資生堂の未来型美容体験!Shiseido Beauty Parkで感じた“美の進化”とは

「美しさ」とは、果たしてどこから始まり、どこへ向かうのか。

その問いに、科学と感性の両面からアプローチする場所があります。

「肌・身体・心がつながるサイエンスで、あなただけの美が、目を醒ます。」

そんなコンセプトを掲げて誕生したのが、資生堂の『Shiseido Beauty Park』。2025年1月22日(水)にオープンしたこの施設を、今回特別に体験させていただきました。一言で表すなら――「心からこの時代に生きていて良かった!」まさにその想いに尽きます。

最先端の研究施設に足を踏み入れた瞬間から、そこはまるで“美の未来”を体感する世界。ワクワクが止まらない、驚きと感動に満ちた時間でした。肌だけでなく、心や身体、そして歩き方までも「美」として捉える資生堂のまなざしは、美容の新しい地平を拓いてくれます。

本記事ではそんな体験の数々を、感動とともにレポートしてみました。

Shiseido Beauty Parkとは?

美しさを「育てる」場所があるとしたら、それはきっと、こういう空間のことを言うのでしょう。

『Shiseido Beauty Park』は、資生堂が未来の美容を体現するために設立した体験型施設です。2025年1月22日、横浜・みなとみらいに位置する「資生堂グローバルイノベーションセンター」をリニューアルしました。

美しさは、科学と感性の交差点で進化する

『Shiseido Beauty Park』では、「化粧品を試す」という従来の枠を超えて、肌のトリートメント、身体の中から美をつくるスイーツ、感動を揺さぶる映像体験など、科学的根拠に基づいた多角的なアプローチで自分自身の「美しさ」に向き合うことができます。

そもそも「美しさ」はどこからくるものなのか。生まれ持ったもの?それとも努力で手に入れられるもの?

そして、もし“正解”があるのだとしたら、どこでそれに出会えるのか。

資生堂がその問いに真正面から挑み、ひとつの提案としてカタチにしたのが、『Shiseido Beauty Park』なのだと今回の体験を通じて思いました。

「肌・身体・心」にアプローチする総合ビューティー体験

『Shiseido Beauty Park』で得られるのは、単なる数値ではありません。

そこには、データを通じて自分自身と向き合い、今の自分を愛おしく思えるようになるきっかけ――そこには、感性が宿っています。

肌の水分量やキメ、表情筋の動き、日々の姿勢、心の感じ方――。

それらはすべて「美しさ」を構成する、人間の一部だと僕は常々感じています。そしてその一部を「見える化」することで、これまで曖昧だった“感覚的な美容”が、生きたデータを通して立体的に浮かび上がる。

この感覚は、まさに科学と感性が調和する瞬間ではないでしょうか。美容という言葉が、肌や見た目の話だけではなく、「生き方」や「自分自身との関係性」を含んでいることをきっと実感させてくれることでしょう。

表面的なケアから“本質的な美容”へ

最先端の技術や研究成果を、一般の来場者が体験できるのも『Shiseido Beauty Park』の大きな魅力の一つ。専門知識がなくてもわかりやすく、自分の身体や習慣を見直すヒントを得られる仕組みになっています。

この施設が目指しているのは、「正解のある美容」ではなく、“その人だけの美しさ”を見つけることだと思うのです。決して押しつけではなく、問いかけるように――。

「あなたの身体は、いま、何を求めていますか?」

「その肌、その歩き方、その気分――本当は、どうしたい?」

そんな声なき声に耳を傾け、科学という確かな手段で答えてくれるのが、『Shiseido Beauty Park』。ここには、外見を磨くだけで終わらない、本質的な美容がある。僕はそんな風に思います。

それはきっと、今日より少し前向きな明日を生きるための、“美”という名のコンパスなのかもしれません。『Shiseido Beauty Park』は、肌だけでなく、身体の動きや心の状態までも“美の一部”と捉える視点を持っています。その姿勢は、単なるスキンケアの枠を越え、まさに“美の未来”を提案する場所。

