「ヒゲ脱毛はやるべき?」
「クリニック・サロンを選ぶ際のポイントを知りたい」
「ヒゲ脱毛をして良かった点・後悔した点は?」
男性も当たり前のように脱毛をするようになった昨今。「実際のところどうなんだ?」と迷われている方も多いと思います。
そこで本記事では、メンズ美容のプロの筆者がヒゲ脱毛にまつわる疑問を解決していきます。
僕自身、4年前にヒゲを永久脱毛しました。その時の実体験も交えながらお話していくので、参考にしていただけたら幸いです。
記事の権威性
ヒゲ脱毛の基礎知識
ヒゲ脱毛には「レーザー脱毛」と「光脱毛」がある
いざヒゲ脱毛をしたいと考えたとき、今現在最もポピュラーな方法が「レーザー脱毛」と「光脱毛」です。
- レーザー脱毛:医療機関のみで施術可能。メラニンに反応するレーザーを照射し、毛を生やす細胞を破壊する
- 光脱毛:脱毛サロンで使われる。細胞の破壊はできないため厳密には抑毛・減毛にあたる
つまり永久脱毛をしたいなら、皮膚科や美容クリニックによる医療レーザーで脱毛をするしかありません。
よく「医療脱毛は高いからサロンの方がいいんじゃないか」という声を聞きますが、値段だけ見ればそうなのかもしれません。
しかしながら、同じ箇所からヒゲが生えてこなくなるレーザー脱毛に対して、サロンは通い続けることが前提になるので追加料金が発生したり、通うための労力、時間などを踏まえて選択すべきだと思います。
その点レーザー脱毛は、効果を実感するまでの期間や施術回数も圧倒的に早いのが利点。忙しい人や少しでも早く効果を実感したいという人に向いています。
レーザー脱毛には「単発式」と「蓄熱式」の2種類がある
メラニンに熱を加えて細胞を破壊する「単発式」
単発式脱毛は、従来からある脱毛の手法で黒色に反応するレーザーを照射することで脱毛が可能になります。(白髪になっている毛には反応しない点に注意)
鼻下や口周りなど顔の中心に近い部分はそれなりの痛みが生じますが、人間の体毛の中でも丈夫なヒゲとの相性がいいので、多くの美容クリニックで採用されています。
毛の生成に必要な組織を破壊する「蓄熱式」
蓄熱式脱毛は、「バルジ領域」と呼ばれる毛を生やすメカニズムを司っている部位で、2000年~2001年に発見された幹細胞の一種です。
単発式脱毛よりも新しい技術で痛みが少なく、敏感肌で悩んでいる人でも比較的安全に脱毛できる施術方法になります。
単発式脱毛の場合、毛周期の関係で施術を受けたら4~6週間ほど空ける必要があるのですが、蓄熱式は単発式とアプローチが異なるため、短いスパンで施術を受けられるのも大きなメリットです。
ヒゲに家庭用脱毛器はおすすめしない
近年、家電メーカーから家庭向けの光脱毛器が多く発売され、その手軽さから人気を集めています。
実際に「家庭用脱毛器でヒゲを脱毛してみたい」という相談を受けることがありますが、個人的にはおすすめしていません。
というのも男性ヒゲは、太いうえに根深く、黄銅線と同じ硬さだと言われており、家庭用脱毛器ではパワー不足なのです。
ただし、これはあくまでヒゲ脱毛目的での話。腕や胸、すね、VIOなどのムダ毛には使うことができるので、購入を検討している方はあらかじめ用途を明確化しておくことが大切です。
ニードル脱毛は正直痛い
ヒゲ脱毛にはレーザーと光以外にもニードル脱毛という方法があります。
文字通り毛に細い針を刺し、電気の熱で毛根にダメージを与えると毛が抜ける仕組みです。
レーザー脱毛も痛いは痛いですが、ニードル脱毛に比べて通う頻度は少なくて済むので、個人的にはレーザーで永久脱毛してしまうのが一番手っ取り早いと思います。
ヒゲ脱毛はやるべき?メリットとデメリット
そもそも「男性もヒゲ脱毛をした方がいいのか」と迷っている方も多いと思います。
そこで僕が実際にヒゲ脱毛をして感じたことを交えながら、メリットとデメリットについて深堀りしてみます。
ヒゲ脱毛で得られるメリットは大きい
僕がヒゲ脱毛をしようと思った理由は、口周りとあご、もきあげの青ひげがコンプレックスだったから。
そして肌がきれいでないと美容の専門家として説得力がないと考えたからです。おかげで今は肌は常にツルツル。朝の支度も驚くほど楽になりました。
僕がヒゲ脱毛をして感じたメリットはこんな感じ。
