心者にとっては継続するハードルが高くなってしまう場合もあります。
オールインワンなら1つでスキンケアが完了するので、忙しい朝でも手軽にケアが可能です。
コストパフォーマンスが高い
物にもよりますが、スキンケアアイテムを一式揃えるとなると複数の製品を購入する必要があります。
種類によるものの、同じようにオールインワンコスメをドラッグストアで購入しても1500円~3000円程度で安く済ませることができ、初心者には嬉しい点だと思います。
とはいえ、スキンケアは自己投資の一つなので、自身の価値を自らの手で下げる過度なコスパ志向はおすすめしません。
肌への負担軽減
スキンケアではゴシゴシ擦る摩擦はご法度とされています。
特にスキンケア初心者の男性は「擦る」と「撫でる」の差や、力加減がわからない人も多く、スキンケアの工程が多いと摩擦リスクが高まる傾向にあります。
オールインワンコスメを使うことで摩擦が減り、肌への負担を軽減できる可能性があります。
1つで複数の美容効果が期待できる
オールインワンコスメは、化粧水、乳液、美容液など1本で複数の役割を担っており、美容成分が豊富に配合されています。
たとえば、すべてのスキンケアの基本となる保湿、脂性肌のためのテカリ対策、日焼け止め効果を持たせたものなどさまざま。
幅広い肌悩みに対応している製品が多いため、お得感が得られやすく、人によっては満足度が高くなります。
オールインワンコスメのデメリット
乾燥肌には向かない場合がある
化粧水のような液体タイプやジェルタイプの形状は油分が少なく、慢性的な乾燥肌の人には物足りなさを感じる場合があります。
保湿は肌がしっとりするまで行うのが基本なので、乳液、クリームを付け足すことを考えるとオールインワンのメリットを活かすことができません。
ただ、オールインワンにはクリームタイプもあり、油分が不足がちな乾燥肌との相性がいい製品もあります。
自分の肌質やつけ心地に不快感を感じないテクスチャーのものを選ぶことが大切です。
EBATO’s Eye
化粧品は使う人が求めている効果、目的、好みに応じて処方設計されており、簡単に優劣をつけることはできません。
全成分表示や質感、香り、デザインなど色々な視点から作り手の意図を汲み取るのも化粧品の楽しみ方の一つだと僕は思います
使える美容成分が限定的
優れた成分ばかりを入れたり、濃度が高いからといっていい製品になるかというとそうではありません。
料理食材にも相性があるように、コスメも成分の配合量や組み合わせなどのトータルバランスによって良し悪しが決まるわけです。
オールインワンは1つで何役もの役割を持たせる性質上、使える美容成分が限定的になる傾向があります。
とはいえ、限られた成分の中で製品の特徴や効果をいかに際立たせるかは開発者の腕の見せどころ。
肌トラブルが起きた時に原因が特定しづらい
スキンケアをしていたら肌の調子が悪くなった…という経験は誰にでもあると思います。
オールインワンコスメの場合は、多くの成分が配合されている反面、肌トラブルの原因になった成分の特定が困難になる場合があります。
また、別のコスメを探す必要もあるため、時間と手間がかかってしまうのも難点です。
オールインワンコスメの選び方
肌質に合わせて選ぶ
大前提として、自分の肌質に合うものを選ぶことが大切です。
一般的に脂性肌は油分の少ないさっぱり系の製品を、乾燥肌は水分と油分の両方を補えるしっとり系の製品との相性がいいとされています。
ただ肌質は常に一定ではなく、生活習慣や環境、季節などでゆらぐため、使っているコスメが合わないと感じたら肌質診断をしてみるといいでしょう。
肌質の見分け方については、下記記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
「自分の肌質がイマイチよくわからない…」「正確な肌質を診断する方法を知りたい」「長年の肌悩みを解消したい」自分に合う化粧品を見つけるには、自分の肌質を把握し、解消したい肌悩みを明確することが大切です。そこで本記事では[…]
肌悩みに合わせて選ぶ
スキンケアの基本である「保湿」をベースに、解消したい肌悩みに応じた製品選びをしましょう。
たとえば、「肌のトーンを明るくしたい」「シミが気になる」という場合は美白コスメを、加齢肌の悩みはエイジングケア訴求の製品を選ぶ、といった具合です。
プラスアルファとして成分が肌でどのような働きをするかを理解した上で選ぶと、そのコスメへの満足度が高くなりやすいです。
自分の「好き」で選ぶ
美容成分に着目することは、いい製品選びにおいて重要な条件ではありますが、それだけでは足りません。
そこでポイントになってくるのが「自分の価値基準」です。
効果効能だけを追い求めてしまうと、結局何が正しいのかがわからなくなり、視野を狭めることにもなりかねません。
化粧品も適材適所。自分がいいと思ったものを信じて使い続けることが大切です。
まとめ:上手に使い分けてスキンケアを1UPさせよう
オールインワンコスメは、利点は多岐にわたりますが、同時にどんな場合に向いていないか理解した上で選択することが重要です。
また、肌質や肌悩みに応じて、補助的なアイテムを併用することで、より効果的なスキンケアが可能になります。
デメリットを補いつつ、メリットを最大限に活か自分に合うスキンケアルーティンを確立してみてください。