・脂性肌向けのスキンケア&おすすめコスメを知りたい
特に皮脂が多い男性はテカリやベタつき、毛穴で悩んでいる方は多いと思います。
そこでメンズ美容の専門家である僕が、脂性肌向けの正しいスキンケアをご紹介します。
記事の権威性

脂性肌で悩んでいる方、これからスキンケアを始めたいと考えている男性はぜひ参考にしてみてください。
脂性肌がやるべき3つのスキンケア
脂性肌に悩む方がやっていただきたいケアは次のとおりです。
- 皮脂汚れをしっかりオフする
- 保湿は水分補給メインで
- 乳液は部分ケアで使う
順番に解説していきます。
①皮脂汚れをしっかりオフする
脂性肌は皮脂が過剰に分泌されてベタつくのが原因なので、洗顔で過剰な皮脂をしっかりとオフすることが重要です。
古くなった皮脂は肌への刺激の原因になるため、洗い上がりがスッキリとした洗顔料を選ぶのがおすすめ。
皮脂分泌量が多くなりやすい朝と夜の1日2回、洗顔料を使って洗顔してください。
ただし、汚れが気になるからといって力いっぱいゴシゴシ擦って洗うのはNG。泡で洗うのがコツです。
正しい洗顔方法はこちらの記事で解説しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
「最近、肌の調子が良くない……」 「スキンケアデビューをしたいけど、何をしていいかわからない」 「正しい洗顔の仕方を学びたい」 こんな悩みを持っていませんか。 洗顔はスキンケアの基本中の基本です。正しい洗顔をマスターすること[…]
②保湿は水分補給メイン
洗顔後の肌はデリケートなため、何もせずに放っておくと水分が蒸発して乾燥の原因になります。
洗顔と保湿ケアは必ずセットでするように心がけてください。
脂性肌の場合、化粧水はしっとりとしたものより、サラサラした水に近い質感のものがおすすめです。
イチオシは「オールインワン化粧水」
オールインワンとは、化粧水や乳液、美容液など複数の役割を1つで担えるコスメのことです。
最初のころは何を買っていいのかわからないし、手間がかからないに越したことはないと思います(僕もそうでした)。
オールインワンタイプなら1つ選んで買うだけでお手入れができて時短にもなるので、スキンケアビギナーにもおすすめです。
特にメンズ向けのオールインワンは、男性の肌質に合うように作られている上にさっぱりとした使用感のものが多いので、初めての男性でも違和感なく使えるメリットがあります。
ドラッグストアでも売っていますが、僕のお気に入りも後述しているので、ぜひチェックしてみてください。
③乳液は部分ケアで使う
脂性肌の場合、乳液を塗って時間が経ってもベタつきが気になる、テカりやすいという方は化粧水だけでも構いません。
ただし、年齢やライフスタイルによっては部分的に乳液を使ったほうがいいケースもあります。
- 20代後半以降
- 毎日シェービングをする
- 口周りやUゾーンだけカサつきやすい
こういった方は部分的に油不足になっている可能性が高いので、乾燥しやすい部位のみに乳液を使うのがおすすめです。
次に年代ごとの脂性肌ケアについて具体的に掘り下げてみましょう。
10代~20代前半の脂性肌ケア
皮脂分泌が盛んでテカりやすく、ニキビができやすい10代~20代前半の男性の場合、化粧水だけでも問題ないケースも少なくありません。
特に汗をかきやすく、皮脂も多い夏はベタつきやすいので、油分は控えたほうがいいでしょう。
乳液は油性成分が含まれているため、油分が過剰になる場合があり、カサつきが気にならなければ化粧水だけでもOKです。
20代後半~30代前半脂性肌ケア
この年代が部分的にカサつきが気になり始めるころです。
Uゾーンにだけ乳液などで油分を補うなど、肌の水分と油分のバランスを整えることでテカリやベタつきを軽減することができます。
30代後半以降
脂性肌の方でも肌内部の水分と油分が低下により、顔全体にうるおい不足を感じやすくなります。
化粧水に加えてカサつきが気になる部位により美容液やクリームを使うのがおすすめです。

