

記事の権威性
紫外線が肌に悪いことはみなさんご存知だと思います。
医療脱毛専門院「メンズリゼ」が2022年5月に発表した調査によると、10~40代の男性660人のうち53.1%が夏場は何らかの紫外線対策をしていると回答しています。
美容に関心がある男性が増えているのは、専門家としても非常に喜ばしいことです。
そこで今回は、
- 日焼け止めはいつから使うのが正解なのか
- メンズの日焼け止めはこうして選ぶ
- 日焼けしてしまったときの対処法
といった内容で解説していきます。
本記事を通じて紫外線対策の重要性や、メンズの日焼け止めの在り方などを改めて知っていただく機会になれば幸いです。
【メンズ】日焼け止めはいつから使うのが正解なのか
結論からいうと、日焼け止めは最も効果的な紫外線対策なので、使うタイミングは早ければ早いほどいいです。さらにいえば、1年中対策しておくことを強くおすすめします。
実は冒頭でご紹介した調査結果には続きがあり、1年中紫外線対策をしていると回答した男性はわずか14.2%しかいないという結果も出ています。
僕は現在アラフォーですが、よく肌を褒めていただく機会が多いのですが、その理由の一つに日焼け止めによる紫外線対策が大きいと感じています。
日焼け止めにはただ日焼けを防ぐだけでなく、以下のようなメリットもあります。
- シミ予防
- シワ・たるみ予防
- 角層中の水分低下を防ぐ
- ニキビができにくくなり、悪化も防ぐ
- 皮脂の過剰分泌を抑制し、毛穴を目立ちにくくする
つまり健康的かつ清潔感のある肌を保つためには、紫外線対策は必要不可欠であり、日焼け止めは“最強のエイジングケア”といっても過言ではないのです。
老化の8割は紫外線によるもの
聞いたことがある方もいるかもしれませんが、紫外線は青年期までに一生浴びる分の半分以上を浴びるといわれています。
つまり、良くも悪くも青年期までにどんなケアをしていたかが30代、40代になってわかるというわけですね。
では今から日焼け止めを塗るなどしても手遅れなのかというと、そうではありません。

40代、50代、60代になったとき肌の状態、第一印象は全く異なるはずです。
また米国皮膚科学会では、老化の約80%は紫外線による「光老化」だと考えられていることからも、ぜひ今日からはじめることをおすすめします。
紫外線対策が毎日必要な理由
ではなぜ日差しが強い季節だけでなく、年中対策が必要なのか。
答えはとてもシンプルで、我々は年中ずっと紫外線を浴び続けているからです。
上記の図は、気象庁発表の紅斑紫外線量(つくば)の推移です。

数値は以下のように分類されます。
- 1~2(緑):弱い
- 3~5(黄):中程度
- 6~7(橙):強い
- 8~10(赤):非常に強い
- 11+(紫):極端に強い
図からもわかるように6月~8月がピークとなっていますね。
ちなみに日焼け止めの使用が推奨される指数は、3~5の中程度からとなっており、ここ10年間のデータを見ても2月~10月の9か月間も対策が必要ということになります。
デスクワークで日焼けする?
実は最近の研究でパソコンやスマホのブルーライトがシミの原因になる、ということがわかってきました。
ブルーライトは紫外線(UVA)に近い性質をしており、4日間のPC作業は20分間の日焼けと同じであるという報告もあります。
電車に乗っている疲れていそうなサラリーマンが「疲れていそう」に見える理由は、ダメージを受けた肌が原因かもしれませんね。
メンズに贈る正しい日焼け止めの選び方
「日焼け止め選びに性別があるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、男性の肌と女性の肌は特徴が異なるため、理にかなった選び方が大切になります。
日焼け止めの選び方は次の3つのポイントを押さえてください。
- 日焼け止めの種類で選ぶ
- 機能別で選ぶ
- 吸収剤&散乱剤の両方のW配合のものを選ぶ
順番に解説していきます。
その①:日焼け止めの種類で選ぶ
日焼け止めの種類が多すぎてどれを選んだらいいのかわからない、という方は多いと思います。
男性の場合は、ベタつきにくく、テカりにくい「リキッドタイプ」か「ジェルタイプ」のどちらかを選ぶのがいいでしょう。
リキッドタイプ
リキッドタイプの特徴
仕上がりが早く、初心者でも塗りやすい
少量で広範囲に塗れるため、スキンケア初心者にも扱いやすくい。
仕上がりがなめらかで軽い使用感
べたつきにくく、さらっとしたテクスチャーなので、“塗ってる感”を感じにくい。
白浮きしにくく、自然な仕上がりになる
塗っていることを気づかれたくない男性に好まれる。
ジェルタイプ
ジェルタイプの特徴
水のように軽い塗り心地でベタつきにくい
リキッドタイプよりもみずみずしく、皮脂が気になる人に好まれる傾向にあります。
塗った後の肌がサラサラに感じやすい
リキッドは“肌に密着する感じがあるが、ジェルは肌に残らない軽さがウリのものが多い。
スーッと馴染んでムラになりにくい
水を多く含んでいるため、伸びがよく、スキンケア初心者でも均一に塗りやすいので、塗り残しが起きにくい。
その②:機能別で選ぶ
「紫外線が肌に悪いのはわかっているけど。日焼け止めを塗るのは面倒……」という方には、日焼け止めと保湿が一体になったオールインワンコスメがおすすめです。
化粧水・乳液・UVケアなどが1本で完了するため、スキンケア初心者の男性でも続けやすいのが魅力です。朝の時短ケアにも最適で、ベタつきにくく、爽やかな使用感も人気です。
DISM(ディズム)オールインワンジェル UV
SPF30・PA+++で“ちょうどいい”紫外線対策
毎日使っても肌負担が少ない、SPF値とPA値で通勤や買い物など日常生活にちょうどよく、日中の肌を乾燥と紫外線から守ってくれる。
アンファーが開発した本気の1本
スカルプDでおなじみのアンファー社が男性の皮膚科学の知見を活かし、毎日使いたくなる使用感を目指して作った、スキンケア初心者でも納得の実感力を追求しています。
UNO UVパーフェクションジェル fA
化粧水から日焼け止めまで、1本5役のマルチケア
洗顔後に塗るだけで、化粧水・乳液・美容液・クリーム・UVケアが一括完了。朝のスキンケアをとことん時短したい人に最適です。
ひんやり処方で皮脂・テカリもケア
肌にのせるとクールに馴染んでサラッと仕上がる感触が快適。皮脂吸着パウダー配合で、ベタつきがちな肌でも爽やかさをキープ。
ドラッグストアで手に入る続けやすさ
1,000円台という手頃さと、全国で入手しやすい利便性。スキンケアを試してみたいと思ったその日に手に入る、はじめの一本にぴったり。
マニフィーク オールインワンジェルUV
美容液のようなリッチな使用感で乾燥・UVをまとめてケア
肌にハリとツヤ感をプラス。SPF50+/PA++++でUVケアも抜かりなく、見た目の印象が自然と整います。
洗練された香りと質感で“ただ塗る”から“心地よく整える”へ
オールインワンながら、上質なテクスチャーとシトラス×ウッディの香りが特長。ケアに“気持ちよさ”を求めたい大人の男性にフィットします。
皮脂が不足気味の方・冬場向き
しっとりとした使用感なので、全体的にカサつきを感じる場合や冬場に適したアイテムです。
その③:吸収剤&散乱剤の両方のW配合のものを選ぶ
UVカット成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があるのですが、絶対に日焼けしたくないという方は両方が配合された日焼け止めを選ぶのがベター。
理由はとても簡単でどちらにも良さがあるので、相乗効果が期待できるというわけです。
特に一日中外にいる場合などは一つ持っておくと安心です。

