自己嫌悪から解放される心理テク《真面目な人ほど陥る思考パターンとは》




自分で決めたことなのに、結局できなかった。自分はどうしてこんなダメ人間なんだろう……。嫌気が差してもう嫌だ!

こういった悩みに答えていきます。

こんにちは。EBATOです。

この記事を書いている僕は、自ら完璧主義を克服するために独学で心理学やさまざまな科学を学び、心理カウンセラーの資格を取りました。これまで1,000人以上の多種多様な悩みに乗るなかで、自己嫌悪に陥りやすい人には決定的な特徴があることに気づいたので、ご紹介します。

  • 自分のことが好きではない
  • 努力が必要と分かっていても、頑張れない
  • 失敗すると、つい自分を責めてしまう

こんな悩みから解放されたい人は、“自分ルール”を見直すことで思考も行動も身軽になり、生きづらい人生から脱出できるかもしれません。

不自由を作ってしまう人の思考パターン

実は、真面目な人や完璧主義者ほど自己嫌悪に陥りやすい、過剰に自分を責めて失望するといった特徴があります。

「真面目」という性格は一見すると、物事を丁寧にこなしたり、手を抜かずに仕事をしたりと長所のように思うかもしれません。しかし、心理学では全ての性格において「長所」と「短所」が存在するとされています。

自分に打ち勝てない最大の原因は、その真面目さが持つ短所に影響されているのです。

真面目な人ほどルールを作る

人の脳は無意識のうちに、自分なりのルールを作る傾向があるのをご存知でしょうか。例えば、「どんな仕事もきちんとやるべき」「いい成績を残すために努力しよう」といった具合です。

これらは世間の常識のように思うかもしれませんが、大抵は自分の価値観によって作り出した“自分ルール”に過ぎません。しかし、多くの人は多数派のルール=常識と捉える人が多いようです。

ここで心理学で有名な、自分を駆り立てる「5つのドライバー」を紹介しましょう。

①完全であれ
②他人を喜ばせろ
③もっと努力せよ
④急げ
⑤強くあれ

自分ルールほとんど、5つのうちのどれかに属します。「Aが起こったら、Bをする」といったある程度のルールを決めておくのは科学的に見てもいいことですが、真面目な人はこの自分ルールを作りすぎがち。

「~すべき」「~ねばばらない」と自分を追いこんでしまい、ストレスとなってルールが守られにくくなるわけです。その結果、自分を過剰に責めたり、自己嫌悪に陥りやすくなってしまうのです。

そうならないためにも、自分ルールの見直しを行うことが大切です。

EBATO
ルールでがんじがらめになると、思考の柔軟性も失われます。ストレスを生み出す自分ルールを知ることからはじめましょう。

身動きがとれなくなるルールを知る

では、実際に自分ルールの見直し方について詳しく解説していきます。

やり方はとても簡単で「ルールを数値化する」「重いルールを軽くする」の2ステップをこなすだけ。自分に寛容になり、溜めなくていいストレスから解放されるはずです。

決まりごとを書き出してみる

まずは自分のルールを洗い出す作業からはじめます。先ほど紹介した「5つのドライバー」の中で働いているルールがあれば、思い出せる限り書き出してみてください。

例を挙げると、

  • 毎日、自分のためになる勉強すべきだ
  • 焦ってはいけない。常に平常心を保つ
  • ミスは絶対にしてはならない

というように義務のようになっているルールを出していきます。そして、そのルールの重要度を1~10段階で点数を付けてみましょう。まったく重要でないなら「1」、とても重要なら「10」といった具合です。

重いルールを取り除く

7点以上の点数がついたルールは、高負荷のストレスがかかっている可能性があるため、注意が必要です。では、実際にどのようにすれば重いルールから解放されるのでしょうか。

「マシ」で置き換える

自分に厳しい人ほど物事を「0」か「100」で評価してしまいがちです。まずは「60点」「70点」といった「完璧ではないけど、合格点」の感覚を身につけるトレーニングが必要になります。

そのためにはまず、結果がどうであれ「できた点」に目を向けるようにします。例えば、今日の勉強の出来栄えが40点だったとしましょう。マイナス60点の反省はせず、40点の良いところを自分なりに考えます。

すると、次第に「できないなりにベストを尽くしている」ということに気づくはずです。できなかったから「0点」にするのではなく、「忙しいなりにできたのだからまだマシか」という思考に切り替えることで自分を許せる力が身につきます。

モチベーション低下を防止する効果もあるので、結果として思考のアンバランスが解消されていくのです。

自分に厳しいことが、必ずしも良いこととは限りません。自分ルールに苦しまないように、適度に緩めて過剰なルールは捨ててしまうのも手です。

参考にしていただけたら幸いです。