“まじめ”と“みじめ”は紙一重!人生損をしている真面目な人の特徴




・よく人から「真面目だね」といわれる
・「こんなはずじゃなかった」と自分を責めがち
・何度も同じミスを繰り返してしまう
・物事がいつも先延ばしになる
・今まで一つのことを続けられたことがない
「真面目」と何事も丁寧にこなし、結果を出してくれるようなイメージがあるせいか、長所だと捉える人は多いものです。しかし、全ての性格には表と裏があり、当然のことながら真面目にも悪い面が存在します。
特に日本は、古来から礼儀や丁寧さ、感情の配慮、協調性などを重んじる国民性を持っているため、真面目がゆえに裏目に出やすいことが多いのではないかと僕は考えています。
会社員時代を振り返ってみても、真面目といわれる人ほど成果を出せずに埋もれている人が多かったです。誤解してほしくないのは、僕は真面目を揶揄しているわけではありません。しかし、真面目の良さの伸ばし方を知らないままでは、みじめな思いをするだけです。
そこで今回は、真面目な人が後悔しないための“真面目の育て方”をご紹介します。

“やるべき”が自分を失望させる

真面目な人の多くは、「丁寧にやるべき」「やらなきゃいけない」が大前提です。その取り組みは称賛するべきなのかもしれません。しかし、~するべきという考え方は同時に強い責任感に駆られます

責任感はパフォーマンスを発揮するうえで欠かせない要素の一つですが、必要以上に感じるとプレッシャーにもなる諸刃の剣。自分は意識していなくても失敗してはいけないということを無意識に意識の中に植え付けられてしまうのです。

人間の心理として、自分の中に芽生えた感情を拒絶しようとすればするほど、風船のように膨れ上がっていく性質があります。「仕事へ行くのが憂うつだ。でも行かなきゃ」「ダイエットが面倒だ。でもやらなきゃ」と思うとどんどん気分が落ちていくのと同じというわけです。

つまり、“やるべき”にとらわれすぎるとかえってミスしやすくなったり、できなかったことばかりに目がいって成長の妨げになる場合もあります。

全力でやるほど失敗の質が悪くなる

よく、成功者は人よりもたくさんの失敗をしているといいますね。けれども失敗と聞くとネガティブなイメージを強く持っている人が圧倒的に多い。多くの人がチャンスをものにできないできるのも、敗の味を知らないからなのだと思います。

特に真面目な人は、結果を出すことにも一生懸命なので、失敗は論外だと意識している人は少なくありません。しかし、どんな偉人でも必ず失敗はします。失敗の心構えがきちんとできているかどうかで、人の成長にも大きな影響を与えるのです。

絶対に失敗が許されない場面を除いて「失敗する可能性はゼロじゃない」ということを常に意識できれば、失敗と向き合って原因を考えたり、対策を打ったりしやすくなります

しかし、自分に失望してできなかった部分に捉われていては、学ぼうとする意識が薄れ、失敗した事実しか残らなくなってしまうのです。

真面目がチャレンジ精神を奪う

何事も慎重に丁寧にそして、全力で取り組むのも真面目な人によく見られる傾向です。その心構えは大変素晴らしいのですが、必ずしも真面目度がパフォーマンスに直結するわけではありません

スポーツ心理学では「逆U字」と呼ばれる仮説があります。簡単にいえば、真面目がゆえにストレスなどを感じるとパフォーマンスが低下するという考え方です。「責務を果たさなければ」と強く思うほどプレッシャーがかかり、心の余裕がなくなるのはいうまでもありません。

しかし、チャレンジ精神や好奇心は、心のゆとりがあってはじめて生まれるもの。常に全力投球をしていては、目の前のことだけで目一杯になってしまい、遊びがなくなるわけです。世の中にやりたいことや挑戦してみたいことがあるにも関わらず、結局行動しない人が多いのは、真面目を履き違えているのも要因の一つではないでしょうか。

みじめな真面目から脱却するには

一番手っ取り早い方法はズバリ「運動」です。運動といっても筋トレやジョギングでなく、球技など技術が求められる運動をするのがベスト。

なぜなら上達の有無が大きく関わるからです。テニスならステップやラケットの振り方がしっかりしていないと相手へ返すことはできませんし、ボルダリングもルートを考えなければ難易度の高いステージをクリアすることはできないでしょう。

始めたてのスポーツなら失敗することへの抵抗も下がります。仮説を立てて実証し、失敗したら対策を立てる。こうした一連の流れをルーティン化することで、「失敗の味わい」を脳に記憶させるのです。

そうすることで失敗のイメージが払拭され、「失敗は悪いものではない」「失敗をしてもいいんだ」と認知も変わっていきます。スポーツの秋でもありますから、自分の性格に悩んでいる人はこれを機に新しいスポーツをはじめてみてはいかがでしょうか。

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