頑張っても評価されない人は80点を目指そうとしている

こんにちは。EBATOです。

「真面目で悪い人じゃないんだけどね……」
「努力の仕方が残念」
「かけた時間と成果物がどう考えても見合っていない」

あなたの周りにも一人はこういうタイプの人がいると思います。実は僕も以前はそうでした。

任せられた仕事は十分な準備をしてから取りかかるので人よりも時間がかかります。そして上司や顧客には自分なりの100点をいつも持っていく典型的な「完璧主義者」だったのです。

一見、優秀なビジネスマンのように見えるかもしれませんが、社内での僕の評価はお世辞にも高いとは言えませんでした。

完璧主義は、既に存在している90点のものを100点に近づける作業は得意なのですが、まだ形のないものを一から作り上げるのには向きません。なぜなら誰も答えを知らないから。

評価をされたいなら20点思考を身につけると生きやすくなります。

完璧主義が完璧にならない理由

僕がそうだったのですが、完璧主義者はそもそも自分が完璧主義だということに気づいていない場合が多いです。

  • わからないことはすぐに調べる(自力で解決しようとする)
  • 十分に準備ができるまで行動しない
  • 他人の長所より短所に目がいきやすい
  • 知らないことを知らないと言いたくない
  • 何かと◯◯が足りないと言いがち
  • 自分が完璧に答えられることしか発言しない
  • 自分なりの100点基準を明確に持っている
  • 賭けに出るよりも確実性を取るほうが合理的だと思っている
  • 自分の意見をいうよりも他人の意見に対してコメントする方が得意
  • ノートやメモをとるのに時間がかかる

もし、7つ以上当てはまったら完璧主義がマイナスに働いているかもしれません。完璧主義には「長所」と「短所」があるのですが、使いどころを間違えると短所が目立つので取り扱いには注意が必要です。

人間は必ずミスをする生き物であり、他人の心の全てを理解することは不可能なわけです。「ミスしないように」と意識すればミスしやすくなりますし、相手は40点しか求めていないかもしれません。

自分が思う100点を相手も同じように評価してくれるかというと、違いますよね。つまり、完璧主義が完璧になることはほぼないのです。

「そんなことは理解している!」と思っている人はたくさんいると思います。でも力の抜きどころがわからないので、結局また元に戻ってしまうんですよね。

そしてまた自分を責めてしまう日々と戦います。

「20点型」を目指す方法

完璧主義は「ゼロ」か「100」にとらわれている場合が多いです。「中途半端になるくらいならやらないほうがいい」というのが典型的な思考。

どうしたら脱却できるのでしょうか。

「まし」ではなく「増し」で考える

いわゆる加点方式ですね。「増し」を積み重ねればいつかは満点に届くんじゃなじゃないかという考え方にスイッチすることで、行動しやすくなります。

完璧主義者にとって最も許しがたいのは「0点」です。0点をとるくらいなら20点、30点の方がいいと思いませんか?

20点のギャップに慣れよう

完璧主義の場合、20点、30点という感覚に慣れていないのでかなり戸惑うと思います(僕もそうでした)

「これでいいの!?」と思わず目を疑いなくなると思いますが、自分の思い描いている20点と実際の20点のギャップに慣れることが大切です。

合言葉は「とりあえず」

仕事で時間も情報もないなかで結果を求められることってありますよね。そんな時は、とりあえず今できることに注力します。

相手も無理を承知で言っているかもしれないわけですから、90点の成果物は期待していないはずです。

実は相手の期待って時間の経過とともに大きくなっていくもの。大人数での自己紹介をする際、最初にやったもの勝ちと同じイメージです。

完璧な答えを出そうとせず、また自分だけで答えをひねり出そうとせずに質問をたくさん出すことを心がけてみてください。

ゴールは一つじゃないことを知る

完璧主義の人の思考は、一つのゴールを目指して答えを導き出していくイメージだと思います。ただ、そのゴールになかなかたどり着けなくて苦しむ人が多いのではないでしょうか。

だったらゴールを複数作ってみればいいのです。先ほどの加点方式と被りますが、10点、20点、30点ごとにゴールを設けます。つまり、できそうなことから解決・実行していくということ。

満点に近づけるという希望を持ったまま物事に対処できるので、おすすめです。

ぜひ参考にしてみてください。