メンズも美白化粧品って必要?“美白”の本当の効果や賢い使い方を解説!

「きれいな肌で清潔感を出したい」
「自分に自信を持てるようになりたい」
「女性からモテたい」

美容に興味を持つきっかけはひとそれぞれですが、こんな風に思っている方は多いと思います。実は美容というのは、手当り次第化粧品を試したり、時間をかけたりしても肌がきれいになるとは限りません。

仕事であれば、効率のいい方法を考えて行わないと周りに迷惑をかけますし、ダイエットや筋トレもやはり適切なやり方を知らないと効果が感じにくいのと同じで、美容全般においてなりたい自分を実現するためには、正しい知識が必要なのです。

突然ですが、あなたは肌が白い人をどう思いますか。男性から見た女性の場合、肌が白い人の方がちゃんと手入れしてそうとか、日常生活もきちんとしてるんだろうなと感じると思います。女性も同じようなことを思っています。

印象アップを図るために「美白化粧品」を使ってみたい、興味があるという方は少なくありません。しかし、残念ながら美白化粧品で肌を白くすることはできません。一体どういうことなのでしょうか。

そもそも美白化粧品って何?

美白化粧品の役割は、紫外線による肌色の変化を予防するためのものでで、肌を白くする効果はありません。そもそも「肌を白くする」という化粧品を販売したら法律で裁かれてしまいます。

なぜなら化粧品にはきちんとしたルールがあり、「肌を白くする」という表現で訴求することができないからです。

美白化粧品で認められている表現は

  • 「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」
  • 「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」

この表現から予防的な役割であることがわかると思います。つまり、がっつり日焼けした後やシミ、くすみができてしまった肌に美白化粧品を使っても9割以上は期待するような結果を得られないでしょう。

よくネット広告で見かける使用前と使用後の肌画像を見せて「2週間使ったら肌が変わった!」みたいなものもありますが、お金を無駄にするだけなので注意してください。

インフルエンザワクチンと同じく、手遅れになる前の予防として使うようにします。ただ、いくら予防のためだからといって手当り次第試すのも考えもの。その理由は……。

美白化粧品にもデメリットがあることを知っておく

数年前にカネボウ化粧品の美白化粧品で、「肌がまだらに白くなってしまう」という問題があったのを覚えているでしょうか。ニュースや新聞でも大々的に取り上げられたので、知っているという方は多いと思います。

この問題の争点の一つとなったのが「ロドデノール」という美白成分。しかし、実際のところロドデノールが本当の原因なのかは未だ解明されていないのです。このように効果期待できる成分は肌にとって良くないことが起きるリスクがあることも知っておくべきです。

日本の安全管理は非常に厳しく、基本的には十分な安全性が確認された成分しか使われていませんが、人の肌や生活環境は十人十色のため、稀にこのような事件が起こってしまいます。

美容科学者のかずのすけさんも自身の著書(『オトナ女子のための美肌図鑑』ワニブックス)で「効果が高い美白成分は刺激が強く、肌荒れなどのリスクもある」と述べています。

このような事例からもわかるように、化粧品をやみくもに使うと自分の肌に合わないものにあたってしまい、きれいな肌になるどころか、悩みを抱える羽目ことにもなりかねないことを覚えておきたいです。

美白化粧品との上手な付き合い方

ここまでの話をまとめると、肌を白くするものじゃない、紫外線を浴びた肌が黒くなるのを防ぐ予防アイテム、効果の高い美白成分にはリスクがあると述べてきました。

「じゃあ美白化粧品って使うメリットってあまりないのでは……?」と感じるかもしれませんが、そうではありません。これは僕の個人的な見解ですが、美白化粧品を賢く使う方法があります。

それはレジャーなど長時間外に出る予定がある場合、2~4週間前から普段のスキンケアにプラスして使い始めることです。常用しないのは、ものによって美白化粧品が原因で肌トラブルを引き起こす場合もあるので、必要なときに使うのがおすすめ。

美白成分と呼ばれるそのほとんどは、肌色を黒くしようとする「メラニン」の生成を邪魔する効果があるといわれているもの。事前にメラニンが作られにくい環境を整えておくことで、シミやそばかすが作られるのを予防する効果が期待できます。

しかし、紫外線対策としてそれだけでは不十分なので、日焼け止めはマスト。それでも万が一紫外線を浴びてしまったら、肌の炎症をなるべく早く鎮めてあげることが大切です。

美白化粧品は肌を白くする効果はありませんが、5年後10年後も清潔で若々しい肌でいるための選択肢として活用するのは大いにアリ。

日々正しいスキンケアを心がけて周りと差をつけてみませんか。

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