精神的ストレスに負けない心の鍛え方





「自分はちっとも成長していない……。この仕事向いていないのかな?」

「どうせ次も上手くいかない。失敗するに決まっている……」

「上司は何一つ自分のことをわかってくれない!嫌われてる……?」

こんなことで誰でも一度は悩んだことがあると思います。私たちは様々な人と接していくなかで、逆境や失敗、批判、変化、プレッシャーといったストレスを感じて生きています。

そして多くの人が飲酒や食事、音楽、スポーツなど自分流のストレス解消法で騙し騙し行っていると思います。しかし、根本の解決をしないことには「自分がストレスから解放されることはない」と誰もが気づいていることでしょう。

あなたが知りたいのは小手先のテクニックではなく、本当のところどうすればストレスを溜めずに済むのか、精神的に強くなる方法なのではないでしょうか。

挨拶が遅くなりました。EBATOです。今日はメンズ美容家であり、心理カウンセラーでもある僕が、あなただけの心の美容液を処方できればと思っています。

ストレスに負けない心とは?

まず、あなたが思うメンタルが強い人をできる限り多くイメージしてみてください。身近な人でも有名人でも構いません。

世界が注目するなか、思わず「欲しい!」と思わせる巧みな話術を操るスティーブ・ジョブズ
結果主義のアメリカでホームランを量産するエンゼルスの大谷翔平選手
「ONE TEAM」でW杯ベスト8に輝いたラグビー日本代表 リーチ・マイケル選手

など挙げれば切りがありませんね。さて、彼らに共通していることといえば、強靭なメンタルを持っていることだと思います。

どうして彼らのような一流の人間はプレッシャーを物ともせず、パフォーマンスを発揮しているのでしょうか。それは「感情をコントロールする力」を身に身につけているからです。

彼らの一人の人間。今まで一度も緊張したことがないという人はいないはずです。そう、彼らは緊張をコントロールし、エネルギーに変えているのです。

その力の源とも呼べるのが「感情をコントロールする力」というわけです。実はこの力、ビジネスや日常生活などのあらゆるシーンで使うことができます。

しかし、多くの現代人は自分のことにも関わらず感情に翻弄される始末。挙げ句には他者に振り回されて疲弊しています。するとどうなるでしょう?

人間はストレスにさらされ続けると、判断能力が低下し、思考のアンバランスを生み出すことがわかっています。

  • 何でも自分が悪いと考えてしまう(例:「このプロジェクトが失敗したのは自分のミスのせいに違いない」)
  • 失敗を他人のせいや環境のせいにする(例:「失敗したのはあいつの仕事が遅いせいだ」)
  • 他人の思考を思い込む(例:「あの人は私のことを嫌っている」)
  • 自分また他人にレッテルを貼る(例:「自分はダメ人間」「あいつは使えない」)
  • 全ての物事に白黒つけないと気が済まない(例:「糖質制限は危険しかない!」)

思い当たる節、ありませんか。このような思考の歪みによってストレスは生み出されます。つまり、感情を上手くコントロールする力を身につけることで、ストレスや逆境、失敗などを前向きに捉えられるようになるのです。

メンタルが強くなる心理テク

自分の感情と向き合う

メンタルが強い人と弱い人の決定的な差は何だと思いますか。それは「自分の感情と受けれられるか」という実にシンプルな答えです。

私たちがどんなときに不快に感じたり、嫌悪感に陥ったりするかを思い出してみてください。急に人間関係が悪くなったり、想定外の言葉や行動を目の当たりにしたときではありませんか。

その予想外のギャップが大きれば大きいほど「人生はなんて不幸なんだ……」「こんなはずじゃない!おかしい!」と嘆きたくなることもあるでしょう。

自分の感情をコントロールする術を知らない人が次にどんな行動を起こすかというと、「こんな現実は受け入れられない」と否定したり、誰かに愚痴をこぼしたりするわけです。

しかし、これでは問題の解決にはなりません。心の闇を晴らすためには自分に正直になり、「嫌な気持ちになっている自分」と向き合うことが最も大切。

向き合うためには「もう一人の自分」を作る

ここまで精神論的は話をしてきましたが、ここからは具体的な方法をお教えしたいと思います。

自分を受け入れろと言われても、嫌だから逃げているわけで簡単に向き合えるならストレスも溜まっていないはず。そこでおすすめしたいのが「脱フュージョン」というネガティブな感情に巻き込まれないための方法です。

具体的なやり方はとても簡単。例えば、仕事で嫌なことがあり、「あいつ、ムカつく!」という感情が生まれたとしましょう。このまま放っておくと、心がモヤモヤして寝付きが悪くなって翌日のパフォーマンスに影響を及ぼしかねません。

  1. まず、「あいつ、ムカつく」と感じたときの心身の状態に注意を払います。(例:鼓動が早い、大声で叫びたい気分など)
  2. 次に今抱いた感情を頭の中で繰り返し唱えながら「……と思った」と付け加えます。「あいつ、ムカつく……と思った」と5~6回リピートします。
  3. 最後に「……と思ったことに自分は気づいている」と唱えます。

たったこれだけと思うかもしれませんが、ネガティブな感情が一気に冷めて我に返ることができる心理療法の一つなので効果はテキメン

イメージとしては「……と思った」というときに上から水槽を覗くように、自分を客観的な目線で見ているようなイメージを持ってやってみるといいでしょう。「腹を立てているのは、自分であって自分じゃない」のような感覚です。

僕はほとんど怒ることがないのですが、つい感情的になってしまったときは「脱フュージョン」を行うように心がけています。ネガティブな感情がさっと消えて平常心を取り戻すことができますよ。