【プロが解説】脂性肌のための正しいスキンケアガイド|おすすめも紹介

  • 「しっかり洗っているのにすぐテカる……」
  • 「ベタつくのが嫌で、化粧水しかつけていない」
  • 「ニキビや毛穴がなかなか改善しない……」

こんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

実際に僕が美容部員をやっていた当時も何度もこうした悩みを聞いてきました。1万人以上のお客様をカウンセリングしてきた経験から申し上げると、どんな肌質も“スキンケアのやり方と考え方”を変えるだけで、肌悩みのほとんどは解決できるということです。

この記事では、脂性肌の特徴と起きやすい肌悩みから、脂性肌の基本スキンケア、脂性肌が気をつけるべきアイテム選びのポイントをわかりやすく解説します。

脂性肌とは?まずは正しく理解しよう

脂性肌ってどんな肌質?

脂性肌は「皮脂の分泌量が多く、ベタつきやすい肌タイプ」です。

脂性肌の人は、皮脂腺の働きが活発で、顔全体またはTゾーン(額・鼻)を中心に皮脂が多く分泌される傾向があります。そのため、次のような特徴が見られやすくなります。

  1. 洗顔をしても時間が経つと肌がテカりやすい
  2. 額や鼻周りにベタつきを感じやすい
  3. 肌のキメが粗く、毛穴が目立つ方だ
  4. メイクや日焼け止めが崩れやすい

一般的に思春期から20代前半までに多いとされている肌タイプではありますが、女性に比べて皮脂分泌の多い成人男性でも脂性肌タイプに当てはまる方もいらっしゃいます。

皮脂は本来、肌の乾燥や外部刺激から守るために必要なものです。しかし、分泌量が過剰になると、肌トラブルの原因になりやすくなります。

なぜ皮脂量が増えるのか

脂性肌のスキンケアを考えるうえで、まず知っておきたいのが「なぜ皮脂が多くなるのか」という原因です。
皮脂量が増えてしまう主な要因は、次の3つに分けられます。

1. 遺伝による影響

皮脂の分泌量は、生まれ持った体質(遺伝)の影響を受けます。家族に脂性肌の人が多い場合、皮脂腺が活発に働きやすい傾向があります。ただし、遺伝だからといって諦める必要はありません。皮脂の出やすさは変えにくくても、肌トラブルを起こしにくい状態に整えることは可能です。

2. 生活習慣の乱れ

皮脂分泌は、日々の生活習慣とも深く関係しています。

  • 睡眠不足
  • 脂質・糖質の多い食事
  • ストレスの蓄積

これらはホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を過剰にさせる原因になります。スキンケアを頑張っているのに改善しない場合、生活習慣が影響しているケースは多いと個人的には感じています。

3. 間違ったスキンケア

良かれと思って行っているスキンケアが、実は逆効果だったという話は珍しくありません。

よくある例として、

  • 洗浄力の強い洗顔料で皮脂を落としすぎる
  • 保湿は化粧水だけで済ませている
  • 使用アイテムが多すぎる(油分過多)
  • 紫外線対策が不十分

といった行動が挙げられます。スキンケアは「何をするか」よりもトラブルに対して「なぜそれをするのか」という考え方が重要になることを覚えておきましょう。

脂性肌に起きやすい肌トラブル

脂性肌で多い悩みは、代表的なものは以下のとおりです。

毛穴の開き・詰まり・黒ずみ

皮脂の過剰分泌によって毛穴の詰まりや開くことで目立ちやすくなります。皮脂が酸化すると、黒ずんで見えるブラックヘッドと呼ばれる状態になることもあります。

ニキビ・吹き出物

毛穴に皮脂が詰まることでアクネ菌が増殖しやすい環境になります。

肌のゴワつき・ザラつき

古い角質と皮脂が混ざることで、なめらかさが失われやすくなります。

テカリによる清潔感の低下

実年齢よりも疲れて見えたり、不潔な印象を与えてしまうこともあります。ここで重要なのは、「脂性肌=汚れている肌」ではないということです。間違った洗顔や保湿不足によって、皮脂バランスがさらに乱れているケースもあるため、適切なスキンケアで肌のコンディションを整えることが重要です。

