「自分の肌質がイマイチよくわからない…」
「正確な肌質を診断する方法を知りたい」
「長年の肌悩みを解消したい」
自分に合う化粧品を見つけるには、自分の肌質を把握し、解消したい肌悩みを明確することが大切です。
そこで本記事では「乾燥肌」「脂性肌」「普通肌」「混合肌」がわかる肌質診断テストから、より正確な肌質診断を行う方法をご紹介します。
記事の権威性
なお今回の内容は、男性にフォーカスして書いています。
その理由として男性の肌と女性の肌とでは、ホルモンの差の量やライフスタイルの違いなどから肌質に差異があるからです。
その違いに着目することでより正確に、
- 自分に合う化粧品がわかるようになる
- スキンケアの効果を最大化できる
- 肌を整えることの楽しさがわかる
といった狙いがあります。
人の肌質は千差万別です。だからこそ細分化し、些細なギャップを小さくすることで、より正確な自分の肌質を知れるわけです。
なお、肌質診断テストは男女とも共通で行えるようになっているので、安心してください。
肌質を知るために知っておくべきこと3つ
正確に肌質をするために、知っておいていただきたいことが3つあります。
- 男性の肌と女性の肌と違い
- 肌質チェックは定期的に行う
- 敏感肌かどうでないか
ポイント1:男性の肌と女性の肌と違い
男女の肌質の違いについて知ることは、自分に合う化粧品を見つけるうえで必要不可欠です。
あまり知られていない話ですが、一般的な肌質の話をする場合、20~30代くらいの女性のデータを元にしている場合が多いのです。
では、実際に男女でどれくらい肌質に差があるのか。
2020年に資生堂が20代~30代の男女を対象とした調査では、男性と女性とでは以下の違いがあることがわかっています。
- 皮脂が多い
- 肌のバリア機能が弱い
- 紫外線ダメージを受けやすい
- ストレス耐性が低い
男性の肌は皮脂が多い
男性の肌の特徴として、思春期頃から皮脂分泌量が盛んなり、成人する頃には女性のおよそ2倍になります。
また、加齢ととも皮脂量が低下する女性に対し、男性の場合は60代頃までほぼ変わらないというデータも。
特に皮脂分泌量の多い額から鼻にかけてのTゾーン、こめかみなどはテカりやすく、べたつきやすい傾向にあります。
男性の肌はシェービングの影響を受けやすい
その一方で、日常的にシェービングをする男性が多いことから口周りやアゴ、アゴ下、頬などにカサつきを感じる方は多いようです。
理由はヒゲと一緒に肌表面の「角層」や「皮脂膜」が取り除かれてしまうから。つまり、肌のうるおいは「角層」と「皮脂膜」によって守られていることがわかります。
男性の肌は紫外線ダメージを受けやすい
角層には、水分の蒸発を防ぐ以外にも外部の刺激から肌を守る役割(バリア機能といいます)があります。
シェービングをするとヒゲと一緒に角層が削られるため、バリア機能が低下しやすくなります。
その結果、外部の刺激に弱くなり、紫外線によるダメージを受けやすくなるわけです。
特にシミや肌荒れ、肌のごわつきの原因である紫外線(UVB)の影響を受けやすくなるので、将来シミで悩みたくないなら紫外線対策は必要不可欠です。
男性の肌はストレス耐性に弱い
「酸化ストレス」が増加すると細胞の損傷や炎症が起こり、肌あれするリスクか増加します。
酸化ストレスを一言でいうと、紫外線やストレス、食生活の乱れから活性酸素が発生し、体がサビつくこと。老化の原因でもあります。
男性の肌は女性よりも酸化ストレスの影響を受けやすいことがわかっており、ストレス耐性の差こそ男女の皮膚生理の違いの要因であるという指摘もあります。
・メンズスキンケアのキーワードは「皮脂」「バリア機能」「ストレス耐性」
ポイント2:肌質チェックは定期的に行う
肌質は年齢や季節、環境などによって変わる場合があるため、定期的に診断し直すことをおすすめしています。
肌質診断をする上で重要なのは、「自分は◯◯タイプだから」と一つのタイプに縛られすぎないこと。
肌は部位によってもコンディションに差異があるので、複数タイプの要素を持っている方は意外と多いのです。
「Tゾーンは脂っぽいから油分は控えめにしよう」という風に、部位によってお手入れの仕方に変化をつけるとグッドです!