脂性肌のスキンケアポイント
- 洗顔料は皮脂汚れがしっかりと落とせるものを選ぶ
- 洗顔は1日2回まで。何回も洗うと逆効果になる
- 保湿ケアはみずみずしい使用感のものを
- メンズは皮脂が多いので油分は控えめが◎
脂性肌向けコスメ選びのポイント
脂性肌の方におすすめしたいコスメ選びのポイントは以下のとおりです。
- 【洗顔料】石鹸系のものを選ぶ
- 【化粧水】みずみずしいものを選ぶ
- 【乳液】ベタつきにくいものを選ぶ
順番に解説していきます。
①【洗顔料】石鹸系のものを選ぶ
脂性肌のスキンケアでもっとも重要なのが洗顔料選びです。
敏感肌向けや洗浄力の弱い洗顔料で洗ってしまうと汚れが落ちきらず、肌トラブルの原因になる場合があるので注意しましょう。
汚れをしっかりと落としつつも、保湿成分が含まれたものがおすすめです。
②【化粧水】みずみずしいものを選ぶ
化粧水はサラサラとした水に近い使用感のものがベタつきにくく、おすすめです。メンズ向けのものから選ぶのがいいでしょう。
ジェンダーレスの化粧水というのは、メンズ向けのものに比べて少しペタペタとした使用感のものも多く、脂性肌の方にとっては不快感につながる場合もあります。
その点メンズ向けの化粧水はターゲットが男性なので、ストレスなく使えるように使用感が調整されており、肌なじみもいいです。

③【乳液】ベタつきにくいものを選ぶ
乳液はベタつくからあまりつけないという方も多いと思いますが、最近ではみずみずしい使用感のものも増えてきました。
特にメンズ向けの乳液はその傾向が強いですね。あとは伸びがいいと少量で済むので、成分云々よりも使いやすさで選ぶといいですよ。
脂性肌向けのおすすめ洗顔料5選
脂性肌向けのコスメ選びをご紹介したところで、今度は僕が実際に使い切った脂性肌向けのおすすめコスメをご紹介します。
BULKHOMME |THE FACE WASH
「生石けん」の濃厚でキメの細かい泡でさっぱりとした洗い上がりが特長の洗顔料です。
「クレイミネラルズ」と「ベントナイト」の洗濯吸着機能をプラスすることにより余分な汚れをしっかりと落としてくれますよ。

オルビス|ミスターウォッシュ
>> 【初めての方におすすめ】7日分のトライアルセット(980円)
個人的なお気に入りポイントはモチモチとした弾力と、肌に吸い付くような密着感のある泡。
石けん系の洗顔料は良くも悪くも使用感がさっぱりとしていて、人によっては物足りなさを感じることもあるのですが、ミスターフェイスウォッシュは爽快感とうるおい感のバランスが絶妙なんです。

クワトロボタニコ|ボタニカル オイルコントロール&フェイスクレンザー
沖縄の海泥「くちゃ」を配合することで古い皮脂や汚れを吸着し、すっきりと洗うことができます。
泡立てるとベルガモットとローズマリーの香りが引き立ち、泡に顔を埋めていたいくらいリラックスできる香りがします。

ハルテン|フェイスウォッシュクリア
>> 【初めての方におすすめ】お試しスキンケアライン(990円)
サッカー元日本代表の槙野智章選手が代表を務めるブランドからピックアップしました。
弾力のある泡でなめらかな洗い心地ながら、すっきりとした洗い上がりがとても気持ちいいです。

泡立てネットがついてくるのも地味に嬉しい(ネットは2~3ヶ月周期で変えましょう)
モリビック|DANZEN男前シルクソープ
久々にいい固形石けんがでてきたな、というのが正直な印象です。
洗顔ネットは必要になるものの、とても泡立ちがいいので簡単にすばやく弾力のあるヘタれにくい泡を作ることができます。シェービングフォームとしても使えますよ。

脂性肌向けのおすすめ化粧水5選
脂性肌の方が化粧水選びで重要になってくるのが、使用感です。
とろみのある使用感はベタつきを感じさせやすいため、水に近いサラサラとしたものを選ぶのがおすすめですよ。
また、“追い化粧水”として皮脂分泌を抑制する引き締め化粧水を持っておくとさらにテカリ予防になります。
オルビス|クリアフルローション
ベストコスメ8冠受賞の実績もある言わずとしれた有名化粧水。
ニキビ・毛穴詰まりに悩んでいる方からの支持も高く、実力はお墨付きも同然といったところでしょうか。

ウーノ|スキンバリアローション
ドラッグストアでも買えるコスパ最強化粧水に間違いなく入ってくるのがこちら。
男性特有の肌悩みでもある「カサつき」「肌あれ」「テカリ」「乾燥による小じわ」にアプローチしてくれます。
メラニンの生成を抑えシミ・そばかすを防ぐ有効成分「m-トラネキサム酸」を配合。
SKINX|ザ・モイスチャライザーRED
Facebook Japan元代表取締役の長谷川晋氏が立ち上げたブランドのアイテムです。
出張先に持っていってもかさばらないサイズ感で、ビジネスマン向けに作られたかのよう。
つけた瞬間にさっと肌になじむので、ベタベタするのが嫌いな方でもノンストレスで使えると思います。
高級感のあるデザインとリッチな使い心地がグッド!
DiNOMEN|フェイスローションオイリー
炭素がサッカーボール状結合した組織を持つユニークな成分「フラーレン」が配合されている高機能化粧水。
乾燥肌用と脂性肌用の2タイプのラインナップがあり、異なる美容成分が使われている点にも注目です。