- 肌荒れしにくくなる
- 朝の支度が驚くほど楽
- 経済的負担が減る
- 相手に好印象を与えやすくなる
ヒゲ脱毛のメリット1:肌荒れしにくくなる
男性でよく聞くのが「自分は敏感肌なんです」という悩み。
僕の経験からいうと、生まれつき肌が弱い人は2~3割ほど。残り7~8割は、間違ったケアや紫外線対策が不十分などが原因で敏感肌に傾きがちのように感じます。
その間違ったケアの代表格が「ヒゲ剃り」というわけです。ルーティン化しているからこそ、何となくの自己流で剃っている人が多いのです。
ヒゲを脱毛してしまえば、ヒゲ剃りから解放されて毎日肌を傷つける必要もなくなります。
ヒゲ脱毛のメリット2:朝の支度が驚くほど楽
突然ですが、年間でヒゲ剃りにどれだけ時間を費やしているかご存知でしょうか。
ある調査では男性が毎朝ヒゲ剃りにかける時間は、5~10分だといわれています。これを一般的なビジネスパーソンに当てはめると以下のようになります。
身だしなみを整えるために必要なこととはいえ、1年で40時間、10年で400時間ヒゲを剃り続けていることを考えるとやるせない気持ちになりますよね。
40時間かけて肌を傷つけているわけですからどんなに肌が強い人でも敏感肌に傾いてしまうのは必然とも言えます。
“朝の10分”から解放されるメリットは思っている以上に計り知れません。
ヒゲ脱毛のメリット3:経済的負担が減る
今度は、経済面からヒゲ脱毛をすべきかを見てみましょう。
数字をより現実的なものにするため、僕が実際にヒゲ脱毛にかかった費用をベースにどちらが得かを計算してみます。
電気シェーバーの場合
電気シェーバーはどのメーカーの、どのモデルを買うかで初期費用やランニングコストが変わってくるので、一概にどちらが得かを判断するのは難しいです。ただし、
- 電気シェーバーのバッテリー寿命は約3~4年
- 外刃は約1年、内刃は約2年が交換目安
- 月2~3か月ごとのシェービングフォームの購入
のように出費の頻度はそれなりにあります。
たとえば、最初に2万円台の電気シェーバーとシェービングフォーム(約1,000円)を買ったとしたら、その1年後には替刃(約4,000円)を購入する。
シェービングフォームは数ヶ月に1回、替刃もこの先数十年単位での買い替えをするとなると、決して安い出費ではありません。
それに電気シェーバー本体の寿命がくれば買い替えが必要になったり、ヒゲ剃りによる肌荒れで皮膚科を受診すれば治療費もかかってくる。
ヒゲ脱毛の場合、こうした想定外の出費はほぼありません。そう考えればヒゲ脱毛の方が長期的に見て安く済む可能性は十分にあるといえると思います。
T字カミソリの場合
T字カミソリのランニングコストで一番のネックになるのが「替刃」です。
約2週間と寿命が短く、金額や出費の頻度も多くなります。(物にもよりますが、替刃の相場は1個300~円500円前後のパターンが多い)
それを踏まえるとヒゲ脱毛はなるべく早いうち(20代~30代くらい)から始める方が経済的な負担は少なくなります。
仮に40代から脱毛を始めたとしても、約10年くらいでヒゲ脱毛の方が安くなりますし、何より先述した時間の損失を加味すると脱毛に軍配が上がると個人的には思います。
EBATOのヒゲ脱毛の体験談
ヒゲ脱毛を受けようと思った理由
僕がヒゲ脱毛をしようと決意した理由は、コンプレックスの解消とプロ意識をより高く持ちたいと思ったからでした。
20代前半くらいから部分的にヒゲが濃く、剃ると青ヒゲが目立ってしまうのがずっとコンプレックスだったのです。
それから紆余曲折あり、美容家に転身しようと思ったのが30歳を過ぎた頃でした。
自分自身の肌がきれいでないと30過ぎのオジサンが何を言っても説得力がないし、仕事として成り立たないと思い、ヒゲ脱毛を始めることにしたわけです。
脱毛が終わってからはコンプレックスがなくなり、ツルッとした自分の肌を見るたびに気持ちが前向きになりました。
EBATOは脱毛クリニックをこう決めた
クリニック決めの条件は2つだけ
僕がヒゲ脱毛をしていた頃は、一部の美意識の高い男性がやるものという認識の時代だったので今ほど情報もなく、クリニック探しにはとても苦労しました。
