今回は美容化学者であるかずのすけさんが書かれた『どんな敏感肌でも美肌になれる!オフスキンケア』という本をご紹介します。
この本は、アトピーや乾燥、毛穴といった日ごろ私たちが悩まさている肌トラブルを化学の目線から解決するという一冊。
特に敏感肌の人、自分のスキンケアを今一度見直したい方にはおすすめの本となっています。
本の内容をざっくりとまとめると、こんな感じ。
- 肌をきれいするのは化粧品ではない
- 「オフスキンケア」が美肌を作る
- コスメの選び方が肌を変える
これら3つのポイントをさらに深堀りしてみます。
記事の権威性
美容化学者かずのすけさんってどんな人?
本の紹介をする前に筆者である、美容化学者のかずのすけさんについて触れておこうと思います。
かずのすけさんは、“美容を教える化学の先生”として、自身のブログ『かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき』というブログを運営されている方で、月間500万PVを稼ぐ超人気ブロガーさんです。
大学では界面活性剤とタンパク質の研究を行い、その経験を生かして化粧品の企画開発やセミナー講師を行うなどマルチに活動をされています。
実はかずのすけさん自身、幼少の頃からアトピー性皮膚炎を患い、毎日「身体のどこかがかゆい」という辛い経験をされていたそうです。
そこで彼は、悩みを克服するべく、「オフスキンケア」という敏感肌向けのスキンケアを考案しました。その画期的な方法は瞬く間に広がり、今でもたくさんの人たちから支持されています。
本書は「きれいな肌を手に入れるために本当に必要なこととはなにか?」をわかりやすくまとめた、魂心の一冊です。
肌をきれいにするのは化粧品ではない
結論からいうと、スキンケアにおいて一番大切なことは「肌自身のうるおい機能を高めること」です。
肌表面には厚さ0.02mm(ラップ1枚程度)の「角層」という防御膜があり、この膜が正常には働くことで乾燥を防いだり、外部の刺激から肌を守ってくれています。
これを「肌のバリア機能」と呼びます。バリアの力に個人差はありますが、ヒトの肌には必ず備わっている機能です。
美肌への近道は、化粧水でたっぷり保湿することでも、高級な美容液を使うことでもありません。
肌の機能を最大限に活かすことこそ、スキンケアでもっとも重要なことなのです。
化粧品の正しい捉え方
しかし、実際は肌荒れやコンディションが悪くなると「スキンケアをしなきゃ!」と真っ先に化粧品で何とかしようとする人がほとんど。
確かに化粧品を使えば、肌は一時的に肌にうるおうので保湿した気分になり、安心してしまうかもしれません。
化粧品は本来「嗜好品」。薬のような肌悩みの根本を解決するような力は持っていないのです。
化粧品とは、人体に対する作用が緩和なもので、皮膚、髪、爪の手入れや保護、着色、賦香を目的として用いられるもの。
<日本化粧品工業連合会(https://www.jcia.org/user/)より引用>
実際に肌がきれいな人に美肌の秘訣を聞くと「何もしていない」「時間をかけないこと」という人が大多数だと思います。
スキンケアは、勉強や筋トレのように努力した分だけ結果が出るものではありません。それどころか、良かれと思ったケアが逆効果になることも十分に有り得ます。
肌をきれいにするのは、あくまで自分の肌そのものだということを覚えておきましょう。
「オフスキンケア」が美肌を作る
そもそも、なぜ肌悩みが多い人ほどスキンケアにお金や時間をかけてしまっているのでしょうか。
その答えは「お肌の洗いすぎにある」とかずのすけさんは指摘しています。例えば、洗顔。ゴシゴシ洗うと、必要な保湿成分まで洗い流されしまうという話、誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、過剰な洗顔が良くないとされる本当の理由は、もっと根深いところにあるのです。
洗いすぎが生む「負のスパイラル」
洗いすぎによって肌の保湿成分が失われると、バリア機能が低下し、肌内部の水分はどんどん失われ、刺激にも弱くなります。
すると、肌は低下したバリア機能を補うためにターンオーバー(肌の生まれ変わり)を早めるよう働きかけます。しかし、ここに落とし穴が……。
肌表面の表皮は約28日間かけて生まれ変わり、最後はアカとなって剥がれ落ちますが、生まれ変わりが早すぎるとバリア機能が不完全な状態になってしまうのです。
そうなれば、バリアを作り上げている成分が十分に作られないため、肌はますます乾燥や刺激に弱くなる一方。
肌の乾燥を一度招くと、こうした負のスパイラルを生み、別の肌トラブルの原因にもなりかねません。
これが肌の洗いすぎが危険とされる本当の理由なのです。
オフスキンケアのポイント
つまり、肌トラブルを改善するにはこれらの悪循環を断ち切る必要があります。そこで登場するのが「オフスキンケア」。
洗顔料やクレンジング剤の洗浄力を穏やかにすることで、乾燥をしにくい肌へと導く美容法です。
オフスキンケアを実践するうえで、押さえておくべきポイントは2つ。
- 洗顔料を洗浄力の優しいものに変える
- スキンケアは必要最低限に
先ほどもお話したように、スキンケアはやりすぎると逆効果に働くこともあります。
オフスキンケアは、自分の肌が本当に必要としていることだけを行うことで肌がキレイになるのはもちろんのこと、お金や時間の節約にもなる革新的なアイディアです。
肌が変わるコスメの選び方
では、実際にどのような化粧品選びをすればいいのか?という疑問が出てくると思います。
ここからはオフスキンケアを実践するうえで、重要なコスメ選びのポイントをご紹介しましょう。
洗顔料は「弱酸性」のものを選ぶ
きれいな肌を保つには、まず肌環境を整える必要があります。皮膚にとってもっともバランスがどれた環境は「弱酸性」に保つこと。
そして、皮膚を住処にしている「皮膚常在菌」をいかに大切するかがカギを握っているといっても過言ではありません。
しかし、洗浄力の強い洗顔料で顔を洗うと、肌環境のバランスが崩れて雑菌が繁殖し、肌荒れの原因につながるというわけです。洗いすぎを防ぐためにも洗浄成分に注目したコスメ選びが大切なのです。
オフスキンケアでおすすめの洗浄成分
- カルボン酸系 ※ラウレス- (数字)カルボン酸Naなど
- アミノ酸系 ※ラウロイルメチルアラニンNaなど
これらは、汚れを落としながらも穏やかな洗浄力で肌を洗うことができる、特に敏感肌や乾燥肌の人におすすめの成分です。
ただ注意していただきたいのは、洗浄力は優しければいいものではないということ。洗浄力が足りなすぎても肌荒れの原因になるので、あくまで自分の肌質に合ったものを選ぶようにしてください。
まとめ:一家に一冊おいておきたい本!
ここではほんの一部しか紹介できませんでしたが、本書にはその他にも日焼け止め、シャンプーの選び方や敏感肌を克服するための生活習慣など、さまざな美容法が書かれています。
特に界面活性剤を専門とするかずのすけさんならではの意見は、僕も大きな影響を受けました。
もし、あなたが本気で美肌を目指したいなら、読んでおいて損をしない一冊だと思います。
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