うっかり日焼けしてしまったときの対処法
日焼けした部位を冷やす
日焼けした肌は炎症が起きている状態なので、その日のうちに冷やすことが重要です。
冷水で濡らしたタオルを当ててクールダウンしましょう。
美白化粧品を使う
美白化粧品には、厚生労働省の認可を受けた「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」効果のある成分が配合されています。
美白有効成分の一例
- トラネキサム酸
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- コウジ酸
- ルシノール
上記の成分が配合された美白化粧品を使うのが効果的です。
また、日焼け止めと両方使いすることで相乗効果も期待できます。
メンズが知っておくべき日焼け止めのQ&A
最後に上記で紹介しきれなかった日焼け止めに関する知識を共有して終わりたいと思います。
「SPF」「PA」とは
簡単にまとめると次のようになります。
- SPF:UVBの防止効果を表す数値
- PA:UVAの防止効果を「+」で表す
「UVA」とは、肌のより深いところ(真皮中層)まで到達し、肌の弾力を保つエラスチン繊維やコラーゲン繊維を変性させ、シワ・たるみの原因になります。
「UVB」は、シミ・そばかすの原因になる散乱性の高い紫外線です。
最近の日焼け止めは「SPF50」または「SPF50+」、「PA++++」がほとんどなので、あまり気にする必要はありません。

以前は高SPF&高PAの日焼け止めは、肌への負担が大きいといわれていましたが、最近の日焼け止めはその辺りも考慮されて作られています
現在の市場は、いかに使用感をよくするか、新技術を組み込むかという競争になっています
在宅ワークでも日焼け止めは必要か
UVAはガラスを通過するため、部屋にいても紫外線を浴びてしまいます。
最近では、UVカット加工された窓ガラスやカーテンが売られているものの、100%遮るわけではありません。
光老化に負けたくなければ、在宅ワークでも日焼け止めを塗ることをおすすめします。
日焼け止めを上手に塗るコツは
まずは「適量」を守ることが重要です。日焼け止めのパッケージ裏には、適量の目安が書かれている場合があります。
もし書かれていない場合は、パール粒2個分(0.8g)を目安に顔全体に塗ってください。
塗布量が少ないと当然日焼けしますし、逆に多すぎるとテカりや白浮きの原因になるので注意しましょう。
年齢が出やすい首も忘れずに塗る
顔と首の色が違うとおかしなことになってしまいます。特に首は年齢が出やすい部位ですから、しっかり塗っておくことをおすすめします。
首に日焼け止めを塗る場合は、シワに沿うようすると塗りムラがなくなり、紫外線防御効果もアップしますよ。
まとめ:UVケアを制するものが外見力を制す
日焼け止めは、10年後、20年後の自分への投資です。
誰でも老けて見られるのは気持ちのいいことではないですし、自分の顔を見て「こんなに老けてたっけ……?」とショックを受けるとメンタルにもよくないですよね。
たとえシワができたとしても、手入れされているうるおいのあるシワは、男のカッコよさにもなります。
ぜひ今日からUVケアをはじめましょう。
本記事で紹介したおすすめ日焼け止め
- アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク N
- ニベアフォーメン UVプロテクター SPF50+ PA+++
- クワトロボタニコ ボタニカル オイルコントロール & UVブロック
- UNO UNパーフェクションジェル a
- マニフィーク オールインワンジェルUV メンズ
- ビオレ UV アスリズム サンバーン プロテクトミルク
- ドクターシーラボ UV&ホワイト モイスチャーゲル50+
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参考資料