最終的にある2つの条件を最優先に、クリニック探して条件に一番マッチするところに決めました。その条件とは、
- 広告をほとんど出していないこと
- 通うのが苦にならない立地
詳しい理由は後述しますが、この2点を最優先事項にしたことで納得のいくクリニックと巡り合うことができました。
効果を実感するまでも早かったので、場所選びで悩んでいる方は参考にしてみてほしい条件です。
脱毛で最も重要なのは「施術者の技術」
ネット情報は見るだけ時間の無駄
いま日本で導入されているレーザー脱毛器はどれも性能いいため、レーザーの種類などの差はほとんどないのが現状です。
では脱毛完了までの期間や効果を左右する要因は何か。僕は「個人差」と「施術者の技術」だと考えています。
個人差は言わずもがなですが、施術者の技量はそれなりの格差があると身を持って感じています。
これは一般的にあまり知られていない話ですが、レーザー照射間隔は脱毛範囲に起因しますし、肌と脱毛機器の接地面積と圧力はレーザーの威力に影響します。
また、照射の全体的なリズムは患者側の安心感にかかわる部分。つまり短い期間で高い効果を実感できるかは施術者の技術によるところが大きいわけです。
本当かどうかわからないネット情報をリサーチするよりも、トライアルを受けてみて「安心して任せられるか」を判断基準にすることが結果的に後悔しない脱毛選びにおいて最も重要だと僕は思います。
スタッフさんの男女比などは確認しておこう
クリニック自体には何の不満もなかったのですが、施術者含めてスタッフさん全員が女性だったのは少々戸惑いました。
ヒゲとはいえ、自分のコンプレックスを異性に見られるのは恥ずかしいという人は多いと思います。
そういった場合は男性スタッフが常駐の、男性を専門とした美容クリニックを選ぶのも一つです。
施術の痛みはどれくらい?ツルツルになるまでの期間
単発式脱毛は正直痛い
ヒゲ脱毛の不安といえばやはり痛み。よく例えとして「輪ゴムで弾かれるくらい」といいますが、僕は涙目になるくらい痛かったです。
頬やもみあげ、あごあたりはそれほどでもありません。顔の中心に近い鼻下や口周りは本当に痛いので、契約の前にまずお試しで痛みに耐えられるかを確認しておくのが無難です。
麻酔クリームは気休めにすぎなかった
あくまで僕の場合ですが、麻酔クリームを塗っても痛みはほとんど変わりませんでした。
脱毛機器のパワーにもよるものの、ヒゲを脱毛する場合は弱すぎると十分な効果が得られません。
それを踏まえると「お金を払う+20分ロスして痛みが同じならいらない」と思い、以来麻酔なしを選択しました。
ヒゲがなくなるまでは約2年
ヒゲが徐々になくなるだけで朝が楽に
基本的には約2か月に1回ペースで通っていたと思います。明らかにヒゲが減ったと感じたのは、脱毛開始から3か月~6か月。
毎日剃っていたヒゲ剃りの頻度が、3日~4日に1回に減っただけで朝の支度がとても楽になりました。脱毛してから1年が経過した頃にはさらに頻度が減り、2週間に1回ほどで済むように。
ヒゲ剃りを全くしなくなったのは、脱毛開始してから約2年が経ったくらいからです。
今は「元々ヒゲが濃かったんですよ」と話しても信じてもらえないくらいツルツル肌になり、とても快適です。
ヒゲ脱毛は中長期的に見ることが大事
どれくらいでツルツルになるのか心配に思う人も多いかもしれませんが、半年~1年半は見ておきましょう。
ヒゲの毛量や生えるスピードなど個人差によるところが大きいため、やってみないとわからないのが正直なところです。
とはいえ、まともなクリニックであれば全く効果がないことはないはずなので、長い目でみることが大切です。
【プロが教える】賢いメンズ脱毛の選び方~4ステップ~
サロンやクリニックが多すぎて選べないという方のために、プロ目線でメンズ脱毛の選び方をご紹介したいと思います。
今回のポイントを押さえておくことで、
- 最小限の費用
- 痛みが少ない
- 短期間で効果を実感できる
といった理想の脱毛を誰でも行えるので、ぜひ参考にしてみてください。
STEP1:アクセスのいい場所に限定する
まず最初に行うべきは、エリアの指定です。なぜなら脱毛(特にヒゲ)は、口コミや実績よりも定期的に通えるかが効果に直結しやすいから。
