元美容部員が教えるスキンケアの正しい順番と効果的なコスメの使い方

「スキンケアの正しい順番が知りたい!」
「化粧水、乳液、クリーム…どう使い分けたらいい?」
「そもそもスキンケアは本当に意味がある?」

いざスキンケアを始めようと思っても、色々な疑問や悩みがありますよね。

すでにスキンケアをやっている人も本当に自分に合っているのか自信がなかったり、良かれと思ってやっていたことが逆効果になっていることも珍しくありません。

そこで本記事では、元美容部員でもあるEBATOが正しいスキンケアの順番や、とっておきの効果的なコスメの使い方をご紹介したいと思います。

 記事の権威性

筆者プロフィール

知っておきたいスキンケアの基礎知識

スキンケアは本当に必要?

「スキンケアは本当に男性も必要なんですか?」という質問をよく耳にします。ただの流行りなんじゃないか、と思う人もいるでしょう。

結論からいえば、絶対にやっておいて損はありません。その根拠は2つあります。

  1. 継続的な手入れをすることで老化を遅らせることができる
  2. ハリのある若々しい肌は、水分と油分のバランスによって保たれている

「何もしない」は老化を進行させるだけ

肌の老化は、主に加齢や紫外線によるダメージ、乾燥、栄養不足などによって引き起こされます。

老化の速度は個人差があるものの、スキンケアをコツコツ続けることで手入れをしている人と、そうでない人とでは見た目の印象に差が生まれる場面を僕は幾度となく目の当たりにしてきました。

同窓会などで10年、20年ぶりに会う同級生の間でも、時が止まっているかのように若々しい人と老けた人とで明暗が分かれますよね。

継続的なスキンケアは、老化の要因に対してゆるやかにアプローチし、老化のサインを遅らせることができるわけです。

若々しい肌の秘訣は「水分」と「油分」のバランス

では我々はどんなところに若々しさを感じているのでしょうか。

肌という観点で見るなら、ハリがあること、みずみずしいこと、肌トラブルがないことが挙げられると思います。

これらの肌づくりのポイントとなるのが、化粧品による適切な水分と油分の保つバランスケアというわけです。

水分量と油分量は常に一定というわけではなく、加齢や紫外線によるダメージ、季節、ホルモンバランスなどによって変化しやすいため、化粧品の種類や役割を理解して使うことが大切です。

朝と夜のスキンケアの違い

「スキンケアは色々やらないといけない」
「手間をかけないといけない」

そんなイメージがあるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

基本的には、朝と夜の1日2回が望ましいとされています。

  • 朝のスキンケア:肌の防御が目的。洗顔後に保湿と紫外線対策が重要
  • 夜のスキンケア:肌の修復が目的。汚れのオフ、紫外線によるダメージなどのケアがメイン

肌は一日を通じて紫外線などの外的要因に晒されているため、肌を守るためのケアが重要になります。

対して夜は疲弊した肌を労るケアを行うことで寝ている間に肌の修復を助けてくれる役割を担っています。

美容家EBATO
スキンケアの目的を意識することで、乾燥やシミ、シワ、肌荒れなどのトラブルを未然に防ぐことができるので、ぜひ覚えておきましょう!

正しいスキンケアの順番

各スキンケアコスメには役割があり、正しい順序で使用することで美容成分が肌に浸透しやすくなり、効果的なケアを行うことができます。

まず洗顔で顔を清潔保つこと。保湿は水のような質感の液体から美容液、乳液、クリームのように油分が多いものを重ねて行くのが基本です。

保湿成分には、肌に水分を与える「水性成分」と油分の膜を張り、水分の蒸発を防ぐ「油性成分」があります。

役割が異なる製品を重ねて使うことで、肌が長時間うるおうわけです。

①洗顔:肌を清潔に保つ

洗顔の目的は、肌に付着した余分な皮脂、汚れ、古い角質を優しく除去することにあります。

毛穴の詰まりや肌トラブルの原因となる細菌の増殖を防いだり、スキンケアコスメの浸透を促進する効果もあります。

最近では「摩擦が肌に良くない」という話が認知されるようになり、肌への負担が意識されていると感じます。

心がけとしては間違っていないのですが、優しすぎて汚れが十分に落ちきらず、肌トラブルに悩んでいる人も少なくありません。

洗顔の目的はあくまで汚れを落とすことなので、自分の肌質に合う洗顔料を使い、肌を清潔に保つことに目を向けてみましょう。

美容家EBATO
洗顔後に肌がつっぱりを感じず、肌触りもなめらかな洗顔料がベストです!
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②ブースター:肌なじみをよくし化粧水の浸透を助ける

