プロが教える乾燥肌の原因と効果的な対策方法

「肌が乾燥する」とよく言いますが、具体的に肌がどのような状態を「乾燥」と言うのでしょうか。

肌トラブルを改善するにあたって重要なのは、まず「自分の肌を知る」ことがスタート。

トラブルの原因を知らなければ、効果的な改善策の筋道も見えてきません。

そこで本記事では、乾燥肌の原因と自分でできるスキンケアについて解説します。

 こんな人におすすめ

  • 乾燥肌に悩んでいる
  • 肌が乾燥する原因って?
  • 乾燥肌対策を知りたい

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乾燥した肌ってどんな状態?

肌の水分と油分が不足した状態

健康的な肌と乾燥した肌の対比

「乾燥」とは、湿気や水分が失われることを指します。乾燥肌は肌本来が持つがうるおいを保つ機能が低下し、水分と油分が不足した状態です。

放っておくとくすみや粉ふき、小ジワなどの肌トラブルを引き起こす原因になるので、年齢、性別問わずスキンケアを行うことが大切です。

バリア機能が低下すると肌は乾燥する

バリア機能が正常に働いている肌とバリアが乱れた肌の仕組み

乾燥肌を理解するうえで、知っていただきたいのが「バリア機能」です。

人間の肌は、もともとうるおいを守る保湿物質があり、なかでも重要なのが「細胞間脂質」と呼ばれるものです。

その細胞間脂質の約40%を占めるのが「セラミド」。セラミドが失われるとバリア機能が正常に働かなくなり、肌が乾燥しやすくなるわけです。

つまり乾燥肌を防ぐには、肌のうるおいを守るバリア機能を正常に保つことが重要になります。

男性美容家EBATO
肌内部にある保湿物質の生産量は年々老化とともに減少するため、スキンケアで補う必要があります!

肌が乾燥する7つの原因

本章では、肌が乾燥する原因について見ていきます。

それぞれの肌状態によって、効果的なスキンケア方法も異なります。自分の肌がどうしてそうなっているのか理解を深めて、“マイ・ベスト”なスキンケアを見つけましょう!

原因①:加齢

加齢により肌が乾燥しやすくなるのは、皮脂分泌量の減少や、肌のバリア機能を支えるセラミドや天然保湿因子(NMF)の減少が主な原因です。

これにより水分保持力が低下し、肌のうるおいが失われやすくなります。

また、新陳代謝の低下も影響し、角質が厚くなりやすいため、乾燥がさらに進行しやすくなります。

原因②:湿度の低さ

湿度が低い環境では、空気中の水分量が少なくなるため、肌の水分が蒸発しやすくなります。

さらに、肌が本来持つバリア機能も低下しやすくなり、水分を保持しにくくなるのが原因です。

また、湿度が低いと肌表面が乾燥して角質が硬くなり、保湿成分が十分に行き渡らなくなるため、乾燥が悪化します。

原因③:気温の低さ

気温が低いと皮脂や汗の分泌量が減少し、肌の天然の保護膜が弱くなるため、水分が蒸発しやすくなります。

また、寒さで血行が悪くなると、肌への栄養や水分の供給が滞り、バリア機能が低下します。

その結果、肌が乾燥しやすくなり、外部からの刺激にも敏感になることが主な原因です。

原因④:間違ったスキンケア

間違ったスキンケアは肌のバリア機能を損ない、水分保持力を低下させるため、乾燥肌を引き起こします。

肌が乾燥しやすくなる具体的なスキンケアは以下のとおり。

  • 洗顔のしすぎ:皮脂を過剰に落とし、肌のうるおいが失われる
  • 摩擦:ゴシゴシ擦ると肌を傷める原因になる
  • アルコール配合の化粧品の使用:肌を刺激し、水分が蒸発しやすくなる
  • 保湿不足:保湿は肌がしっとりするまで行うのが基本

正しいスキンケア方法で、乾燥肌対策をしましょう。

原因⑤:間違ったシェービング

男性の場合はシェービングの仕方にも要注意です。

シェービングで肌を必要以上に傷つけてしまうと炎症が起き、バリア機能が低下。うるおいを保てなくなり、乾燥を引き起こします。

具体例は以下のとおりです。

  • シェービング前の準備不足:肌を十分に湿らせずに剃ると、摩擦が強くなる
  • ストローク回数:同じ箇所を何度も剃ると肌を傷める原因になる
  • シェービング後の保湿不足:アフターケアを怠ると、乾燥が進行する

