ニキビの原因って何?今さら聞けないニキビの種類・対策方法を解説!

ある日突然、ポツンとできるニキビ。何の前触れもなく現れる彼らを見るたびに、憂うつな気持ちになる方も多いことでしょう。

そこで今回は、ニキビができるメカニズム、そして出来てしまったときの対処法をご紹介します。

そもそもニキビはどうしてできると思いますか?一般的な認知として、アクネ菌が原因である、皮脂の過剰分泌によってできるといわれています。では、アクネ菌を除菌して皮脂を根こそぎ落とせば直るのかというと、そんな単純な話でもありません。

むしろ逆効果になる場合も多いのです。なぜならアクネ菌はもともと人間の肌で飼っている皮膚常在菌の一種。普段は雑菌から肌を守る役割を担っています。皮脂もまた美肌には欠かせない存在。それらを排除してしまうとニキビが悪化したり、他の肌トラブルを招く原因にもなりかねません。

つまり、きれいな肌を保つにはニキビの正しい知識を身につけ、効果的な対策を講じることが重要です



ニキビにも種類があることを知る

ニキビができるとついゴシゴシと洗顔をして、皮脂を根こそぎ落とそうとする方は少なくありません。思春期のころにできるニキビは確か過剰な皮脂分泌が原因なので、余分な皮脂を取ることは大切です。

ですが、20歳以降にできるニキビは“大人ニキビ”と呼び、思春期のニキビとは原因が異なり、対策も慎重にならなけばいけません。

大人ニキビの原因は主に「食事」「ストレス」「疲労」である場合が多く、“身体のSOS”と捉えることが大切。食生活が偏れば免疫力が低下して菌に弱くなりますし、ストレスが溜まれば体内で活性酸素が増えすぎてしまい、悪影響を及ぼす。疲労はいうまでもなく、細胞の修復が十分でできなくなり、ホルモンバランスが崩れてしまうことにもつながります。

大人ニキビは、思春期ニキビとは違い、肌云々よりも生活習慣が大きく関わっているのです。

ニキビができるまでのメカニズム

では、実際に肌の上ではどのようにニキビができるのか、気になりますよね。

ニキビのプロセスは「角質肥厚」「白ニキビ」「赤ニキビ」の三段階によって生まれます。

ます最初は「角質肥厚」。洗いすぎや汚れの放置によって角質が厚くなり、毛穴が詰まります。ホルモンの影響で皮脂分泌が過剰になる場合もあります。

毛穴がふさがるとそこに皮脂が溜まり、アクネ菌が繁殖。この状態が「白ニキビ」です。皮脂が酸化すると黒ニキビになる場合も。

次に毛穴内に炎症が起こり、毛穴まわりが赤く腫れます。毛穴の中や周りに白血球が集まり、アクネ菌を攻撃。悪化して膿を持つと黄ニキビ(膿疱)になります。

最後は、炎症が進むと毛穴の壁が壊れて陥没したようなクレーター状の跡ができます。

大人ニキビが治りにくい原因は、体内のバランスが狂っている状態のため、皮膚の炎症が長引いているから。色素沈着やニキビ跡ができてしまうのもそのためです。

最初にアクネ菌も皮脂も健康的な肌を保つには必要なものだという話をしました。大人ニキビの根源は、過剰になった皮脂だということを覚えておいてください。

ニキビの正しい治し方

ニキビは基本的に治るまで放置するのがいいでしょう。なぜなら、大人ニキビの原因は食事やストレス、睡眠不足など生活習慣の乱れによってホルモンバランスが低下したり、免疫力が低下していることにあるからです。

過剰な洗顔やつぶす、刺激を与える行為は悪化を促すだけなのでご法度。生活を見直すことを最優先に考えてください。とはいえ、いきなり全て変えるのは困難だと思います。そこでニキビができたら最低限変えたい生活習慣をご紹介しましょう。

揚げ物は控える

唐揚げや天ぷら、スナック菓子といった酸化した油は体内で分解しにくく、ニキビを悪化させる原因になります。代わりに茹でた鶏肉や刺し身など食べると良質なタンパク質が摂れるのでおすすめ。

7時間以上の睡眠

睡眠不足になると免疫力が低下し、ニキビが治りにくくなる場合もあります。疲労が溜まっている状態では十分なパフォーマンスを発揮することもできません。どうしても7時間未満になってしまうという方は、入浴で睡眠の質をアップさせるといいでしょう。寝る前に38度くらいのぬるめのお湯に10分浸かることで、寝つきが良くなり疲れが取れやすくなります

よく笑う

笑うことで幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌され、気持ちが軽くなる効果が期待できます。お笑いやコメディ映画を見てくつろいでみてはいかがでしょうか。没頭できる趣味があれば、それでも構いません。イライラを鎮めて活性酸素が増えるのを防止することが大切です。

ニキビをどうしても早く治したいという方は、抗炎症効果のあるオイルフリーと書かれた保湿剤を使うのがおすすめ。ニキビを治すときは油分は控えるのが鉄則です。

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