乾燥肌に悩んでいる方、保湿ケアで効果を感じられないことはありませんか。
そんな時、注目していただきたいのが「成分選び」です。本記事では、保湿効果に優れたの美容成分を5つ厳選し、それぞれの効果や使い方について詳しく解説します。
これらの成分をスキンケアに取り入れることで、肌の乾燥を防ぎ、しっとりとした潤いのある肌を手に入れることができますよ。
こんな方におすすめ
- 乾燥肌に悩んでいる
- 化粧品の効果を感じられない
- 効率的に美肌を目指したい
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乾燥肌対策に欠かせない「保湿成分」
保湿はどうして必要?
肌の大切な機能「バリア機能」
保湿が肌にとって重要な理由は、バリア機能を守るためです。皮膚は外部からの刺激を防いだり、体内の水分蒸発を防ぐバリアの機能が備わっています。
バリア機能は、皮膚表面を覆う「皮脂膜」、角層細胞の中にある「NMF(天然保湿因子)」、角層細胞同士をつなぎとめている「細胞間脂質」の3つから構成されています。
これらがバランスを保つことバリア機能が正常に働き、肌表面で水分を保持したり、外部からの刺激から肌を守っているわけです。
バリア機能が低下すると肌トラブルが起きやすくなる
ところが、加齢や空気の乾燥、間違ったスキンケアなどによってをバリアを担うバランスは変化しやすいことがわかっています。
すると肌は水分が失われて乾燥しやすくなったり、外部からの刺激をガードできなくなり、無防備な状態になってしまうのです。
その結果、シミ、シワ、かゆみ、肌荒れといったトラブルが起こりやすくなります。こうたトラブルを防ぐためにも乾燥肌で悩んでいる方にとって保湿はスキンケアの最も重要なステップです。
保湿成分には2種類ある
保湿成分には「水性保湿成分」と「油性保湿成分」の2種類に分類することができます。
それぞれに重要な役割があり、組み合わせることでより効果的な保湿ケアができます。特徴は以下のとおりです。
角層に水分を与える「水性保湿成分」
水性保湿成分は、肌に水分を補給する役割を持つ成分です。
代表的なものにはヒアルロン酸やグリセリンがあり、これらは水の分子と結合することで、肌の表面で水分を保つ働きをします。
そのため、保湿はスキンケアの中でも非常に重要なプロセスの一つです。バリア機能を低下を防ぐために積極的に取り入れたい成分です。
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・アミノ酸など
油分のフタをつくる「油性保湿成分」
油性保湿成分は、肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぐ役割があります。
代表的な成分にはスクワランやミネラルオイル、ワセリンなどが挙げられます。
水性保湿成分と組み合わせることで、水分と油分のバランスが整い、しっとりしたうるおいの肌を保つことができます。
・スクワラン
・ワセリン
・セラミドなど
保湿効果抜群のおすすめ成分5選
1. ヒアルロン酸類
ヒアルロン酸は、体内にも存在する天然の保湿成分で、バツグンの保水力を誇る水性保湿成分です。
たった1グラムで約6リットルの水を保持できると言われており、乾燥から肌を守り、キメを整える目的で化粧水や美容液など幅広いスキンケア製品に配合されています。
・アセチルヒアルロン酸Na(高保湿)
・加水分解ヒアルロン酸(浸透型)
2. コラーゲン類
コラーゲンは、皮膚表面に保護膜を形成することで水分の蒸発を防ぐ、保湿効果に優れた成分です。
人体を構成する要素の一つでもあり、特に肌では真皮の大半を占めており、肌のハリや弾力を保つ働きがあります。
加齢とともにコラーゲンの量が減少すると乾燥やたるみが目立つようになるため、化粧品などで生成を促す必要があります。
コラーゲンを含むスキンケア製品は、肌の保水力を高め、ふっくらとした弾力のある肌をキープすることが期待できます。
・アテロコラーゲン
・加水分解コラーゲン
・サクシニルアテロコラーゲン
EBATO’s COLUMN
コラーゲン配合のサプリメントや美容ドリンクは意味があるのか?という話がありますが、結論からいえば「グレー」です。
食べたコラーゲンは体内でアミノ酸に分解され、カラダのさまざまな部位に運ばれます。したがって期待するような肌ダイレクトに届いて肌に作用するわけではないという意味でのグレーであり、決して否定したいわけではありません。
美肌づくりの基本はバランスのとれた食事であることをお忘れなく!
