「男性のスキンケアって何をすればいいの？」
「化粧品は何を買えばいい？」
「なるべく簡単なやり方を教えてほしい」
こんな悩みを抱えている方は多いと思います。
スキンケアと聞くと「手間がかかりそう」「お金がかかりそう」といったイメージがあるかもしれませんが、実は全くそんなことはないんです。
僕は男性美容の専門家（ちなみにアラフォーです）という立場ではありますが、日々のお手入れはかなりシンプルにもかかわらず、目立った肌トラブルはほぼありません。
今回は「これからスキンケアを始めたい」という男性に向けて、きょうからできる簡単メンズスキンケアをご紹介します。
記事の権威性
まずはここから！基本のメンズスキンケア4つ
結論からお伝えすると、男性が最低限やっておきたいスキンケアは以下のとおりです。
- 摩擦レス洗顔
- 肌荒れを防ぐヒゲ剃り
- 保湿で乾燥を防ぐ
- 紫外線対策
「顔を洗う」「保湿する」「ヒゲを剃る」ほとんどの人が経験しているであろう日々の習慣こそスキンケアなのです。
新しいことを一から習慣化するのは大変ですが、
スキンケアでやるべきなのは、新しいことを始めるより昔からの習慣をアップデートすることの方が大切です。
何より新しいことを一から習慣化するより、元々やっていることを改善する方が遥かに楽なので、これからスキンケアを始めたいという方は特におすすめです。
僕の経験からいうと、男性の肌トラブルの多くは洗顔やヒゲ剃りといった日々のケアに原因が潜んでいるケースが多いと感じています。
毎日何となくやっている方も多いであろう洗顔やヒゲ剃りも実は立派な自己投資です。だからこそ
では具体的にどんなことに注意すればいいのか、深掘りしてみましょう。
肌運命が変わる！正しい洗顔方法
清潔感のある肌を目指すには、スキンケアの土台でもある「洗顔のやり方」を見直すことが大切。
なぜなら、間違ったやり方をしてしまうと必要なうるおいまで洗い流してしまい、くすみやシミ、乾燥など肌老化の原因になるからです。
「肌の調子が悪い気がする」
「10代、20代の頃に比べてカサつきやすくなった」
「鏡やカメラ越しに映る自分の姿にショックを受けた」
こんな風に思っている人は、まずは洗顔を見直してみましょう。
洗顔を変えると、乾燥が緩和されてキメが整い、肌の質感にも変化が感じられるかもしれません。
ポイント①：たっぷりの泡で洗う
顔を洗うとき水やお湯だけで洗うという方も多いかもしれませんが、皮脂汚れを落とすには洗顔料はマスト。
顔に古い皮脂が残ったまま放っておくと毛穴が詰まったり、刺激になる場合があるので洗顔料をたっぷりと泡立うのがベストです。
洗顔料を泡立てることで摩擦レスで洗うことができ、肌への負担も軽減することができます。
どんな洗顔料を使ったらいいか知りたい方は、下記記事で解説しているのでチェックしてみてください。
「洗顔料って何を買えばいい？」「自分の肌質に合うか見極めるポイントを知りたい」「やっぱり高い洗顔料じゃなきゃ意味ない？」こんな悩みを抱えていませんか。洗顔はスキンケアの中でも土台にあたるプロセスです。自分にマ[…]
ポイント②：ゴシゴシ擦らずに洗う
洗顔でいちばんやってはいけないのが、ゴシゴシ擦って洗うことです。
擦って洗ったほうが汚れがよく落ちるイメージがあるかもしれませんが、実は逆効果。摩擦によって起きる小さな炎症が蓄積すると、肌老化の原因になる場合もあるからです。
洗顔料は泡立てるほど洗浄力を発揮するので、顔に泡を乗せるだけで十分に汚れをオフすることができます。
最初にもお話したように、スキンケアは日々の習慣をアップデートすることが大切。騙されたと思ってぜひ試してみてください。
肌荒れを防ぐヒゲの剃り方
間違ったシェービングを続けていると肌が乾燥しやすくなったり、カミソリ負けしやすくなるため、肌への負担をいかに減らすかが重要になります。
注意していただきたいポイントは以下のとおり。
肌に負担をかけないヒゲ剃りのポイント
- シェービングフォームを使う
- 優しくゆっくり剃る
- 「順剃り」「逆剃り」「張り手」を正しく使い分ける
- 保湿をする
ポイント①：シェービングフォームを使う
水だけや何もつけずに剃る方もいるかもしれませんが、肌ダメージを軽減するためにもシェービング剤はぜひ使っていただきたいです。
シェービングフォームを使うメリットは主に3つ。
- 刃のすべりが良くなり滑らかに剃れる
- ヒゲを柔らかくする
- 抗炎症剤や保湿剤が入っており肌の負担を減らせる
シェービングフォームには保護作用の役割があり、肌への負担をぐっと減らすことができます。
メンズ向けの洗顔料の中には、シェービングフォームとしても使えるものもあります。
泡で出るポンプタイプが多く、泡立てが面倒な人や物を増やしたくない人に向いています。
ポイント②：優しく・ゆっくり剃る
ヒゲは黄銅線と同じくらいの硬さといわれているため、カミソリやシェーバーを早く動かすとかえって剃り残しが起きやすくなります。
シェービングの基本は、手の力を抜いて優しく押し当て、ゆっくりと剃ること。こうすることで、一度でキレイに剃ることができるのです。