美容をもっと深く理解したい。自分をもっと好きになりたい。

そんな願いを抱くすべての人に開かれた、知性と感性が共鳴する美容のラボ――それが、『Shiseido Beauty Park』です。

体験できる主なコンテンツ紹介

『Shiseido Beauty Park』では、訪れた人が「受け身」ではなく、自らの美しさと向き合い、能動的に発見できる体験プログラムが多数用意されています。

ここでは、施設で体験できる印象的なコンテンツをご紹介します。

1. Shiseido Beauty Diagnosis Lab

― 美しさを、科学する

※写真はミュージアムゾーンになります。

このラボでは、まるで精密検査のように、一人ひとりが持つ「美しさ」を科学的に診断していきます。

ただ肌を診るのではなく、「肌・身体・心」のつながりから、あなたの“未来の美”を予測する。『Shiseido Beauty Diagnosis Lab』は、資生堂が培ってきたサイエンスと、日本的美意識を融合したラグジュアリーな空間で行う、まったく新しい“美の検診”体験です。

測定内容は、肌状態や鼻の骨格、歩き方の癖、感情への反応まで実に13項目。これらをもとに導き出されるのは、肌・身体・心のバランスから分類される「144通りのArtscape ID」。それは、今のあなたを知るだけでなく、数年後の姿をも予測する、美のパーソナルマップでもあると言えるでしょう。

検査は、専門のアドバイザーと研究員が丁寧に対応し、得られた結果に基づいて、美容や生活習慣への的確なアドバイス、そして最適なトリートメントの提案も受けられます。

ここは、自分の外見をただ整える場所ではない。「どう生きるか」までを、科学と感性で導き出す、“美容の知的ラボラトリー”なのです。

2. Shiseido Kitchen Lab

食べることで、肌も心も整っていく

美しさは、肌に塗るだけではつくれない――。

このラボでは、「内側から美を育てる」ことをテーマに、「薬膳」にフォーカスした食体験ができます。

私たちは、肌に触れるものだけで美しくなるのではありません。体に取り入れるもの、つまり“食”こそが美と健康の原点。

キーワードは「BEAUTY YAKUZEN(ビューティー薬膳)」。薬膳研究を専門とする研究員が監修した特別メニューを通して、季節ごとに起こりやすい肌や心身の不調にやさしく寄り添っていきます。

3. Shiseido Art & Science Lab

美しさは「感じるもの」でもある

私たちが“美しい”と感じる瞬間は、理屈ではなく、感情の揺らぎの中にあるものだと僕は思います。

『Shiseido Art & Science Lab』は、そんな感性に語りかける体験型の空間「AWE体験」が用意されています。

AWE(オウ)とは、簡単にいうと人が自然や芸術、科学、スケールの大きなものなどに触れたときに感じる「言葉にならないほどの感動や敬意」のこと。

 星空を見上げてその美しさに息を呑むとき

 芸術作品に圧倒されたとき

 自然の絶景を前に言葉が出なくなるとき

そんな五感に訴える仕掛けが、体験者一人ひとりの心に寄り添い、「自分だけの美しさ」の手がかりを浮かび上がらせてくれます。ここでは、美容は「整えること」ではなく、“感じること”からはじまるということを、静かに、そして確かに伝えてくれます。

4. fibona Lab

「まだ世の中にない美しさ」を共につくる実験場

完璧なものよりも、可能性に満ちた未完成が、人の心を動かす――。

「fibona Lab」は、資生堂が100年以上かけて培った研究知見と、スタートアップの革新性、そして生活者の柔軟な発想を掛け合わせて、これまでにないビューティー体験を共創するラボです。

特徴的なのは、研究員と生活者が対等な立場で関わるスタイル。実際にプロダクトの試作やフィードバックに参加しながら、「一緒につくる・試す・育てる」プロセスそのものが、価値になるという考え方が根づいています。

ここでは、完成された商品よりも、これから進化していく“可能性の断片”に出会える。“まだない未来の美”を、誰よりも早く体験できる、そんなワクワク感に満ちた場所です。