季節の変わり目、普段の化粧品が肌に合わなくなったときは肌が揺らいでいる可能性があるので、再チェックをおすすめします。
ポイント3:敏感肌かそうでないか
敏感肌を見分けるのは実はとても難しいのですが、「普通の化粧品を使えるか」が一つの判断基準になります。
たとえばメンズ洗顔料は、爽やかな使用感を出すためや、皮脂が多い男性の肌を洗浄する目的からアルカリ性の場合が多いのですが、敏感肌の方が使うと刺激に感じることがあります。
他にもエタノールや紫外線が刺激になる場合もあり、原因もさまざま。
一つの目安として考えていただきたいのですが、敏感肌によくある傾向を以下にまとめたので、参考にしていただけたら幸いです。
敏感肌の主な特徴
- 季節の変わり目・疲労・ストレス等で肌荒れをよく起こす
- 顔全体にカサつきをよく感じる
- 肌のつっぱりを度々感じる
- 摩擦などの物理的な刺激に敏感だ
- アレルギーを含む化学的な刺激に敏感だ
なお今回は、敏感肌・アトピー肌についてのケアはあえて除外させて頂きました。
理由として敏感肌は他の肌タイプとは異なり、日常生活で注意が必要なこと、僕自身がそういった経験がなく、一般論でしかお伝えできないためです。
付け焼き刃の知識で悩みを増やしてしまうのは僕の本意ではないため、ご了承ください。
4つの肌質タイプ診断とお手入れワンポイント
肌質タイプは、以下の4タイプに分類するができます。
直近1~2週間の肌状態を振り返り、該当する特徴をチェックしてみましょう。
- 普通肌(ノーマル肌)
- 乾燥肌(ドライ肌)
- 脂性肌(オイリー肌)
- 混合肌(コンビネーション肌)
「自分は◯◯タイプだから」と一つのタイプに固執しないことが正確な肌質タイプを知るポイントです。
目指すべきは、肌トラブルが少ない、すこやかな肌とされている普通肌です。
普通肌(ノーマル肌)の特徴とスキンケアのポイント
普通肌(ノーマル肌)の特徴6つ
肌の水分と油分のバランスが整っているおが普通肌(ノーマル肌)。普通肌の特徴は以下のとおりです。
- みずみずしく、ベタつきも少ない
- 頬に十分なうるおいがある
- 肌全体にツヤがある
- 肌にほどよく血色がある
- 肌トラブルがほとんど起きない
- 比較的どんな化粧品も使える
バリア機能が正常に働いているため、適度なうるおいがあり、肌トラブルも少ない理想的かつ目指したい肌です。
「自分には無理だ…」と思うかもしれませんが、自分に合うケアを継続していくことで、誰でも目指すことは可能なので、諦めずに頑張りましょう!
普通肌(ノーマル肌)になるためのスキンケア方法
洗顔&クレンジングは「落とす」ことを最優先に
肌タイプに合った、適度に洗える洗顔料を使い続けることが大切です。
必要なうるおいを残す意識が強すぎるあまり、洗浄力の弱い洗顔料を選びがちな方も多いかもしれませんが、洗顔の一番の目的は汚れを落とすこと。
肌がつっぱらない程度に、スッキリと洗える自分に合った洗顔料を選ぶことを心がけてください。
肌がしっとりするまで保湿する
肌が敏感に傾いたり、肌荒れを起こしやすい状態は、バリア機能が低下している証拠。
肌を心地よくしっとりと保湿できる化粧品を選ぶことが大切です。
バリア機能を司る「NMF」「細胞間脂質」に働きかける美容成分が入っているとよりしっとり感を得られます。
紫外線対策はマストで行う
紫外線は1年を通して降り注いでいるので、将来シミやシワで悩まないためにも紫外線対策は保湿とセットでしておきましょう。
日焼け止めを塗るのが面倒な方は、UVカット効果のあるオールインワン化粧品やBBクリームを使うのが便利です。
乾燥肌(ドライ肌)の特徴とスキンケアのポイント
乾燥肌(ドライ肌)の特徴6つ
乾燥肌とは、肌にみずみずしさ、脂っぽさが不足している状態を指します。乾燥肌の特徴は以下のとおりです。
- 肌のつっぱりを感じやすい
- 目、口周りがカサつきやすい
- 小じわが目立ちやすい
- ヒゲ剃り時に赤み、出血しやすい
- 肌荒れしやすい
- 肌のキメは細かいほうだ
乾燥肌は、肌のうるおいが不足しているため、トラブルが起きやすい肌質です。
水分と油分をしっかりと補給し、肌自らがうるおう“肌ヂカラ”をサポートするケアを心がけましょう。
乾燥肌(ドライ肌)のためのスキンケア方法
優しい洗顔を心がける
肌の調子に合わせて弱酸性タイプなどの洗浄成分に注目して選びましょう。摩擦も厳禁です。
肌がしっとりするまで水分と油分を補う
高保湿タイプの化粧品を選び、化粧水で水分を与えるとともに、乳液やクリームで水分蒸発を防ぎます。
サプリでの栄養補助が効果的
バランスの取れた食事を心がけるのは大前提ですが、マルチビタミン、ヒアルロン酸などが含まれるサプリもおすすめです。
乾燥肌の詳しいスキンケア方法などは、下記の記事で詳しくまとめているので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
