今回は「コミュ障でも他人に自分を魅力的に見せる方法」をご紹介します。
ここで一つ質問をします。あなたは「コミュ障だけど何度も顔を合わせている人」と「会話上手だけど一度しか会ったことのない人」どちらの人のほうが印象に残ると思いますか。
そもそも、コミュ障が人脈づくりや恋愛に不利だと思われている理由は、
- 初対面の相手との会話が弾まない
- 言葉数が少なく、何を考えているのかわからない
といった言語的な要因が大きく関わっている点にあると思います。ですが、人間関係を築いていくのに本当に言葉を交わさなければいけないのでしょうか。
実はコミュ障でも自分のことを魅力的に見せて相手に印象づける方法をアメリカのピッツバーグ大学が明らかにしました。
コミュ障でも自分のことを相手に印象づけるには
その方法とは、特定の相手と何度も会うことです。
この研究によると、4人の女性をある一つの授業に出席させました。カリキュラム期間中は全員、他の学生に話しかけられても無視をするつまり、顔を見せるだけという同じ条件のもと4人の女性対し、出席回数を0回の人、5回の人、10回の人、15回の人と割り振りを行いました。
全てのカリキュラムが終了後にクラスの学生たちに「4人の女性のなかでそれぞれの魅力を聞いたところ、出席回数が多い女性、つまり顔をより多く合わせていた女性ほど魅力的だったということがわかったそうです。
この研究からわかることは、相手に印象づける方法は言語的コミュニケーションだけではないということ。コミュ障でも特定の相手と何度も顔を合わせることで「あの人の顔よく見るな」となり、人間関係を築きやすくなったり、恋愛関係に発展する確率も上がるのです。
このように同じ顔を何度も見ることで、相手に好意を抱くようになることを「単純接触効果」といいます。
“売れっ子”はよく見るから売れている
芸能人にしても同じことがいえると思います。よく「◯◯のドラマで、いま◯◯さんにハマっている」という方がいますよね。これも単純に「ドラマを見る」という接触回数が増えたことで好意が強くなったという話です。「いいな」と思うほど自ら単純接触しようという意識が働き、その人のSNSを見たり、雑誌を買ったりすることで好意が右肩上がりに上がっていくわけです。
僕は芸能関係者ではないので詳しい事情はわかりませんが、“売れる芸能人”の条件の一つに「いかに露出をするか」かがあるのではないかと思っています。さまざまなメディアに露出すれば、それだけ単純接触が増えるわけですから、好きになる人も増加していきます。
人気ユーチューバーのほとんどが、動画を毎日更新しているのも同じ理由です。
いい人間関係を作りたいなら人と会おう
人脈づくりにしろ、恋愛にしろ、深い人間関係を作りたいのなら人が集まる場所へどんどん足を運ぶことが手っ取り早い方法です。そして、関係を深めたい人を見つけたら、その人が行く場所にこまめに顔を出すことで、コミュ障でも十分に人間関係を築くことが可能です。
何度も顔を合わせることで、慣れて会話するというハードルもぐっと下がるメリットがあります。ぜひ参考にしてみてください。