・「また会いたい」と思われる人になりたい
・人間関係の悩みを一つでも減らしたい
「この人の話、早く終わらないかな……」と思った経験は誰にでもあると思います。人間は自分のことを客観的に見るのがとても苦手な生き物です。
ですから、「自分はコミュニケーションが得意だ!」と思っている人でも、いざ話してみたら残念な人だったということは珍しくありません。
やはりいい人間関係を築くためには、言語的コミュニケーションは必要不可欠。そこで今回は、心理学的観点から知らないうちに嫌われる人の特徴についてお話したいと思います。
自分の評価が高すぎる人は孤独になる
どんな綺麗ごとをいっても、私たちは自分のことが一番かわいいと思っています。さらに人間は自分のことを2~3割増しで高く評価している傾向にあるといわれています。
自覚があれば特に問題はないのですが、嫌われる人たちは実際の能力と自分の評価にかなりのギャップがあるのが特徴です。
そういう人たちがどんな心理状況になっているかというと、「自分、けっこうけっこう凄いよな」と自分自身に酔いしれてしまうわけです。そうなったら自分の力を誇示したくなるのもまた人間。
その一つが「情報のひけらかし」。俗にいう“情報デブ”です。確かに豊富な情報を持っているかもしれませんが、話してみると薄っぺらい話ばかりだったり、他人の受け売りだらけで品位に欠ける残念な人は多いもの。
そういった人たちは言わずもがな、どんどん人が離れていってしまい、最後は孤独になる末路なのです。
相手の興味に合わせて話せない人は飽きられる
僕がここ数年で一番話が面白いと思ったのは、天狼院書店の店主である三浦崇典さんです。
まだブログを始めた頃に「ライティング・ゼミ」というのに通っていたのですが、いくらでも話を聴いていたくなるほど心地よい話し方をする人でした。
その理由を考えてみたところ、相手の知識レベルや興味に合わせて話しているからではないか、という結論に至りました。
三浦さんの話を聴いていると「もっと教えてほしい」「また話が聞きたい」とつい話の世界に引き込まれてしまうのです。
一流の人は相手がどんなことに興味を持っているのか、どれくらいの話のレベルなら楽しめるのかなどを会話の中から見抜きます。
対して、残念な人は基本的に他人に興味がありません。だから見抜こうせずに自分の話したいことを話すわけです。さらにたちが悪いと人を外見だけで判断をし、自分が上だと思った瞬間から威圧的な態度で話す人もよく見かけますよね。
やはり謙虚な態度で会話ができない人とは、もう二度と会いたくないと思われてしまう人の特徴ではないでしょうか。
あたかも自分の手柄にする“会話ドロボー”とは
複数人で話しているときに、相手の話に割って入ってくるのもご法度です。
せっかく気持ちよく話しているところに、話題をすり替えてあたかも自分の話にしてしまう会話ドロボーは100%嫌われます。
さらにいえば、その相手を蹴落として「自分は相手よりも上だ」と誇示する人はもう最悪です。
こうした会話ドロボーをしてしまう人は、主に自己顕示欲や承認欲求が強すぎる人に多く見られます。「自分のことを少しでも大きく見せたい」「すごいと認められたい」という心理は裏を返すと自信の無さからくることもあるのです。
また、「常に自分が会話の中心にいないと気が済まない」「自分以外の人が楽しそうに話しているのが気に食わない」と思っている人もいるでしょう。
自分のことばかり優先すると成立しないのがコミュニケーションです。自分は気持ちよく話をしていても、人が場の空気や雰囲気を読むことができますからすぐに「あいつとは関わらないでおこう」と非言語コミュニケーションで一致団結します。
やはり会話ドロボーも知らないうちに嫌われて孤独になる運命にあるのかもしれません。
これらは自分をよく見せるとするハマる“罠”です
実はここまで紹介した3つの特徴は、すべて相手に好印象を与えようとするとやってしまうことなのです。
誰でも第一印象は大切にしたいですから、どうしたら自分のことをよく見てもらえるか考えます。最初に話したように人間はけっきょく自分のことが一番好きな生き物なのだから。
ではこうした「ついやってしまう行為」から逃れるためにはどうしたらいいのでしょうか。心理学においてもっとも効果のある方法は「他者のアイデンティティを認める」ことです。
それだけで相手はこのうえない喜びを感じ、心の扉を開いてくれます。アイデンティティを認めるということは、その人に共感したり同調するということ。会話の間に褒めたりするのも効果的です。
そういった些細な振る舞いが品位や色気といった内面を表すものにつながっているのではないかと僕は思います。
ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
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