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脂性肌(オイリー肌)の特徴とスキンケアのポイント
脂性肌(オイリー肌)の特徴5つ
脂性肌は油分が多く、毛穴が目立ちやすい特徴があります。
ニキビや肌トラブルの原因になり得るため、洗顔による過剰な油分のオフ、水分補給メインの保湿が必要です。
脂性肌のよく見られる傾向は以下のとおりです。
- 肌がテカりやすい
- フェイスペーパーをよく使う
- 頬の毛穴が目立ちやすい
- ニキビ・吹き出物ができやすい
- 毛穴が詰まりやすい
脂性肌(オイリー肌)ためのスキンケア方法
過剰な皮脂を優しくオフする
朝と夜の1日2回、洗顔料を使用して洗います。摩擦は避け、泡を転がすようにしましょう。
汚れを吸着するベントナイトなどが配合されたスッキリと洗える洗顔料を選ぶのがおすすめです。
保湿は水分補給メインで
脂性肌でも保湿は欠かせません。みずみずしいテクスチャーのローションやジェルタイプの化粧水を選ぶといいでしょう。
油分はカサつきが気になる部位のみにし、肌の水分バランスを整えることが大切です。
油を多く含む食品を避ける
揚げ物など油っこい食べ物はテカリの原因になるので注意。
健康にいいイメージのあるナッツですが、脂性肌の方が食べると皮脂が出やすくなる場合があるので、控えた方がベターです。
混合肌(コンビネーション肌)の特徴とスキンケアのポイント
混合肌(コンビネーション肌)の特徴つ
額、鼻、あごのTゾーン油分がテカりやすく、目元、口周りなどの部位が乾燥するのが混合肌です。
部位ごとに適したケアを行うことが重要になります。Tゾーンは油分を控えて、その他の部分は水分と油分をバランスよく補いましょう。
混合肌(コンビネーション肌)のためのスキンケア方法
部位ごとに適した洗顔をする
よく泡立てた洗顔料をTゾーンに付けた後、その他の部位になじませて優しく洗いましょう。
意外と見落としがちなのが、タオルの拭き方です。摩擦を避け、タオルを優しく押し当てるように水気と取ります。
水分補給をメインに油分は部分ケアで
個人的には、みずみずしいオールインワン化粧水がおすすめです。
乳液やクリームはカサつきが気になる部位のみに足し、肌全体にしっとり感が得られたらOK。
インナーケアにも目を向ける
タンパク質やビタミン、ミネラルなど肌が喜ぶ食事を心がけることが大切です。内と外の両面からアプローチし、健やかな肌を目指しましょう!
・肌質は季節などによって変わる場合があるので、定期的に見直すことが必要
・一つの肌タイプに縛られず、臨機応変なケアを心がける
肌質をより深く理解できるおすすめ本
セルフチェックはいつでも好きなときにチェックができる反面、裁量で左右されるため、誤認してしまう可能性デメリットがあります。
そこでより深く自分の肌質を知るのにうってつけの本をご紹介します。
肌質診断テストや肌タイプごとに適した美容成分も書かれており、自分に合う化粧品が見つかるヒントにもなると思いますよ。
美肌成分事典
YouTubeチャンネル登録者数40万人超のかずのすけさんと、スキンケア化粧品処方開発に23年携わったご経験をお持ちの白野実さんの共著。
難しい美容成分の内容を可愛いイラストとわかりやすい言葉で解説してくれている、一家に一冊置いておきたい本です。
各章が肌悩みごとに分かれており、読みたい箇所をぱっと開ける工夫もされており、美容初心者~上級者まで幅広い方におすすめ。
正しく知る・賢く選ぶ 美容成分大全
著者の岡部美代治さんは、大手化粧品メーカーで商品開発からマーケティングなどを担当し、数多くのヒット商品を手掛けた美容業界のレジェンド的な存在で、僕の師匠(勝手に呼ばせて頂いているだけですが)の一人でもあります。
気になるあの成分から、流行の成分までより深掘りしたいなら読んでおいて損はありません。
美容初心者でも理解できる優しい文章で書かれており、構成も見やすい工夫がされているので、スラスラ読めてしまいます。
化粧品成分事典
元化粧品開発者であり、日本化粧品検定の監修や化粧品成分検定の代表理事を務められている久光一誠さんの著書。
ベーシックから流行の美容成分の特徴や強み、弱みを徹底網羅。専門家目線で詳しく解説されており、効果的な組み合わせまでわかります。
まとめ:自分の肌質を知るとスキンケアの幅が広がる
自分に合う化粧品を見つけるためには、自分の肌をよく知ることが大切です。
セルフ診断では難しい場合もあるので、信頼できる美容アドバイザーをつくっておくのも一つの手です。
「自分の肌が本当に必要にしていることは何か?」をしっかりと見極めて理想の肌を目指しましょう!
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