シェービングによる肌あれは、何度も同じ箇所を剃ることによる肌ダメージで起きやすくなります。
シェービング後のヒリつきや赤いブツブツに悩んでいる人は、剃り方を一工夫してみてください。
ポイント③：「順剃り」「逆剃り」「張り手」を正しく使い分ける
ヒゲの剃り方には「順剃り」「逆剃り」「張り手」の3つがあり、使い分けることで深剃りしたり、肌への負担を減らすことができます。
- 「順剃り」：ヒゲが生えている方に沿って剃る。肌ダメージが最も少ない。
- 「逆剃り」：髭が生えている方とは逆に向かって剃る。肌への負担が大きい反面、深剃りしやすい。
- 「張り手」：手で肌を引っ張りながら剃る。より深剃りしやすい。仕上げとして。
T字カミソリは「順剃り」→「逆剃り」→「張り手」の順で剃る
カミソリでシェービングを行う場合、「順剃り」を基本として、剃り残しが気になりやすいアゴ下や口周りを「逆剃り」、頬などを「張り手」で剃るとキレイに仕上がります。
逆剃りと張り手はあくまで仕上げとして行うのがポイントです。
電気シェーバーは「逆剃り」「張り手」で剃る
刃で直にヒゲを削ぐT字カミソリに対し、電気シェーバーは回転する網刃がヒゲをとらえて切断をするため、剃り方が異なります。
逆剃りすることでヒゲを立ち上がりやすくなるので、電気シェーバーの多くは逆剃りが基本になっています。
さらに詳しいヒゲの剃り方を知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はご覧ください。
保湿で乾燥を防ぐ
乾燥は肌あれやかゆみ、乾燥ジワなど肌トラブルの原因になります。老け見えを防ぐためにも保湿は欠かせません。
皮膚表面の「皮溝（ひこう）」と「皮丘（ひきゅう）」から形作られる凹凸を「キメ」と呼び、キメが整った肌はハリのある健康的な肌に見えるので、清潔感を演出する上でも大切です。
水分をたっぷりと含んだうるおい肌を目指す
僕の個人的な意見ですが、清潔感のある肌とは「うるおいに満ちた肌」と考えています。
なぜなら、肌のキメが乱れていると水分が蒸発しやすくなり、乾燥による肌トラブルが起きやすくなるから。
キメが整ったうるおいのある肌というのは、バリア機能が働くことで外部の刺激から肌を守ったり、乾燥を防いでくれるので、男性も保湿ケアは重要です。
男性の肌は女性と比べて油分が多く、水分が少ないといわれており、肌の水分をしっかりと保持するケアがメンズスキンケアのポイントになります。
化粧水や乳液は「モイスチャー成分」に注目する
いざ化粧水や乳液を買おうにも「どれを買えばいいかわからない問題」は誰でもぶつかる壁だと思います。
僕のおすすめは「モイスチャー成分（保湿成分）」に注目して選ぶという方法。
化粧品には、容器やパッケージの裏に配合成分がすべて記載されており、特徴やどんな肌悩みに効果的なのかがわかるようになっています。
・BG
・ヒアルロン酸Na
・コラーゲン
・セラミド
気になる化粧水や乳液があったら、こいった成分が配合されているかチェックしてみてください。
時短派はオールインワンでもOK
手入れの方法は先述した「化粧水→乳液やクリームを塗る」方法と、「オールインワンでのケア」の2つに分けられます。
時間がないときや初心者は、化粧水や美容液、乳液などが1本で完結する「オールインワンタイプ」がおすすめです。
メンズ向けの化粧品はオールインワンタイプが主流になっており、種類も豊富なので、使用感や香りなど比較ができるのもメリットです。
自分の使い心地がいいものを選ぶといいでしょう。
日焼け止めを塗るのが面倒な方は、UVカット効果のあるオールインワンを選ぶと保湿と紫外線対策を1ステップで行うことができます。
オールインワンタイプの場合、肌質や乾燥しやすい冬場は保湿力に物足りなさを感じることがあるので、必要に応じてクリームを付け足してください
紫外線対策こそ最高の自己投資
米国皮膚科学会では「老化の8割は紫外線によるもの」と考えられており、男性も紫外線対策は必須です。
紫外線対策はシミやシワ、たるみ予防などに効果的なので、男女問わずやらない理由がありません。
日焼け止めを塗るのが面倒な方は、日焼け止め効果のあるオールインワン化粧品がおすすめです。
メンズも毎日日焼け止めを塗ったほうがいい？塗らないとどんなリスクがある？毎日塗るのは面倒……他にいい方法はない？本記事では、男性美容の専門家がこんな疑問や悩みを解決します。 記事の権威[…]
まとめ：メンズスキンケアを楽しもう
スキンケアは「手間がかかりそう」「面倒くさそう」といったイメージがあるかもしれませんが、毎日の習慣を少し工夫するだけでも印象はガラリと変わります。
僕は肌の調子がいいと前向きな気持ちなれますし、物事の考え方もポジティブな方へ捉えられるような気がしています。
スキンケアとは、ささやかな贅沢であり、楽しみです。この記事を通して、一人でも多くの男性がスキンケアに興味を持ったり、始めるきっかけになれば嬉しいです。
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