こんにちは。メンズ美容家EBATOです。
今や男性もスキンケアやメイクを楽しむ時代。とはいえ未だ「何をすればいいの?」と思っている人は多いと思います。
スキンケアは良かれと思ってやったことが逆効果になる場合もあるため、正しい知識を身につけて行うことが大切です。
そこで今回は、日本化粧品検定1級を持ち、延べ1,000人以上の肌悩みを解決してきた僕がスキンケアの基本について紹介します。


正しいスキンケアが大切な理由
ネット社会で生きる私たちは、いつでも・どこでも・簡単に情報を発信し、手に入れることができます。
ゆえに、科学的な根拠がないフェイクやステマなどが一定数存在しているのが現状です。
スキンケアは、勉強やスポーツのように努力した分だけ結果が表れるものではなく、時には逆効果になることも珍しくありません。
肌悩みを改善するために大切なことは、正しい知識を身につけ“美容リテラシー”を高めることが重要なのです。

正しい洗顔の基本
スキンケアの基本といえば洗顔。清潔感のある肌の人とそうでない人の差は、洗顔の仕方で決まるといっても過言ではありません。
その理由は、洗顔の目的にあります。洗顔には汚れを落とす以外にも役割があるのをご存知ですか?
- 汗やほこりの汚れを落とす
- 余分な皮脂汚れを落とす
- スキンケアアイテムを浸透しやすくする
汚れは長期間放っておくと肌の刺激になり、ニキビや肌老化といったトラブルの原因となるため、肌を清潔に保つことが大切です。
特に男性肌は女性肌と比べて皮脂量が多いので、洗顔料でしっかりと皮脂汚れを落としてください。洗うタイミングは、朝と夜の1日2回行うのがベストです。

正しい洗顔の方法
- はじめにぬるま湯で軽く顔を洗う
- 洗顔料を泡立てる
- 「泡で洗う」イメージで優しく洗う
- ぬるま湯で丁寧に隅々まですすぐ
- タオルで軽くおさえて水気をとる


肌トラブルの多くは洗いすぎが原因
これはあくまで僕の見解ですが、肌トラブルのほとんどは過剰な洗顔によるものだと考えています。
先ほど洗顔をする目的は、「皮脂汚れを落とすこと」が大切だという話をしましたが、皮脂は全て不要かというとそうではありません。
皮脂は肌の水分が蒸発するのを防いだり、紫外線などの外部刺激から肌を守る役割があり、美肌において欠かせないものです。
洗顔時に肌をゴシゴシと擦ったり、フェイスシートを多用すると必要な皮脂まで取り除いてしまうため、肌が乾燥したり、敏感肌の原因になるので注意してください。
やってはいけないNG洗顔
正しい洗顔を知ってもらえたところで、勘違いされがちな洗顔方法もご紹介します。
洗顔は時間をかけずに洗う
洗顔に必要ないものがあるとしたら、何だかわかりますか。それは「時間」です。
マッサージをするように、時間をかけて丁寧に洗えば肌がきれいになりそうなイメージもありますが、むしろ逆効果。
洗顔料には、汚れを落とすために「界面活性剤」が含まれています。さらに洗顔料は泡立てて顔に乗せたとき、一番汚れが落ちるように作られているわけです。
つまり、肌がもっとも刺激を受けやすい状態とも言い換えられます。洗顔料を肌の上に長時間乗せてしまうと刺激になり、肌荒れの原因になるので注意しましょう。

水洗顔は使いどころが重要
水洗顔でも汗やほこりといった汚れを落とすことはできますが、皮脂汚れが残りやすく、酸化してニキビや肌老化の原因なるというデメリットがあります。
特に男性肌は女性肌と比べて皮脂量が多いので、洗顔料を全く使わないのは肌荒れのリスクとなり危険です。
ただ、使いどころば全くないわけではありません。僕も実際にやっているのですが、「朝は水洗顔」「夜は洗顔料で洗う」という方法をおすすめします。
この方法なら汚れを落としつつも、必要な皮脂や保湿成分を洗い流しすぎずに済むので、清潔な肌を保つことができます。


熱いお湯で洗うと乾燥の原因に
洗顔する人の多くは、お風呂で身体を洗うときと一緒にシャワーで洗い流す人が多いと思います。
熱いお湯で流したほうが汚れも落ちそうなイメージがありますが、乾燥を招く原因になるので控えましょう。
少し冷たく感じるくらいの温度感(32~34℃)でシャワーの水圧を弱めて流すと、すすぎ残しもなくなります。
洗顔後のスキンケアはシンプルに
肌がきれいな人ほどたくさんのアイテムを使って、手間ひまをかけていると思うかもしれませんが、それは違います。
その人の肌質や肌悩みにもよりますが、洗顔後のスキンケアアイテムは基本的に1~2品あれば十分。
たとえば僕の場合、普段は化粧水しか使いません。乾燥が気になる冬場の時期でも、オールインワンタイプのアイテムを1つ使う程度です。
・コストを抑えられる
・肌荒れしたときの原因が特定しやすい
化粧品をあれこれ使うと、万が一肌荒れしたときにどのアイテムが肌に合っていないのか判断が難しくなります。
また、化粧品の組み合わせによって良さを半減してしまうことも有り得るので、自分の肌に必要なことだけをするのがスキンケアの基本です。


化粧水の後の“フタ”はマストではない
化粧水の後に「乳液でフタ」はスキンケアの常識だと思っている人が多いと思いますが、実はこれも間違い。
フタが必要な理由は水分の蒸発を防ぐためのものですが、肌には元々「皮脂」という天然のフタがあるので、健康な肌であれば油分を補う必要はありません。
特に男性は年齢を重ねても皮脂分泌の機能が低下しにくい肌構造になっているため、フタを補う必要がない人は多い傾向にあります。


油分を過剰に補おうとすると、肌は皮脂の分泌を控えてしまい、肌内部が乾燥する「インナードライ」を招くことも。
固定観念を捨て、自分の肌が求めているものを見極めてケアをすることが美肌への近道です。