忘れたい過去と向き合うためには?

こんにちは。EBATOです。

よく「過去にこんなことがあって、トラウマだから自分には無理……」という話を聞きます。

人によっては「自分はなんて不幸なんだろう」「どうして自分が……」と落ち込んでしまう人がいて、トラウマ=マイナスの経験だと思われがちです。

しかし、本当にそうなのでしょうか。例えば、何かしらのスポーツをやっていて、「全然上手くできなくて、周りからもバカにされた」という経験があったとします。

それに対して「自分には向いていないんだ」「恥をかいた」と考える人はトラウマになるかもしれません。では、逆のことを考えた人はどうでしょうか。

今回は、そんなトラウマとの向き合い方についてお話します。

トラウマこそポジティブ経験になる

先ほどの話の続きをしましょう。よく野球選手にしろ、サッカー選手にしろ、ラグビー選手にしろ代表に選ばれる選手、世界でプレーする選手はトラウマを糧にしている場合が多いといえます。

例えば、メジャーリーグで活躍したイチローさん。大谷選手のように高校生のころからスター選手だったかというと、そうではありませんでした。しかし、イチローさんは上手くなりたいと思いながら練習に励み、今では日本国民なら誰でも知っている野球選手になりましたね。

「下手だから」「失敗したから」という経験をバネに変えてもっと練習しよう、もっと勉強しようと思えば、それはポジティブな力へと変わっていきます。

つまり、トラウマは必ずしもネガティブなものとは限りません。自分の考え方次第が大切です。

トラウマは自分の思い込み?

トラウマによって行動できなくなっている人は、何かしらの原因があるわけです。まずは本当にできない理由を考えて見てください。

例えば、過去に海で溺れた経験によって泳げなくなってしまった場合、次のような理由が考えられます。

  • また溺れるかもしれない
  • 泳ぐ練習が嫌だ
  • 時間がない
  • 泳げなくても人生は困らない

このように溺れたという事実だけがトラウマになっているのではなく、関連する原因によって行動できなくなっている場合もあるのです。

一般的にトラウマを克服する場合、自分が苦手としていることや上手くいかないことを繰り返し経験していくという方法があります。つまり、トラウマを克服するためには自分の認識を改めていき、向き合う必要があるのです。

しかし、それは簡単ではありません。本当の原因はどこにあるのかを考えたうえで克服をするならば、不安材料を少しずつ取り除いていくことで、発奮材料に変えていくというステップがとても大切です。

トラウマは恥ではない

トラウマを克服できない人の特徴として、「自分の過去は恥ずかしいものだ」と感じている人も多くいます。克服するうえでは認識の歪みを治していく必要もあります。

実は日本の人口の約1割以上は何かしらのトラウマや恐怖症を抱えている、またはその予備軍だとされています。つまり、何かしらの嫌な経験は誰でもしたことがあるということ。

必要以上に恥ずかしがることではないのです。しかし、当事者によってトラウマの記憶はインパクトが大きいため、その一点に集中しがちです。

ですが、生きていれば何かしらの出来事は起こるわけで、「自分は不幸な人間だ」と思う必要はありません。もし、嫌なことがあったら「そんなこともある」と考えることもまた大切なのです。