色気とは何か?男性美容家が考える男の色気・纏い方

「そもそも色気って何だろう?」
「色気のある人とそうでない人の差はどこにある?」
「色気を出す方法を知りたい」

僕は美容業界で10年以上お仕事をしてきましたが、色気とは「性別に限らず相手を強く惹きつける人としての魅力」というのが答えです。

一昔前は、「性的な魅力=色気」のような認識をされていましたが、今は時代の変化とともに一種の“引力”のようなものに変化してきている気がします。

本記事では、美容家として僕が感じている色気の正体や纏い方などについてご紹介します。

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色気とは、相手の好奇心を刺激すること

最初に色気とは「性別問わず、相手を強く惹きつける人としての魅力」というお話をしました。

僕がこれまで「この人色気あるな」と思ったときに同時に感じていたのは「この人のことをもっと知りたい」という好奇心です。

ではその好奇心は、どこで感じているのか。大きく3つあります。

  1. ギャップ
  2. 清潔感
  3. 心の余裕

「ギャップ」が見えると人はもっと知りたくなる

色気を感じる瞬間の一つは、「ギャップ」です。

  • 普段はクールに見える人がふとした瞬間に見せる優しさ
  • しっかり者が時折見せるお茶目な一面

こんなシーンを見かけたらドキッとしませんか。人は予想外の一面に触れる「その人のことをもっと知りたい」という好奇心に駆られます。

この「ギャップ」が、相手を強く惹きつける要素だと僕は思います。

外見や振る舞いの中に、普段とは違う一面が見えることがその人の奥深さを感じさせ、相手にとって非常に魅力的に映るわけですね。

心身の“うるおい”が魅力を引き立てる

忘れてはいけないのが「清潔感」。潤いや艶のある人に色気は宿ります。

しっかりスキンケアをしている人は潤った肌をしていますし、丁寧な生活を送っている人は、心にうるおいを感じさせます。

男性美容家EBATO
美容家としての経験から言えることは、肌を整えることが内面的な自信や余裕に繋がり、それが魅力として外に表れるということです

外見をケアすることで自分に自信が持つことができ、結果的に内面の輝きが色気となって滲み出るわけです。

心に余裕がある人は魅力的に映る

忙しさやストレスに追われているとき、どうしても余裕がなくなったりしますよね。

心に余裕を持つことは、相手に対しても優しさや思いやりを持って接することに繋がり、それが色気の一つとして映るもの。

たとえばコミュニケーション。言葉選びや話し方一つとっても、話すペースや自分の言葉で物事を表現できる人の方が魅力的に映ると思いませんか。

男性美容家が考える色気を出す方法

ここまでの話を総括すると、色気を出すためには内外を磨くことが重要だということ。

僕がこれまで「色気あるな」と感じた人から「色気の秘訣」を交えつつ、具体的にどんなことをすれば色気を出せるのかを紹介します。

肌を整える

スキンケアで肌を整えることで、肌はより健康的で輝きを持つようになり、外見からの魅力が増します。

男性美容家EBATO
僕の経験からいうと、自分に合ったスキンケアをしている人は「イイ顔」をしていると感じます

「イイ顔」をしている人は自分に自信を持っていたり、人としての軸がしっかりとしている人が多いです。

また、スキンケアは自分のためだけではなく、相手に敬意を払うための手段でもあります。

たかが肌ですが、されど肌。清潔感と色気はとても深い関係にあるのです。

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メンズのスキンケアから身だしなみまでをすべて学ぶことができます。検定は企業などでも取り入れられているのだとか。

自分なりの価値観を形成する

自分の価値観を持つことは、他者に頼らず自信を持って生きるための重要な要素です。

自信は仕草や立ち振る舞いにも現れる部分であり、発する言葉にも説得力だったり、魅力が生まれると僕は思うのです。

では、どうすれば自分の価値観を持てるようになるのか。一番の方法は、物事に対して自分で考えて表現することです。

人の真似ばかりしていては自分らしさは生まれません。触れたことないオリジナリティが「色気」として相手に伝わるのではないでしょうか。

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「考える」とは何か。という基本的なことから自分で考えられるようになるための方法などがわかりやすくまとめられている一冊です。

思いやりを持って相手と接する

人としての思いやりや優しさにも色気は宿ります。

忙しいときや、自分の余裕がないときほど物事を自分勝手に考えがちですが、色気のある人ほど相手を思いやり、丁寧に接しています。

その結果、相手との信頼関係が生まれ、安心感が生まれる。その絆がより深く惹きつけられる存在になるわけです。

色気とは、ただ外見の問題ではなく、心のあり方や人との接し方にも大きく関係しています。

「色気」がわからなかった僕の体験談

「色気」を出すメイクが苦手だった【体験談】

僕は26歳のときに美容学校に入学をしているのですが、人にメイクをするのに慣れ始めた頃、先生から「メイクに顔がない」と言われたことがあります。

最初は何のことはわかりませんでしたが、要はマニュアル通りのメイクで意図を感じられないとのことでした。

中でも僕はモデルの色気を引き出すメイクが苦手でかなり苦労した記憶があります。

美意識を鍛えるトレーニングを半年続けた結果【体験談】

そこで先生に相談したところ、こんなことを言われました。

自分が美しいと思うものをとにかく見ること。そしてなぜ美しいと感じたのか、自分なりに考えてみなさい。

このトレーニングは美的センスや感性を磨くためのトレーニングなのですが、やってみるとこれが意外と難しい!

男性美容家EBATO
最初は美容誌を見て人「何となくきれい」くらいの感想しか抱けませんでした……。

ですが人、風景、映画、絵画、演劇、音楽、本など色々な「美しいもの」に触れていく続けていくうちに、感じ方に変化が出てきました。

はじめて半年が経った頃から「メイクに深みがでてきたね」と先生に言われたときはとても嬉しかったです(自分のメイクに顔がないと言われた意味に気づけたのもこのときでした)。

正解がないもの対して、自分なりの答えを見つけるのは大変なことですが、このトレーニングは本当に継続して良かったと今でも思っています。

まとめ:色気とはセルフプロデュースできるもの

色気は生まれつきのものではなく、誰でも獲得できるスキルのようなものだと僕は思っています。

色気は人が感じるもの。色もなければ形もない。だから正解もありません。でもそこには必ず理由がある。

大事なのは、その理由を自分なりに分析し、試行錯誤することにあるのではないでしょうか。

僕はそうした日々の生き方や考え方が色気の根っこなのではないかと信じています。