・「明日から頑張ろう」が口癖
・いつも決意だけで終わる人
「英語の勉強が苦しくて続かない」「滑り出しはいつもいいのに気づいたらやらなくなっている」そんな物事が続かずに悩んでいる方は多いと思います。
僕は心理カウンセラーの資格を取得し、個人向けのコーチング指導なども行っていますが、物事が続かない原因は“行動にフォーカス”できていない場合がほとんどです。
例えば、読書習慣を作りたいなら着目すべき点は、どうすれば読書の冊数を増やすことができるのかがポイントになりますし、ダイエットしたいなら体重が増える行動を排除していく必要があるわけです。
何かを継続するのに努力は必要ありません。むしろ、その努力や気合いこそがあなたの継続をジャマしている可能性があります。
英語学習・ダイエットが続かない理由
そもそも人間は怠けるのが好き
そもそも人間の脳は、頑張ることよりも怠けるほうが得意な性質を持っています。なぜなら、何かを続けるというのは膨大なエネルギーを使うからです。継続の基本は「肩の力を抜くこと」これに限ります。
朝起きて、顔を洗って朝食を食べて歯を磨く一連の動作は、誰もが何も考えずに行っていることだと思います。それは日常的なことであり、普通のことだからです。
では、英語の勉強やダイエットはどうでしょうか。「今日から1日50単語覚えるぞ!」「1か月で10kgヤセる!」と大きな目標を掲げて全力で取り組もうとしますよね。しかし、これでは脳はすぐに疲れてやる気がなくなってしまいます。
“肩の力を抜き、何も考えずにとりあえずやってみる”これが習慣化への近道だといえます。
僕もブログを毎日して3か月以上が経っていますが、頑張っているという感覚は持っていません。書くことが好きだから、読んでくれる人がいるから書く、という心構えで続けられています。
“理想の自分”をイメージすると負ける
英語を流暢に話している自分、ダイエットに成功した自分。「自分イケてるじゃん!」と未来の姿にワクワクしながらモチベーション上げようとする方がいます。しかし、イメージトレーニングが逆効果になる場合もあることを知っておくことが大切です。
続かない人の特徴は、おそらく「未来の自分」と「現実の自分」に大きなギャップがあるはずです。自己紹介くらいしかできない英語のレベルから、外国人と英語でコミュニケーションをとりながら仕事をするレベルまでにたどり着くには、それなりの勉強が必要です。肥満体質の人が引き締まった体になりたいなら、やはり相応の運動や食事制限をしなければなりません。
最終的なゴールばかり意識していると、脳が勝手に「こんなに努力しないといけないのか……」とショックを受けてしまうわけです。さらに理想の自分をイメージすることで自分は変われた、いつでも変われると錯覚するため、続かなくなってしまうのです。
続くポイントは自分を騙すこと
続けるための技術は実はチョー簡単です。それは「自分が本当に続けたいかどうか」という点です。そうなるためには「自分が好きだからやる」「人に喜んでもらえるからやる」といったポジティブな理由作りが必要になってくるわけです。
「~しなきゃいけないから」「~するのが正しいから」という他人が決めつけたような理由でやっていると、やはり続きません。例えば嫌々ダイエットをしている人がいたとしたら「自分は毎日食事制限をして、運動もしているんだから、今日は甘いものを食べてもいいかな」と自分に甘くなってしまいます。
これを心理学の言葉でいうと「モラル・ライセンシング」といいます。簡単にいえば、良いことをしたら悪いことをしてもいいだろうという考えが生まれることですね。
読書なら好きな作家を見つけることで冊数は自然と増えていきますし、ダイエットなら楽しい運動や料理のレパートリーを増やすことに楽しさを見つければ続けたくなるでしょう。
先ほど僕は続けるのに頑張る必要はないといいました。しかし、続けられる人とそうでない人の決定的な差は“続けたいと思える工夫”をしているかにあります。
とはいえ、特に興味はないけど仕事上身に付けるべきスキルなどがあって渋々やらなけばいけない状況にある人もいるでしょう。嫌なことや苦手なことをゼロからイチにするのは大変かもしれません。
しかし、好奇心を持ってやってみると、些細な楽しみができることもよくあること。人間関係でも苦手だなと思っていた人が、話してみたら実は気が合う人だった、なんて話と似ているかもしれません。
ここまでの話をまとめると物事を続けるには、
- 努力しないこと
- スモールゴールをクリアしていくこと
- 自分は◯◯が好きだと言い聞かせること
この3つです。続けるのに性格や才能は必要ありません。続けられないのは「続けるスキル」を知らなかっただけ。そう信じてぜひ試してみてください。
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