脂性肌のスキンケア5つのポイント

脂性肌のスキンケアポイントは以下のとおりです。

  1. 1日2回(朝と夜)洗顔料を使って洗顔をする
  2. 保湿は水分補給メインで
  3. 乳液は量を調整して使う
  4. 油分の多い美容液やクリームは部分ケアで
  5. 年間を通して紫外線対策を行う

順番に解説していきます。

1日2回(朝と夜)洗顔料を使って洗顔をする

脂性肌は皮脂分泌が活発なため、毎日の洗顔で余分な皮脂をしっかりとオフすることが重要です。朝は、寝ている間に分泌された余分な皮脂を落とし、夜は汗や皮脂、空気中の汚れを落とすことで肌を清潔に保つことができます。

ただし、毛穴やテカリが気になるからといって洗顔の回数を増やしたり、ゴシゴシ洗うのは逆効果です。洗顔は朝と夜の2回までたっぷり泡立てて、肌をこすらずにやさしく丁寧に洗いましょう。

保湿は水分補給メインで

結論:脂性肌の保湿は「皮脂を足す」より「水分を与える」ことが重要です。

脂性肌でも、肌の内部は水分不足になっているケース(インナードライ)が非常に多く見られます。この状態が続くと、肌は乾燥を防ごうとして、さらに皮脂を分泌してしまいます。

そこで重要なのが、化粧水による水分補給です。

  • 化粧水はさっぱりタイプを選ぶ
  • ベタつかない使用感を基準に選ぶ
  • 1回で足りなければ、軽く重ね付け

「脂性肌=保湿不要」ではなく、脂性肌は水分補給が必要という意識を持つことが、肌改善への第一歩です。

乳液は量を調整して使う

結論:脂性肌でも乳液は必要。ただし「量」と「つけ方」がポイントです。

乳液は、化粧水で与えた水分が蒸発しないようにフタをする役割があります。これを省いてしまうと、水分が逃げ、結果として皮脂が増えやすくなります。

脂性肌の場合は、

  • 乳液は少量ずつ付けて様子を見る
  • 顔全体に薄く広げる
  • ベタつきやすい部分は特に薄く塗る

EBATO

EBATO

顔は一枚の皮膚からなっていても、部位によって肌環境は異なります。「ベタつくから使わない」のではなく、自分の肌でカサつきやすい部分がどこかを見極めて「ベタつかない量で使う」という考え方が大切です。

顔は一枚の皮膚からなっていても、部位によって肌環境は異なります。「ベタつくから使わない」のではなく、自分の肌でカサつきやすい部分がどこかを見極めて「ベタつかない量で使う」という考え方が大切です。

油分の多い美容液やクリームは部分ケアで

結論:脂性肌は、油分の多いアイテムを顔全体に使う必要はありません。

美容液やクリームの中には、油分が多く配合されているものもあります。脂性肌の人がこれらを顔全体に使うと、油分が過剰になり、ベタつきや毛穴詰まりの原因になることがあります。

そこで僕のおすすめは「部分使い」です。

  • 目元・口元など乾燥しやすい部分だけ
  • ニキビができやすい部分は避ける
  • 使用は夜のみにする

必要なときに必要なところへ、必要な分だけ。一重に脂性肌といっても、季節によって肌状態は異なります。今の自分の肌に本当に必要としているものを適切に補ってあげましょう。

年間を通して紫外線対策を行う

結論:脂性肌こそ、紫外線対策は一年中欠かせません。

紫外線は、肌に炎症を起こし、皮脂分泌を乱す大きな要因です。また、紫外線ダメージは毛穴の開きやニキビ跡の悪化にもつながります。

  • 夏だけでなく、春・秋・冬も対策する
  • ベタつきにくい日焼け止めを選ぶ
  • 朝のスキンケアの最後に必ず塗る

「脂性肌だから日焼け止めが苦手」という方こそ、使用感の軽いものを選び、習慣化することが肌トラブル予防につながります。

プロが選ぶ脂性肌におすすめのアイテム

脂性肌におすすめの洗顔料

脂性肌の洗顔料は「皮脂汚れは残しつつ、必要なうるおいは残す」タイプが最適です。テカリが気になると洗浄力の強いものに寄りがちですが、落としすぎは逆効果。反対に肌への負担を考慮して、敏感肌向けや洗浄力の弱い洗顔料で洗ってしまうと今度は洗浄力不足になるので要注意です。

EBATO

EBATO

まずは泡立ちが良いものや泡で出るタイプからチョイスし、洗い上がりがつっぱらないもの、自分が心地良いと感じるものを継続して使ってみましょう!