正しいシェービング方法で、乾燥を防ぎましょう。

原因⑥:生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは、肌の新陳代謝やバリア機能に悪影響を及ぼし、乾燥を招きます。例えば、睡眠不足は肌の回復力を低下させ、水分保持力を損ないます。

また、栄養バランスの悪い食事や過度なストレスは、肌に必要な成分の生成を妨げ、乾燥や荒れの原因になります。規則正しい生活が健やかな肌を保つカギです。

原因⑦:紫外線ダメージ

紫外線は肌の真皮層にダメージを与え、コラーゲンやエラスチンを破壊します。これにより、肌の弾力や保湿力が低下し、水分保持が難しくなります。

また、紫外線は肌のバリア機能を弱め、外部の刺激から肌を守る力を失わせるため、乾燥が進行しやすくなります。

プロが教えるカンタン乾燥対策

乾燥の原因がわかれば、次は適切な対策です。どんなお手入れを心がければいいのか見ていきましょう。

対策①:スキンケアを見直す

スキンケアを見直すことで、肌のバリア機能を回復させ、乾燥を防ぐことができます。

たとえば、クレンジングや洗顔は時間をかけすぎたり、自分に合わないアイテムを使うと必要なうるおいを奪ってしまい、乾燥の原因になります。

保湿は自分が本当に必要な水分と油分を補うことが大切です。スキンケアの方法を見直したり、季節や肌質に合ったケアを選び、健康的な肌をキープしましょう。

対策②:ミスト化粧水を使う

カバンに一つ入れておくと便利なのがミスト化粧水です。

乾燥が気になったときにさっと一吹きするだけで保湿できるので、僕も重宝しています。

自分の肌質に合うものを使い続けることで乾燥が緩和されますし、テカリ予防にもなるので、男性は一つ持っておくと便利ですよ。

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男性美容家EBATO
カサつきが気になるときに手を汚さず保湿ができる!ベタつかないから男性も使いやすい

対策③:UVカットコスメで保湿する

「紫外線が肌に悪いのはわかっているけど、日焼け止めを塗るのは面倒……」という方には、朝用のUVカットコスメをおすすめします。

UVカットコスメとは、洗顔後やシェービング後の保湿に加えて、紫外線対策まで1ステップで完結する便利アイテムのこと。

特にメンズ向けのラインナップは、ベタつかず爽やかに使えるものも多く、スキンケア初心者にも使いやすいです。

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男性美容家EBATO
これ一つで化粧水、美容液、乳液、UVの4役を担える!アフターシェーブとしても使えます

対策④:サプリメントを取り入れる

いちばん手軽にできるインナーケアを一つ挙げるなら僕は迷わずサプリを推します。

肌の乾燥に関与する科学的根拠が示されているサプリメント成分をご紹介しましょう。

米胚芽由来グルコシルセラミド

特定保健用食品(トクホ)として認められている成分で「肌の水分を逃しにくくするため、肌の乾燥が気になる方に適しています」と表示されています。

種類は少ないですが、気になる方は検索してみてください。

対策⑤:こまめに水を飲む

水を飲むことで、体内の水分バランスを整い、肌細胞に十分な水分を供給するため、乾燥対策に効果的です。

体内の水分が不足すると、肌の新陳代謝が低下し、バリア機能が弱まることで乾燥しやすくなります。

定期的に水を摂取することで、内側からうるおいを保ち、乾燥しにくい肌をサポートできますよ。

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注意していただきたいのは、飲むのはミネラルウォーターなどの「お水」!お茶やコーヒーは利尿作用があるのでNG

まとめ:乾燥の原因を知り適切な対策をしよう

肌の乾燥を対策するには、まず肌のことをしっかりと理解することが大切です。

原因を的確に把握することで、筋道が見えてくるのはスキンケアも、仕事も同じこと。

安易な結論やわかり易い言葉に飛びつくのではなく、自分の肌を正しく知ることが美肌への近道だということを覚えておいてください。