内側から若返ろう!美容のプロが食べているアンチエイジング食材5選

年齢を重ねても、見た目も心も若々しくいたい。本記事ではそんな悩みを抱えている方に向けて、美容のプロが選ぶ「老化防止食材」をご紹介します。

美容と食べ物はとても密接な関係にあります。食事から始めるアンチエイジングは、体の内側からハリのある肌や健康な体を育む近道。

まず自分はできる範囲で始めることで、その違いを実感できるはずです。いつまでも若々しい自分を楽しみましょう。

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老化のメカニズム:なぜ食事が重要なのか

カギは「活性酸素」?

加齢による老化の大きな原因のひとつが、体内で生まれる「活性酸素」と呼ばれる物質です。呼吸によって取り込んだ酸素の一部が、細胞を傷つける“酸化”を引き起こします。

いわば「サビ」のように、肌や体をじわじわと蝕んでしまうのが活性酸素の怖いところ。加齢とともに、この活性酸素の影響を受けやすくなります。

老化の進行を加速する要因とは?

私たちの体には、もともと酸化を防ぐ仕組みが備わっています。しかし、年齢を重ねるほどそのはたらきは弱まりがちです。

さらに、飲酒や喫煙、ストレスなどの要因が重なると、体がサビやすい環境に陥ってしまいます。この「サビ=酸化」こそが、シミやシワといった肌のトラブルや、体力の衰えにつながるのです。

老化を防ぐ「抗酸化成分」

では、どうすれば酸化によるダメージを抑えられるのでしょうか。そのカギを握るのが、「抗酸化成分」を豊富に含む食べ物です。

代表的なものとしては、ポリフェノール、ビタミンC・E、カロテノイドなどが挙げられます。これらを積極的に取り入れることで、活性酸素を除去し、肌や細胞が受けるダメージを軽減できるのです。

食べ方がアンチエイジングの決め手

一方で、血糖値が急上昇しやすい食事や、酸化しやすい油を多用した調理法は、老化を進める大きな要因となります。「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」もアンチエイジングには欠かせません。

たとえば、糖質や脂質の摂り方に注意しながら、抗酸化成分を組み合わせた献立を考えるだけでも、体の内側から“若々しい状態”を保ちやすくなります。

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老化のメカニズムを理解しておくだけでも、食生活を見直す際に「どの食材を選び、どんな調理法を心がければいいのか」がぐっと明確になりますよ

次に具体的に老化防止に役立つ栄養素や食材を見ていきましょう。

【美容のプロ解説】老化防止に欠かせない栄養素と効果

「食べ物で本当に肌が変わるの?」と半信半疑の方も多いかもしれません。しかし、日々の食事に含まれる栄養素は、私たちの体を内側から支える大切な存在。

特に老化防止を意識するなら、いくつかの栄養素を重点的に摂ることで、より効果的なアンチエイジングが期待できます。

ここでは、プロの視点からおすすめしたい代表的な栄養素と、そのはたらきを紹介します。

抗酸化物質(ポリフェノール・ビタミンC・E など)

私たちの体をサビつかせる原因となる活性酸素を取り除いてくれるのが、抗酸化物質の主な役割です。

特にポリフェノールはワインやチョコレート(カカオが高濃度のもの)、ベリー類などに含まれます。ビタミンCやEも肌の弾力を保つコラーゲン生成をサポートしながら、ダメージを受けた細胞の回復を助ける重要な栄養素です。

日常の食事に加えるだけで、「体の酸化を防ぐ食べ物」として大きな味方になってくれるでしょう。

オメガ3脂肪酸(青魚・えごま油 など)

青魚(サバ・イワシ・サンマなど)やえごま油、亜麻仁油などに含まれるオメガ3脂肪酸は、体内で炎症を抑え、血液をさらさらに保つはたらきがあります。

血流が良くなると、肌のくすみが軽減されて「明るい表情」を保ちやすくなりますし、冷えやむくみの予防にも一役買います。

「魚が老けない食べ物なの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実際、魚に含まれるオメガ3脂肪酸をこまめに摂取することで、より健康的で若々しい見た目をキープできると言われています。

良質なたんぱく質(大豆製品・卵・肉・魚介 など)

肌や筋肉、髪の毛に至るまで、私たちの体を作るうえで欠かせないのが「たんぱく質」です。年齢を重ねると、筋力が落ちやすくなるだけでなく、肌のハリも失われやすくなりますが、それを支えてくれるのが良質なたんぱく質の存在。

豆腐や納豆などの大豆製品、卵、鶏肉、魚介など、バリエーション豊富に取り入れることで、より強く、若々しいボディラインや肌づくりに役立ちます。

「もう少し、筋肉をつけたい」「たるみが気になる」という方にこそ、積極的に摂っていただきたい栄養素です。

ビタミンB群&ミネラル(緑黄色野菜・海藻類 など)

エネルギー代謝をスムーズにしてくれるビタミンB群、そして代謝や免疫に深く関わる亜鉛・鉄・マグネシウムなどのミネラルも、老化防止には欠かせない存在です。

特に緑黄色野菜(ブロッコリーやほうれん草など)や海藻類をバランス良く摂ることで、体の調子が整いやすくなります。

栄養バランスが整うと内臓機能が底上げされるため、肌トラブルや疲れが出にくくなり、見た目にも差が表れるでしょう。

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これらの栄養素を普段の食生活に少しずつ取り入れて見ましょう!特定の食材や栄養素に偏るのではなく、さまざまな食材を組み合わせて摂るのがポイントです