ロート製薬|メラノCC ディープクリア酵素洗顔

毛穴悩みと保湿を両立した洗顔料。生きた酵素とビタミンCを配合し、毛穴の詰まりやザラつきを分解して落とす効果が期待できます。クレイ配合の濃密な泡が汚れを吸着。洗い上がりはつっぱり感のない、つるんとした肌触りも魅力です。毛穴汚れが気になる方や、手軽に毎日酵素洗顔を取り入れたい方に。

クワトロボタニコ|ボタニカル フェイスウォッシュ & シェービングフォーム

「クワトロボタニコ」植物の力を活かした「枯れない男」を目指す国産メンズスキンケアブランドです。選定ポイントは、1本で洗顔とシェービングが完了する利便性と、つっぱり感のない爽やかな洗い上がりと、なめらかな肌触り。

キメ細かい濃密な泡が摩擦を抑え、カミソリ負けによる肌荒れを防ぎながら毛穴汚れをすっきりと落としてくれます。泡が1プッシュで出てくるポンプタイプなので時短派の人にピッタリ。ベルガモットとローズマリーの上品な香りも楽しめます。

デュオ メン|ザ ウォッシュバーム

クレンジングブランドとして名高いブランド「DUO」のメンズラインから誕生したのが、この「ザ ウォッシュバーム」です。独自の「吸着炭」とクレイの力で、男性特有の頑固な皮脂汚れや毛穴の黒ずみを根本からオフ。バームが肌の上でとろけるような質感に変わり、摩擦を抑えて優しく洗い上げます。

テカリやベタつきを解消したい方、泡立て不要なので時短派の人に向いています。選定ポイントであるしっとり感を残しつつ、爽やかな素肌感をぜひお試しあれ。

脂性肌におすすめの化粧水

脂性肌の化粧水は、ベタつきを感じにくい「さっぱりとしたテクスチャー」を基準に選ぶのがおすすめです。毛穴を詰まらせにくい処方の、オイルフリーやノンコメドジェニック表記があるかも合わせて確認しておくといいでしょう。

また、「皮脂ケア」「テカリ防止」などの表示があるものは、皮脂バランスを整えやすく、脂性肌に適しています。アルコールの刺激が強すぎるものは避け、使ったあとにつっぱらず、みずみずしさを感じるものを選ぶのがグッド。

ファイントゥデイ|ウーノ スキンバリアローション f

ウーノは、資生堂の長年の研究に基づき、若々しくスマートな印象を提案するメンズケアブランドです。「ウーノ スキンバリアローション f」は肌荒れ予防有効成分「M-トラネキサム酸」を配合した医薬部外品で、使うたびに肌のコンディションを整えます。

また、「オイルコントロールパウダー」配合をしており、日中のテカリが気になる方にも向いているといえます。とろみのあるジェルのような質感なのに、肌に塗るとさっとさっとなじみ、伸びもいいことからスキンケア初心者でも違和感なく使いやすいと思います。

オルビス|ミスター エッセンスローション

「オルビス ミスター」は、20年以上男性肌の研究をし続け、男性特有の肌悩みに寄り添う、人気メンズスキンケアラインです。なかでも今回ピックアップした化粧水は、乾燥・テカリといった肌悩みにフォーカスして設計されており、塗布した瞬間パシャっと弾けて角層の隅々まで浸透し、清潔感のある若々しい肌印象へと導いてくれる名品です。ベタつきのない、みずみずしく心地よい使用感を楽しめます。

公式サイトでは、洗顔料、化粧水、クリームのトライアルセットがリーズナブルな価格で用意されているので、初めての方でも安心して試すことができます。

コーセー|ONE BY KOSE バランシング チューナー

「ONE BY KOSE」は、コーセーの皮膚科学を結集し、肌人生を科学で変えることを掲げる高効能特化型ブランドです。

バランシング チューナーは、日本で唯一「皮脂の分泌を抑える」有効成分ライスパワーNo.6を配合した、テカリの根本ケアを叶える薬用化粧水。シャバシャバとした水のような質感で、肌にスッと浸透し、ベタつきのないサラサラ肌に整えます。過剰な皮脂によるテカリや毛穴目立ちに悩む方、メイク崩れを防ぎたい方に最適です。

