今や現代人の2人に1人が肩こりや腰痛など、何かしら身体に不調を感じている人がいる時代です。その背景には、デスクワークやスマートフォンの普及、ストレスフルな社会が原因だといわれています。
肩こりや腰痛を放っておいても、命が危険にさらされるわけではありませんから騙し騙し過ごしている人もいるでしょう。ですが、そのままにしておくと自律神経が乱れ、頭痛やめまい、倦怠感、不眠などの症状がでる場合も。
身近な対策として考えられるのはマッサージや整体院でしょう。しかし、頻繁に行くには経済的負担がかかりすぎます。温泉も旅費がかかり、近場の温泉施設も人混みで気を遣ったりとリラックスできないと感じる人も多いかもしれません。
そこでおすすめなののが、自宅での入浴です。
実は入浴はとても奥深く、入り方を少し変えるだけであなたの身体の不調を取り除いてくれるのです。
身体の不調に悩む人は後を絶たない
肩こりや腰痛を感じている人は、非常に多くもはや国民的な悩みといっても過言ではありません。僕個人の意見になりますが、やはりスマホ利用者が圧倒的に増えていることが大きな理由だと思います。会社でパソコンを使うのはもう20年以上前からのこと。
しかし、スマホが普及しだしたのはその5年後のことです。慣れない操作に前かがみになりながら、気づけば顔を下に向けてポチポチ……。その姿勢は今なおも電車内で多く見かけます。デスクワークで同じ姿勢をとり続け、行き帰りの電車内で猫背になってスマホを見る。これでは身体に不調が出ないほうがおかしいです。
『スタンフォード式疲れない体』の著者である山田知生氏も姿勢の影響について次にように述べています。
脳は常に体のバランスを取ろうとするので、方が前に偏ると、腰を反らせて辻褄を合わせるよう、中枢神経が指令を出す。しかし、辻褄が合うのは上半身だけで、全身のバランスは崩れてしまう。結局、無理な姿勢を長時間続けることになり、体には確実にダメージが蓄積してしまう。(出典:スタンフォード式疲れない体)
身体の不調はすぐに何かしらの弊害を招くわけではありませんが、やはりできることなら解決するに越したことがありません。
一流の男は入浴にもこだわる
「自宅のお風呂で本当に肩こりや腰痛に効果があるのか?」と半信半疑の人もいるでしょう。お風呂の入り方にもコツがあり、ちょっと変えるだけであなたの血流は変わり、自律神経も整うのです。
入浴のポイントは「温度」「浸かる範囲」「時間」です。
まず、温度は「40℃」がおすすめ。入ってみると少々ぬるく感じる人が多いかもしれませんが、実は設定温度を変えるだけで全く違った効果になるといわれています。
40℃のお湯に浸かると、リラックスしているときに働く「副交感神経」が優位になります。その結果、緊張していた筋肉が緩み、血管が柔らかく太くなって血流がよくなるメリットがあるのです。
逆に41℃以上の熱めのシャワーを浴びると、交感神経の働きが高まり、神経が覚醒するので朝シャキッとしたいときなどにいいかもしれません。
そして次にどこまで浸かればいいのか?という話ですが、肩までしっかりと温める「全身浴」がいいでしょう。半身浴を1時間以上かけて入るという人がいますが、美容観点からいうとあまりおすすめしません。
時間はそう長く浸かる必要はなく「10分程度」でOK。そもそも、忙しいビジネスパーソンが日常的に30分~1時間の入浴時間を確保するのは現実的ではありません。リラックス効果をより高めたいのなら、入浴剤の活用も有効です。
ここで一つ注意点ですが、「ぎっくり腰」の方は症状が悪化する場合もあるため、医師と相談してから入るようにしてください。
「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、この一工夫こそあなたの日常を変えるきっかけになるのです。大切なのは、体の緊張をゆるめて身も心に休息を与えてあげること。
自律神経が整うことで睡眠の質が上がり、仕事のパフォーマンスにも変化が見られるはずです。一流のビジネスマンこそ「休息」にこだわりたいですね。
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