ブースターは、肌を柔らかくすることで化粧水などの美容成分が浸透しやすくなります。

肌がゴワついていると浸透が悪くなるため、化粧品が本来持つ実力を発揮しきれない場合があるのです。

必ずしも使う必要はありませんが、肌のカサつきが気になっていたり、何を使ってもピンと来ない場合はブースターを検討してみるといいでしょう。

③化粧水:肌に水分を与えてうるおいを保つ

化粧水は主に水をベースに、グリセリンやBGなどのほとんどが水性成分で構成されています。

また、スタンダードな「透明タイプ」、やや粘度のある「白濁タイプ」、ペーパーにたっぷりと化粧水を染み込ませた「拭き取りタイプ」など質感や形状もさまざま。

肌に水分を与える重要な役割があるので、スキンケア初心者は自分の肌質や肌の悩みに合った化粧水を選び、毎日のケアに取り入れることから始めてみましょう。

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美容家EBATO
スキンケアデビューならまず「洗顔料」「化粧水」「乳液」「日焼け止め」からスタートするのがおすすめ。使うアイテムを増やすより、自分に合うものをアップデートしていくと効果的なケアを行うことができますよ

④美容液:肌悩みに特化したケア

美容液には、肌悩みに応じた有効成分が高濃度で配合されています。

美白をはじめ、シワやたるみなどのエイジングケア、肌荒れ改善など、様々な効果があるため、集中的なケアが可能です。

個人差もありますが、20代後半くらいから導入を考えておきたいアイテムです。

配合成分によって効果効能が異なるので、「乾燥による小じわを目立たなくしたい」「将来シミで悩みたくない」など自分の肌悩みに合うものを適切に選ぶことが大切です。

⑤乳液:水分と油分を補給し乾燥から肌を守る

乳液は化粧水で与えた水分を逃さないように“フタ”をするためのもの。

水性成分と油性成分を含んでおり、化粧水とクリームの間のような使用感と考えるのがイメージしやすいと思います。

特にメンズ向けの乳液は、ベタつくイメージを覆すようなみずみずしい質感のものが多く、皮脂の多い男性の肌との親和性が意識されたものも多く売られています。

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美容家EBATO
男性の場合、顔全体に塗ってしまうとベタつきやテカリが気になる場合があります。額から鼻にかけてのTゾーン、こめかみなどは避けて部分ケアとして使うと効果的です

⑥クリーム:油分を多く含み水分の蒸発を防ぐ

乳液よりも油性成分を多く含むため、乾燥シーズンの冬場などに活躍します。

無理して塗る必要はありませんが、いつものスキンケアに物足りなさを感じるときなどに使うとしっとり感が得られます。

⑦日焼け止め:紫外線から肌を守る

朝のスキンケアの最終ステップになるのが、紫外線によるダメージから肌を守る日焼け止めです。

僕が本記事を通して一番お伝えしたい部分でもあります。

シミ、シワ、たるみは長年の蓄積によってある日突然現れるものなので、ぜひ早いうちから対策しておくことを強くおすすめします。

「どうしても面倒…」「続かない」という人は、保湿とUVケアを1ステップでできるオールインワンコスメが活躍します。

肌の赤みやニキビ跡、毛穴の目立ち、青ひげなどが気になる人はBBクリームで紫外線ブロックをすることもできます。

将来の自分のためにも、ぜひ紫外線対策を積極的に取り入れてみてください。

スキンケアコスメの選び方

スキンケアコスメの効果を十分に引き出すには、選び方も重要な要素になります。

どんな基準で選べばいいのか、3つのポイントをご紹介したいと思います。

自分の肌タイプに合うものを選ぶ

あくまで僕個人の意見ですが、「自分の肌質と合っているか」が一番重要だと考えています。

インフルエンサーのおすすめや、流行の成分だけで選ぶことを否定するつもりはありませんが、自分に合うかどうかの根拠としては弱いのも事実。

「実際に自分の肌に塗ってどうか」を観察してみるのがけっきょく一番信憑性が高いのです。

本当に自分に合う化粧品と出会うには、キャッチーな謳い文句やわかりやすい言葉に飛びつかず、日頃から疑問を持って自分の目を鍛えることが大切だと僕は思います。

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中途半端な知識は無知より怖いもの。自分の価値基準ができると化粧品選びで悩むことも少なくなるはずです
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肌悩みに合う成分が配合されているか