脂性肌におすすめの乳液

脂性肌の乳液は、軽い使用感で、量を調整しやすいものを選ぶのがポイントです。1回で全顔に塗るのではなく、まずは適量を手にとり、カサつきが気になる箇所に少しずつ伸ばしていくとベタつきを感じずに保湿を行うことができます。

最初は「少なすぎるかな?」くらいから始め、昼のテカリや夜の乾燥度合いを見て微調整すると“自分の適量”が見つけやすいです。

ダヴ メン+ケア|マイルド 乳液

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「ダヴ メン+ケア」は、世界的なパーソナルケアブランド「ダヴ」から生まれた、大人の男性の肌を乾燥から守るメンズ専用ラインです。

日本人男性の肌に合わせて開発された高保湿乳液なのに重さがなく、軽い付け心地が特徴。低刺激処方なので、ひげ剃り後や敏感肌でも使いやすいという声も。

また、無香料タイプとなっており、海外ブランド特有の独特の香りがない点も使いやすいと思います。

BULKHOMME|THE EMULSION

「バルクオム」は、メンズスキンケアのベーシックを追求し、世界中の男性に妥協なき美しさを提供する日本発のブランドです。

スキンケア初心者の男性がストレスフリーで使えるよう、ベタつきを抑えつつ、少量でも顔全体にみずみずしく行き渡る使い心地がとにかく素晴らしい。

また、パウチ容器なので残量がわかりやすく、最後の一滴まで使うことができます。

ゴリラコスメティクス|SE ミルク 乳液

「ゴリラコスメティクス」は、男性専門美容クリニックの知見から誕生した、肌トラブルに悩む男性のためのスキンケアブランドです。

乾燥や外部刺激に負けない健やかな肌に導くことを目指した処方設計になっており、男性が使うことを想定したなめらかなテクスチャ―も必見です。量が調整しやすいポンプ式なのも嬉しい。

ゼラニウムとラベンダーの上品で落ち着いた香りもグッド。

スキンケア以外で見直したい生活習慣

脂性肌は、生活習慣の影響も大きく受けます。

  • 睡眠不足
  • 脂質・糖質過多な食事
  • ストレス

スキンケア+生活習慣の見直しが、スキンケアを活かしやすい肌環境づくりにつながります。

まとめ

脂性肌のスキンケアで大切なのは、皮脂汚れを丁寧に落とし、油分を補いすぎないことです。

  • 洗いすぎない
  • 必要な分だけ保湿する
  • 自分の肌状態を観察する

脂性肌の特徴を理解し、自分の肌が本当に必要としているお手入れを心がけていきましょう。


参考資料

美肌成分事典(かずのすけ 白野実著, 主婦の友インフォス)

・「私に合う化粧品」の選び方事典(小西さやか著, 主婦の友社)

アペックスの男性肌データから特徴を分析 男性肌はニキビリスクが低い一方で、透明感・皮脂毛穴レスへのケアが必要(PR TIMES)

ポーラ化成が男性の肌を徹底調査 おでこのテカリは洗顔後4時間後から大幅に増加する など

WRITERこの記事の著者

EBATO

EBATO メンズ美容家

1987年・千葉県出身。ITエンジニアから未経験の美容業界に転身し、大手化粧品メーカーにて美容部員として3年間従事。1万人以上の肌悩みと真摯に向き合い、一人ひとりに合った美容法の提案を行う。美容家として独立後、メンズ専門美容ブログ「Men's Beauty Design Lab」を開設。300本以上の記事を自ら執筆し、総読者数は10万人を超える。現在はテレビやラジオ、美容誌などの各種メディアに多数出演。執筆や講師業、化粧品・美容ギアのプロデュースなど活動は多岐にわたる。保有資格:日本化粧品検定特級コスメコンシェルジュ、化粧品成分検定1級。受賞歴:第9回コスメコンシェルジュコンテスト金賞。