顔が老けない食べ物は?プロおすすめの“若見え”食材5つ

トマト

トマトに豊富に含まれる「リコピン」は、代表的な抗酸化成分のひとつ。紫外線ダメージなどの原因となる活性酸素を抑え、肌のシミやくすみを予防する効果が期待できます。

おすすめの食べ方

加熱するとリコピンの吸収率がアップするため、スープやソースにするのがおすすめ。オリーブオイルなど良質な油と一緒に摂ると、さらに吸収が高まります。

アボカド

“森のバター”とも呼ばれるアボカドは、ビタミンEや食物繊維、良質な脂質がたっぷり。ビタミンEは肌の潤いを守り、エイジングサインの原因となる酸化ダメージを抑えてくれる強力な味方です。

おすすめの食べ方

サラダにカットして加えたり、潰してディップにすると◎。レモン汁を少しかけると変色を防ぎ、さらにビタミンCと一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。

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業務スーパーに売っている冷凍アボカドが超便利!ダイスカットされているので、包丁いらずで僕も重宝しています

ベリー類

ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリーなどのベリー類には、ポリフェノールやビタミンCが豊富。これらは老化を進める活性酸素の生成を抑え、コラーゲンの生成を助けるはたらきも持っています。

おすすめの食べ方

朝食のヨーグルトに加える、スムージーに混ぜるなど手軽に取り入れられます。

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冷凍ベリーを常備しておくと、いつでも使えて便利!

ナッツ類

くるみやアーモンド、ピスタチオなどのナッツ類は、ビタミンEや良質な脂肪酸が豊富で、老化防止に役立ちます。中でもくるみはオメガ3脂肪酸を含んでおり、血管や肌の健康をサポートしてくれます。

おすすめの食べ方

間食に少量を取り入れれば、小腹を満たしながらアンチエイジング対策にも。

加熱したり塩や砂糖をたっぷりまぶした商品ではなく、無塩のものを選ぶのがおすすめです。

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お酒のおつまみにするのも最適です

緑黄色野菜

ブロッコリーやほうれん草、にんじんなどの緑黄色野菜は、ビタミンB群やビタミンC、カロテノイド、ミネラルがバランスよく含まれています。これらの栄養素は細胞の代謝を助け、肌や体の調子を底上げしてくれるはず。

おすすめの食べ方

茹でる・蒸す・炒めるなどシンプルな調理法でもOK。

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オイルと一緒にとると脂溶性ビタミン(ビタミンEやベータカロテン)の吸収率が上がります

これらの“若見え食材”を組み合わせれば、見た目の印象をグッと若々しくするだけでなく、体の調子も整えられます。

たとえばトマトとアボカドのサラダにナッツをトッピングするだけでも、数種類の抗酸化成分が一度に摂取可能です。日常の食事に上手く取り入れながら、アンチエイジングを加速させていきましょう。

体の酸化を防ぐ食材選びのポイント

「何を食べるか」が大切なのはもちろんですが、実は「どう選ぶか」も老化防止のカギになります。酸化を促すような食材選びや調理法は、せっかくのアンチエイジング効果を台無しにしてしまう原因にも。

ここでは、老化をゆるやかに進める“体のサビ”から身を守るために、意識しておきたいポイントをまとめてみました。

GI値の低い食品を優先する

ご飯やパンなど炭水化物が主成分の食品は、血糖値を急上昇させる原因になりがち。血糖値が急激に上がると、活性酸素が一気に増えたり、糖化(肌や血管を老化させる原因)を招きやすくなります。

玄米、全粒粉パン、オートミールなどGI値の低い食品を選ぶことで、血糖値の乱高下を防ぎ、アンチエイジングに役立つといわれています。

質の高い油を使う

揚げ物やスナック菓子などに含まれる酸化しやすい油は、体の内側に“サビ”を増やす要因になりやすいです。おすすめはオリーブオイル、ココナッツオイル、えごま油、亜麻仁油など、比較的酸化しにくい・良質な油。

調理過程での加熱温度に注意しながら使えば、体に負担をかけずに脂質を摂取できます。

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高温多湿や光が当たる場所で保管すると、油が酸化しやすくなります。暗く涼しい場所で保存し、開封後はなるべく早めに使い切りましょう!

発酵食品で腸内環境を整える

腸内環境が乱れると、老廃物の排出が滞り、体の内側に毒素をため込む原因になります。注目されるのが、ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌などの発酵食品です。

これらを日常的に摂取すれば、善玉菌が増えて腸内フローラのバランスが改善され、栄養の吸収効率や免疫力も高まりやすくなります。内側からの「キレイ」を目指すうえでも重要なポイントです。

添加物や加工食品はできるだけ控える

ファストフードや加工食品には、保存料や着色料などの添加物が多く含まれる場合があります。こうした人工的な成分は、体の代謝機能に負担をかけたり、酸化を助長する可能性も指摘されています。

まとめ:食べ方次第で変わる“若さ”と“健康”

普段の食生活で「何を」「どのように」選ぶかを少し変えるだけで、体内の酸化を抑えることができます。

まずは自分ができることからはじめて、毎日の食生活に少しずつ変化を持たせてみてください。

最初は小さな取り組みでも、続ければ続けるほど、その効果を肌や体調の変化として感じられるはずです。

 

参考文献

・厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

・日本抗加齢医学会(https://www.anti-aging.gr.jp/)

・【文部科学省】日本食品標準成分(https://www.mext.go.jp/)

・『最新栄養学の基本がわかる事典』(吉川雅之/監修、西東社)

・『食べる投資』(松村圭子/著、ダイヤモンド社)