休日に自宅から通うのか、平日の仕事終わりにするのかによって探すエリアが変わってきます。
できるだけ通うのが苦にならない場所にするのがポイントです。
STEP2:広告を出していない場所に絞る
大々的に広告を出していないクリニック・サロンを選ぶ理由は2つあります。
- 広告費が少ないので、施術費が安い場合が多い
- 知名度が劣る分、予約が取りやすい
要はみんなが行きたがるようなところはあえて選ばないことが賢い選択というわけですね。
特に有名脱毛サロンは、経営破綻したり契約上のトラブルなど度々取り沙汰されていることを考えると、知名度の高さと信頼はイコールでないことがわかると思います。
そこでおすすめしたいのが、街の皮膚科です。一般皮膚科だけでなく、医療脱毛を完備している医院は意外と多いので、気になる方は近所の皮膚科をリサーチしてみてください。
メンズ専用クリニックは予約が取りやすい
周りの目が気になって恥ずかしいという男性は、メンズ専門の美容クリニックを選ぶのも一つです。
一般の美容クリニックは男女の患者がいるため、都心部は予約が取りづらい場合も。
男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」(PR・外部リンク)は、札幌、仙台、東京、千葉、横浜、名古屋、大阪、福岡など全国展開しており、アクセスも良好。
患者は男性のみなので、美容クリニックが初めて方でも安心です。
STEP3:施術方法&プランを確認する
この段階まで来ると、候補がある程度の数まで絞れていると思います。そこで、次に自分が希望する施術内容に対応しているかを確認します。
たとえば、美容クリニックや皮膚科で考えているなら、
- 単発式脱毛のみか
- 蓄熱式脱毛のみか
- 両方完備しているか
などですね。
他にもプランの種類、施術費、支払い方法(医療ローンor都度払い)なども併せて確認しておきましょう。
経済的な負担を少なくしたい方は、1回の施術ごとに支払いを行う都度払いができる場所を選ぶのもおすすめです。
STEP4:必ずトライアル・無料カウンセリングを受ける
最後が最も重要なポイントなのですが、いきなり料金を支払うのではなく、必ず足を運んで話を聞くようにしましょう。
もし、少しでも違和感を感じたらどんなに評判が良くても止めること。あらかじめ自分で見聞きしておけば、契約トラブルの回避にもつながります。
決して安くない費用を払うわけですから、最後は自分の肌で感じた直感を信じ、納得したうえで申し込みをすることを強くお勧めします。
ヒゲ脱毛後のアフターケア
紫外線対策の徹底
脱毛期間中に日焼けをしてしまうと、やけどのリスクや十分な脱毛効果が得られなくなるため注意しましょう。
肌に日焼けが見られる場合は、施術を断られることも十分に有り得ます。
せっかく忙しい時間を捻出するわけなので、「自分は大丈夫と過信しないことが大切です。
日焼けしやすいシチュエーション
- 曇りの日:紫外線は雲を通過する
- 春先や秋口:紫外線は年中降り注いでいる
- 部屋の中:紫外線がガラスを通過する
日焼け止めを塗るのが面倒な場合は、UVカット効果のあるオールインワンコスメがおすすめです。
朝の洗顔後、ヒゲ剃り後に保湿と一緒にUVケアができるので、一つ持っておくといいでしょう。
ヒゲを無理に抜かない
ヒゲ脱毛は徐々に毛が抜け落ちる仕組みなので、自分の脱毛イメージと乖離があると「効果がないのか?」と思ってしまかもしれません。
なかには毛抜きで無理やりヒゲを抜こうとする人もいらっしゃるようですが、肌荒れの原因や脱毛の効果が得られにくくなる場合があるので絶対にNG。
まとめ:自分に最適な脱毛選びをしよう
これから脱毛を検討する人にとっては、わからないことだらけかもしれません。
今回ご紹介した脱毛選びのステップを参考にしていただければ、大きな失敗はないと思いますし、より早く効果を実感しやすいと思います。
また、僕の体験談を通してヒゲ脱毛のイメージが湧きやすくなったり、後押しになったら幸いです。
周りの意見を参考にするのは悪いことではありませんが、最後に信じるべきは自分だということを忘れずに後悔のない脱毛ライフを過ごしていただければと思います。