3. スクワラン
スクワランは、肌になじみやすい無色透明のオイル成分で、水分蒸発抑制に優れているのが特徴の油性保湿成分です。
皮膚への刺激がほとんどなく、乾燥肌向けのコスメなどにも配合されています。
浸透性が高く、ベタつきのないさらっとしたテクスチャ―をしているため、乳液や美容液など幅広い化粧品に使われています。
4. ライスパワー
ライスパワーは、文字通りお米を発酵させて作られる天然由来の成分です。
「ライスパワーNo.◯」のように成分名のあとに13のナンバリングがあり、それぞれ異なる働きを持っています。
特に「ライスパワーNo.11」は、皮膚の水分保持機能を高めることで知られている水性保湿成分です。
化粧水や美容液、クリームなどラインナップも豊富で、肌悩みに応じた成分選びができるのも嬉しいメリットといえるでしょう。
5. セラミド類
セラミドは、肌内部にも存在している成分で、バリア機能を正常に働くために欠かせない美容成分です。
なかでも「ヒト型セラミド」と呼ばれるセラミド類は、肌なじみがよく、高保湿かつバリア機能を高める働きが期待できます。
特に乾燥肌の人は、このバリア機能が低下しているケースも多く、積極的に日々のお手入れに取り入れたい成分といっても過言ではありません。
また、「ヒアルロン酸」や「スクワラン」との相性がいいため、組み合わせて使うのと◎です。
・セラミドNS(セラミド2)
・セラミドNP(セラミド3)
・セラミドAG(セラミド5)
EBATO’s COLUMN
僕の経験上、男性で「敏感肌なんです」という人の多くは、毎日のシェービングで肌がボロボロになっているケースが多いと感じています。
実際にヒゲの剃り方を見直すことに加えて、セラミド配合の化粧品を取り入れたら肌質が改善されたという事例もたくさん見てきました。
成分選びは「何を使うか」より「なぜ使うのか」という理由が重要です。そのためには色々な情報や化粧品に触れて、実体験を増やしましょう!
肌質に合う保湿成分の選び方
肌質に合う成分選びをするためには、まず自分の肌状態をよく観察することが大切です。
たとえば、乾燥肌には保水力の高いヒアルロン酸やセラミド、敏感肌には刺激が少ないライスパワーエキスなど、肌状態に合った成分を選ぶことでスキンケアの効果を最大化することができます。
また、その化粧品を使っていて「好き」「使い続けたい」などポジティブに捉えられるかという点も非常に重要です。
化粧品はあくまで嗜好品です。自分の価値基準を持っているかどうかが満足感を高めてくれたり、自分に自信が持てたりと心への作用があると僕は思います。
保湿成分を効果的に使うためのポイント
保湿成分の効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントがあります。
- 刺激を感じないかどうか
- 肌にしっとり感を感じられるか
- 不快感を感じないか
- 成分との相性
こうした観点で日々のスキンケアを行うことで、自分の肌に合う保湿成分を見つけるヒントになります。
トラブルが少ない肌とは、水分と油分のバランスが均衡に保たれた状態が大前提です。つまり、多すぎても少なすぎてもダメなのです。
肌状態や季節に応じて使っている化粧品や種類を見直すなど、マイベストの保湿ケアを心がけましょう。
まとめ:肌質に合った保湿成分を選ぶことが大事
人の肌質は千差万別。乾燥肌に悩んでいる人は、まず自分の肌に合った保湿成分を見つけることが大切です。
「この保湿成分が入った化粧品は優秀」「この成分は危険」という単純なものでもありません。
誰にとっても保湿成分、化粧品は存在しないからこそ、自分の肌のプロになることが遠回りに見えて近道だと僕は思います。
この記事が一人でも多くの方の美容ライフのお役に立てたら幸いです。