ロジック|マイクロミストローション
シンプルで洗練されたデザインが美しいロジック。爽やかで深みのあるシトラスウッドの香りは、“シゴデキ男子”を彷彿とさせるかのようです。
ミストタイプで、手を汚さずにさっと一吹きするだけの簡単スキンケアが可能ですよ。
脂性肌向けのおすすめ乳液3選
乳液はかなり好みが分かれますよね。ベタベタするのは使いたくないという方は多いと思うので、うるおいを与えつつなるべく軽いテクスチャーのものを厳選しました。
BULKHOMME|THE LOTION
以前、バルクオムの担当の方からお話を伺ったのですが、乳液はかなりこだわって作られたそう。
本当にみずみずしくて、塗ってる感も感じにくい軽い使い心地が僕は好みです。エモリエント感もしっかり感じられました。
THE FUTURE|フェイスローション
こちらは乳液ではないのですが、白濁した見た目と使用感が乳液よりだったのでこちらにカテゴライズしています。
保湿成分に「ヘパリン類似物質」が配合されており、肌にうるおいを与えてくれます。
ポンプ式で出しやすいのもグッド。
SAKUSUI|スキンケアミルク
熊本の製薬会社生まれのスキンケアアイテムで、なめらかなでベタつかない使用感でとても使いやすいです。
肌にじんわりとうるおいが澄み渡るかのようなエモリエントもいいですね。モノトーンのデザインもカッコいい。
男の脂性肌・乾燥肌の見分けかた
そもそも自分が本当に脂性肌なのか、乾燥肌なのかを見分けるのは難しいです。
ポイントとなるのは「Tゾーン」。朝洗顔をしても昼間~夕方にかけてテカりが気になる、ベタつきや不快感を感じるといった感覚で見分けることができます。
また、慢性的にニキビに悩まされている場合は、自己流で治そうとすると悪化・長期化するケースも珍しくないため皮膚科医の受診や美容医療に頼るといいでしょう。
脂性肌の原因は?悪化させないための習慣4つ
皮脂は、気候や周りの環境、ライフスタイルによる肌コンディションによって分泌量が調節されています。
男性の場合、もともとの皮脂量は多いのですが、それでも過剰になると慢性的にテカりやすくなったり、皮膚常在菌のバランスが崩れてニキビができやすくなったりします。
そのため間接的ではあるものの、以下の方法も効果的です。
- 日焼け止めを塗る
- 間違ったスキンケアを止める
- 揚げもの・甘いものをを控える
- 悪いストレスを排除する
①日焼け止めを塗る
細胞実験ではありますが、培養脂線細胞にUVBを照射したところ、皮脂量が増えたという報告があります。
日差しが強いときだけでなく、日常的に日焼け止めを塗りましょう。
②間違ったスキンケアを止める
顔をゴシゴシ擦って洗ったり、一日に何度も洗顔をすると逆効果になるので注意してください。
また、洗顔後の保湿も忘れずに行うことも大切です。
③揚げもの・甘いものを控える
皮脂の過剰分泌には、毎日の食事も深く関係しています。
僕も唐揚げなどの揚げものを食べた翌日の朝はいつもよりベタつきが気になり、皮脂が多いように感じています。
清潔な肌を保つためにも、栄養バランスのいい食事が心がけたいですね。
④悪いストレスを排除する
人間関係によるストレスで、頬の皮脂分泌量が1.7倍増加したという報告があります。
ストレスゼロにするのは難しいですが、深い呼吸を意識したり、イライラする原因を紙に書き出すといった解消方法はさまざまな文献で効果が証明されています。
まとめ:正しい脂性肌ケアを積み重ねよう
脂性肌の正しいメンズスキンケアのポイントは以下の3つです。
- 皮脂汚れをしっかりとオフする
- 水分補給メインの保湿を心がける
- 乳液は部分ケアで使う
また、できる範囲で構わないので肌にやさしい日常生活を送ることも同じくらい大切になります。
正しい脂性肌のお手入れを心がけていきましょう。
参考資料
・美肌成分事典(かずのすけ 白野実著, 主婦の友インフォス)
・「私に合う化粧品」の選び方事典(小西さやか著, 主婦の友社)
・アペックスの男性肌データから特徴を分析 男性肌はニキビリスクが低い一方で、透明感・皮脂毛穴レスへのケアが必要(PR TIMES)