美容家の歩容は美しい?歩行評価体験レビュー

「歩き方」がこんなにも奥深いとは思わなかった

今回の体験の目玉は、何と言っても歩容(歩き姿)解析。

正直に言えば、体験前は「歩き方を診断するって、そんなに違いが出るものなのだろうか?」と半信半疑でした。

しかし、実際に測定してみると、普段は意識していないことが次々と可視化されていく驚きの連続で、歩くという概念を大きく揺さぶるものでした。

美しさは、表情だけでなく「日々の動き」に宿る

計測方法はというと、左右の靴にセンサーを取り付けて普段通りに歩くだけ。装着したセンサーが、姿勢・骨盤の傾き・重心の位置・脚の可動域・歩幅・腕の振り方など、さまざまなデータを瞬時に取得していきます。

肝心の測定結果はというと……

「54点」と何とも微妙な点数ですが、研究者の方曰く、採点はかなり厳しめになっているようで、平均は30~40点くらいだそうです。

この歩行評価で印象的だったのは、身体の動きそのものが「見た目の印象」を大きく左右するという視点です。姿勢が整っている人は、それだけで知的に見えたり、信頼感を与えたりすることもある。そしてその裏には、筋力や柔軟性、精神的なバランスまでが反映されているのかもしれません。

メンズ美容家EBATO
体験を通じて「美しさ」とは、肌の状態や服装だけでなく、一歩一歩の動作の中にも現れるものなのだと改めて実感しました。歩容が数値やグラフ化されることで日々の動作を見つめ直すきっかけにもなりました!

歩き方が変われば、未来の自分も変わる?

この歩行評価を通じて実感したのは、動作のクセを知ることが、自分の未来の印象まで左右するということ。

日々の小さな所作が積み重なって、5年後・10年後の“見た目の説得力”に差を生む――そんな未来の可能性を実感しました。

“自分だけの美しさ”にもう一歩、深く踏み込むための手段として、皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。

まとめ:美容とは、未来と対話すること

今回、『Shiseido Beauty Park』を訪れて感じたのは、「美容」という言葉の輪郭が、さらに大きく変わったということでした。

肌に触れる、歩き方を知る、食を見直す、心を整える。

これらすべての行為が、単に「美しくなるため」ではなく、“自分の未来に責任を持つこと”に繋がっています。ラボという非日常的な空間にいながらも、そこで体験する内容はとても現実的で、明日からの生き方や選択を、そっと後押ししてくれるようなものばかりでした。

美しさに、正解はない

特に印象に残っているのは、どの体験も正解や評価はあくまで一つの指針にすぎないということです。

美しさに対する見方や価値観は、人によって違っていいし、違いを楽しんだり、どう受け入れるかの方が大切だと僕は思います。

むしろ「あなたは、どう在りたいですか?」という問いを、静かに手渡してくれる場所だったと感じます。

そこには、資生堂が長年培ってきた知見と、生活者の声に寄り添う誠実さ、そして何より、美に対する深い敬意がありました。

美容は、可能性のデザイン

自分を知ること。向き合うこと。変化に気づくこと。

それらはすべて、美容の延長線上にある自己の再発見なのかもしれません。今回の体験を通じて改めて思ったのは、美容には人の可能性を広げる力があるということ。そしてそれは、数字や見た目だけでなく、自分の感性や未来との対話を深めていく行為なのだと実感しました。

『Shiseido Beauty Park』は、そんな美しさの本質と未来を見つめるための、美容の新しい入口。ここからまた、新しい自分が始まっていく。そう思わせてくれる体験でした。

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最後に、今回の企画立案をしてくださった岡部さん、体験の機会をくださった資生堂の皆様、そして研究員やスタッフの皆様に、心より御礼申し上げます。

ひとつひとつの体験に込められた想い、細やかなご配慮、そして「美しさとは何か」を一緒に考えてくださる姿勢に、深く感動いたしました。

素敵なひとときを、ありがとうございました。