周りと差がつく美容成分の賢い選び方【男性美容家が解説】

あなたは化粧品を選ぶとき、成分表示をどのくらい意識していますか。

自分に合った化粧品を見つけるには、美容成分の性質、効果効能などを正しく理解することが大切です。

そこで本記事では、化粧品の基礎知識から成分選びのコツまで、元美容部員でもあるEBATOがわかりやすく解説します。

正しい知識を身につけることで、自分の肌悩みに合う化粧品が見つかりますよ。

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知っておきたい化粧品の基礎知識

自分に合った化粧品を正しく選ぶには、基礎知識を押さえておくことが重要です。

化粧品にはさまざまな成分が含まれており、その効果は肌質や悩みによって異なります。

スキンケアは過剰に行うと逆効果になる場合もあるため、自分にとって本当に必要なことだけをやる「引き算」の考え方ができるかが美肌の分かれ道になります。

男性美容家EBATO
それぞれの役割を理解し、自分の肌質と好みに合った化粧品を見つけましょう!

化粧品には「化粧品」「医薬部外品」の2種類がある

化粧品は「肌を美しく健やかに保つ」のが目的

「化粧品」は主に肌を美しく保つためのもので、「肌を整える」「肌荒れを防ぐ」「肌にツヤを与える」など人体への作用が緩やかなものを指します。

「シミが消える」「肌荒れが治る」といった化粧品の機能を超える作用はない反面、医薬部外品に比べて安全性が高いとされているのも特徴です。

医薬部外品は特定の効果効能を持つ

「医薬部外品」は、化粧品と医薬品の中間的な存在で、厚生労働省が承認した効果効能に有効な成分が特定の濃度で配合されています。

「メラニンの生成を抑えシミ・そばかすを防ぐ」「シワを改善する」「カミソリ負けを防ぐ」など特定の肌悩みを改善したい人に適しています。

化粧品を構成する3つのベース成分

化粧品は、水性成分、油性成分、界面活性剤の3つの成分をベースに構成されています。

水性成分:肌にうるおいを与える

水性成分は、水に溶けやすく油に溶けにくい性質を持っています。主に肌にうるおいを与えたり、美容成分を浸透しやすくする目的があります。

 代表的な水性成分

  • 水(精製水、温泉水など含む)
  • グリセリン
  • BG(1,3-ブチレングリコール)
  • エタノールなど

油性成分:薄い膜を作って肌を守る

油性成分は、油に溶けやすく、水をはじく性質を持っています。

肌の表面に薄い膜を作って水分蒸発を防いだり、角層をやわらかくするなど配合される目的もさまざまです。

液体状、半固形、固形といった形状も豊富で目的に応じた成分が使われます。

 代表的な油性成分

  • 炭化水素油(ミネラルオイル、ワセリンなど)
  • エステル油・ロウ類(ホホバ種子油など)
  • 油脂類(オリーブ果実油)
  • シリコーンオイル(ジメチコンなど)

界面活性剤:水と油を混ぜ合わせる

界面活性剤は本来混ざり合わない水性成分と油性成分を安定させ、均一に混ざるようにする役割(乳化)を持っています。

「界面活性剤が肌に悪い」という話がありますが、泡立てたり、肌、髪の汚れを落とすといった働きもあり、化粧品をつくる上で欠かせない成分です。

一般的な化粧品を使えないような敏感肌の人の場合は、配合成分に注意したほうがいいケースもありますが、日本で販売されている化粧品は一定の安全基準が設けられているため、神経質になりすぎる必要はありません。

 界面活性剤の種類

  • 陽イオン型(カチオン型):殺菌力が高く柔軟効果が高い
  • 陰イオン型(アニオン型):洗浄力が強く泡立ちがいい
  • 非イオン型(ノニオン型):肌への刺激が穏やか
  • 両性イオン型(ノニオン型):低刺激の洗浄補助成分
男性美容家EBATO
ベース成分には、それぞれ異なった性質と役割があります。「A成分の方が入っているから優秀」「B成分は刺激が強いから肌に悪い」のように単純な優劣をつけることができないことを覚えておきましょう!

化粧品成分選びでわかること3つ

化粧品成分を理解するとその化粧品の特徴や、どのような効果を期待できるのかがわかるようになります。

その中でも成分表示から選ぶことでのメリットを3つご紹介しましょう。

どんな肌悩みに特化しているか

成分表示をチェックすることで乾燥、シミ、シワ、ニキビなどどんな肌悩みに適しているかを読み解くことができます。

化粧品選びで失敗する要因の一つでもある「期待したような効果が得られなかった」といったミスマッチが起こりにくくなるのも強みです。

使用感

自分に合う化粧品と出会うには、効果効能だけでなく、満足度も大切です。「しっとり」「サラサラ」「爽やか」などの使用感は先述したベース成分によって決まります。

ベース成分の特徴を理解することで、自分の好みに合う化粧品を見つけやすくなるわけです。

その結果、スキンケアが楽しくなったり、ポジティブな感情が湧きやすくなるので、化粧品選びで迷うことも少なくなるはずです。

肌質との相性

自分の肌質に合った成分を選ぶことは、スキンケアを行ううえでもっとも重要な要素と言っても過言ではありません。

人間一人ひとり個性があるように、化粧品にもそれぞれの特徴があり、誰にとってもいい化粧品というのは存在しません。

成分表示をただしく読むことで、自分に合わない成分が入っていないか、補うべき成分がわかるようになり、化粧品選びの幅がぐんと広がります。

【コスメ】知っておきたい成分選び3つのコツ

化粧品の成分表を見るとき、どこに注目すれば良いのか迷いますよね。

そこで元美容部員でもあるEBATOが、普段どのように成分をチェックしているのか3つのコツをご紹介します。

成分表示は下から読む

化粧品成分の読み方と注目すべきポイント1

成分表示は含有量の多い順に記載されていますが、実は中間~下部にかけて書かれている成分も見逃せません。

なぜなら、ここに記載されている配合成分は1%以下でありながら、機能性成分(例:コラーゲンやセラミド等)や防腐剤、香料などその化粧品の個性がもっとも出る重要な要素だからです。

どんな肌悩みに適しているかがわかる部分なので、必ずチェックしておくことをおすすめします。

使用感や肌との相性は1~2行目に注目

化粧品成分の読み方と注目すべきポイント2

成分表の最初の1〜2行目には、その化粧品の「土台」となる水性成分、油性成分、界面活性剤のベース成分が配合量の多い順に書かれています。

たとえば、スキンケア製品にグリセリンが上位に位置している場合はしっとり系の使用感、油性成分が多い場合は重め、といった具合です。

どんな使用感・テクスチャ―か、肌質に合う合わないかの目安となる成分が記載されている重要なポイントでもあるので、チェックしておきましょう。

効果効能欄、使用方法なども要チェック

化粧品成分の読み方と注目すべきポイント3

効果や効能の欄に記載された内容は、その製品がどんな肌悩みに対応しているのかが書かれています。

成分表示を読むのが苦手、スキンケア初心者はまず効果効能の訴求を目安に選ぶのもアリです。自分の肌悩みや目的に合ったものを選びましょう。

また、正しい使い方を知ることで、その化粧品の効果を最大限に引き出すことができます。

まとめ:コスメは美容成分だけでは決まらない

最後に覚えておいて欲しいのは、化粧品は美容成分だけで良し悪しの全てが決まるわけではないということです。

自分の肌質や悩み、使用感、そしてアイテムの効果効能を総合的に考えて選ぶことが大切です。

化粧品は日々のケアの一部として使い続けるものだからこそ、自分に合ったものを選びましょう。

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