肌質に合うかどうかは、化粧品のベースとなる成分によっても変わってくるので、あわせて押さえておきたいポイントです。

まずは深く考えずに、その化粧品がどんな訴求をされているのかを容器とパッケージでチェックしてみるのがいいと思います。

次にどんなメカニズムで肌に作用するのかをメーカーの公式サイトなどで確認するとより深く理解をすることができます。

美容家EBATO
たとえば、「高保湿タイプの化粧水」とあったらどんな仕組みでそうなっているのかを自分の頭で理解しながら紐解いていく、というイメージです

最初は全てわからなくても、一つ一つ学んでいけば「そういうことだったのか!」と理解できる瞬間がきっと訪れるはずです。

時間はかかるかもしれませんが、学びとは「急がば回れ」。自分で辿り着いた答えは強い判断材料にもなるのです。

心地よく使えるものか

僕の経験上、スキンケアは心理面とも密接な関係があると強く感じています。というのも、

 「香りを嗅ぐと心が落ち着く」
 「使っていると気分が上がる」
 「ブランドの世界観が大好き」

などポジティブな感情が湧くコスメでケアをすると驚くほど肌がきれいになった事例を幾度も目にしてきたからです。

スキンケアは確かに肌を整えるためのものではあるのですが、プラセボ効果も作用していると思うのです。

だからこそ他人にどう思われようと「自分の好き」を大切にした化粧品選びが、結果的に最高の化粧品と出会うことにもつながる。僕はそう信じています。

スペシャルケアは本当に必要?

さらに高みを目指したい人に向けて、スペシャルケアについての解説もしておきます。

必須のケアというわけでありませんが、「周りと差をつけたい!」という人は取り入れてみてはいかがでしょうか。

美容家EBATO
ちなみにEBATOは撮影や収録の前日はフェイスマスクを、人前に立つお仕事の際は1週間前からアイクリームでケアをしています

フェイスマスク:多くの美容成分を含み集中ケアに◎

フェイスマスクはいうなれば、美容成分をたっぷりと含んだスペシャルケアです。

ヴィジュアルに難はあるものの、高い保湿力に加えて肌のハリ、美白、肌荒れ予防など自分の肌悩みに応じた集中ケアができる人気アイテムなのです。

顔に乗せて時間が経つのを待てばいいという手軽さから、さまざまな種類のマスクが登場しています。

即効性が高く、特別な日のスペシャルケアとしても大いに役立ってくれるはずです。

アイクリーム:明るい印象の目元を演出

目元は特に皮膚が薄く、老化のサインが現れやすい部位です。

乾燥による小ジワ、くまなどを部分的にケアし、目元を明るく見せることができます。

目元は第一印象を左右する部位でもあるので、人前に出る職業の人は定期的にケアをしておくと有利に働くかもしれません。

Q&A:スキンケアに関するよくある質問

最後にスキンケアに関するよくある疑問にお答えします。一人でも多くの方の悩みを解決できたら嬉しく思います。

その1:スキンケアコスメは同じメーカーで揃えるべき?

必ずしも同じである必要はありませんが、ライン使い(同じメーカー、同じラインナップ)をすることで相乗効果が得られるのは事実としてあります。

ただ、色々な化粧品に触れるなかで自分が好きなものを使うほうが満足度は高くなると思いますので、無理に統一する必要はない、というのが僕の考えです。

その2:スキンケアコスメはたくさん使った方がいい?

スキンケアの効果を最大化するためには、何よりバランスが重要です。

つまり、やりすぎても、やらなすぎてもダメだということ。きれいな肌は水分と油分のバランスが絶妙に保たれた状態なので、過剰なケアは逆効果に働いてしまいます。

このバランスは個人差によるところが大きく、誰にでも合う化粧品、誰にでも合う美容法はないゆえに自分で最適解を見つけるしかないというのが美容の難しさであり、面白さでもあると僕は思います。

美容家EBATO
合理的になりすぎると大切なことを見失うので、心の余裕を持ってスキンケアを楽しみましょう!

その3:日焼け止めは冬でも必要?

紫外線は日差しの強い日や、夏場に対策をする人が多く見受けられますが、目に見えないだけであって年間を通して降り注いでいます。

よって365日紫外線対策は必須です。今はシミ一つない肌でも、10年後もきれいな肌を保てる保証はどこにもありません。

しかも出来てしまったシミをセルフケアで対応するのは難しく、美容医療に頼らざるを得なくなるため、経済的負担も増えてしまいます。

予防をする方がはるかに簡単でコスパも高いので、紫外線対策を習慣化することを強くおすすめします。

その4:何を使ってもいまいちピンときません…

いろいろな可能性が考えられますが、自分の肌質をかけ離れたものを選んでいる使っているのかもしれません。

肌質は加齢や季節などによってゆらぐため、定期的にチェックしておくといいでしょう。

また、「こんな化粧品を使ってみたい」「ここだけは譲れない」といった自分の価値基準を明確にしておくとミスマッチが起こりにくくなります。

まとめ:スキンケアは将来の自分への投資

スキンケアは、健康で美しい肌を維持するための日々の習慣です。

適切な製品を選び、正しい順序でケアを行うことが若々しい見た目を保つ秘訣でもあると僕は思います。

スキンケアの基本を理解し、自分の肌に合ったケアを心掛けましょう。