「うっ……!」
臭ってくると、反射的に距離を置きたくなってしまう口臭。
他人の口臭はすぐわかっても、自分が臭っているかは気付きにくいものです。かといって他人に聞くのも勇気がいりますよね。
「日本歯科医師会」が10~70代の男女を調査した結果、実に8割の人が「自分の口臭が気になる」と回答しているそうです。
さらに約4割の人が他人から口臭を指摘されたり、距離をとる、顔をしかめるなどの態度で示されたという経験があるのだとか。
そこでおすすめしたい口臭対策のが「臭わせない口腔内環境作り」です。ガムやマウスウォッシュ、ブレスケアも有効な手段ではありますが、シチュエーションを選ぶことやその場しのぎになってしまうというデメリットがあります。
僕が提案するのは、根本から解決する口臭対策です。「手間がかかりそう」と思う人もいるかもしれませんが、日常の習慣にちょっと変化をいれるだけで誰でも簡単にできます。
口臭はなぜ起こるのか?
口臭の原因は主に唾液が減少し、口腔内の細菌が増殖することで臭いを発生させるといわれています。生きていれば、誰にでも起こる生理的なもののため、「私は大丈夫」と過信しないことが大切です。
また、その他の原因として、飲食物によるもの、病的(歯周病など)によるもの、ストレスからくる心理的なものもあります。
臭わせないためには
口臭を発生させないためには「唾液」がポイントです。唾液には、口腔内の環境を整える自浄作用があり、乾燥を防いで細菌が繁殖しづらくする効果があります。
口の中を唾液がどんどん出る環境にしてあげることで、口臭がぐっと抑えることができるのです。ですが、ただ唾液が出ればいいというわけではありません。
質のいい「サラサラとした唾液」を分泌させることが重要です。では、サラサラ唾液はどのようにして作られるのでしょうか。
サラサラ唾液を作る習慣
水をたくさん飲む
口の中が乾燥している状態は、細菌にとって非常に好都合な環境です。ドライマウスを防ぐためにも、水をたくさん飲むのがおすすめ。
飲む回数が増えるほど口の中が常にうるおい、細菌が繁殖しづらくなります。また、飲食店などで食事をする際は、水と一緒に氷を口の中に含むとぐっと効果が高まります。
目安は1日2リットル飲むことを目標にしましょう。美容効果も期待できて一石二鳥です。ただし、氷の食べすぎは体を冷やしたり、氷食症になる危険性もあるので注意してください。
早食いと口臭は深い関係があった!?
よく噛んで食べる人は、噛まない人に比べて、唾液の分泌量が少なくなるため、臭いやすい傾向にあります。
より多く咀嚼することで、食べ物の消化や栄養吸収がスムーズになり、口腔内環境が整うメリットがあるので1回でも多く噛むことを心がけましょう。
噛む回数は食べ物によって異なるので一概にはいえませんが、普段よりも5〜10回多く噛むことを意識をするだけでも違うはずです。
噛まずに食べてしまうと消化に時間がかかり、内臓に負担をかけることにもつながります。ランチにパンやラーメンなど咀嚼があまり必要ないものを選ぶのではなく、雑穀類や魚など噛めば噛むほど食材本来の味を楽しめるようなメニューを食べるのもおすすめです。
SNSよりもやっぱり対面のコミュニケーション
唾液の分泌は、人とよく話すことでも効果的です。あなたは一日何人の人とどれくらい会話をしていますか。SNSやメールでのコミュニケーションで済ませてはいないでしょうか。
家族、友人、恋人、部下、誰でも構いません。文字では決して伝えられない、相手の表情を見て話すことで空気を読む力やコミュニケーション能力も向上するかもしれません。
「俺って人見知りなんだよな……」という人こそ積極的なコミュニケーションをとるべきです。それでも「話すのはちょっと苦手……」という人は、お笑いやコメディを見て笑うのもいいでしょう。
口臭を発生させないためには、口を乾燥させないことが重要ですから、口を動かすという動作がカギになります。
ぜひ口腔内環境を整えて、“吐息イケメン”を目指してみてはいかがでしょうか。
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