浮気や不倫はなぜ起こる?《心理学で紐解く男女の恋愛のはじまり》





こんにちは。EBATOです。

今日は、「人はなぜ浮気や不倫をしてしまうのか」を心理学的に紐解いていきます。

浮気や不倫は道徳的に見れば、良いことではことは誰もが一般常識として認知していること。

にもかかわらず、芸能人の不倫が発覚したり、周囲で「AさんとBさんができてるんじゃないか?」というような噂が立ったりすることは珍しくありません。

そもそも浮気や不倫がなくなることはあるのでしょうか。

浮気や不倫が起こる原因

結論からいえば、浮気や不倫がこの世から無くなることはほぼ有り得ません。

なぜなら、それが人の本能だからです。そもそも古来は恋人関係や結婚という概念がなく、恋愛に対してとてもおおらかでした。

かの有名な『源氏物語』では、夫が妻の実家に通う「通い妻」ならぬ「通い夫」が主流だったといわれています。

愛人がいるのが普通で、現代のようにバッシングされることもなければ、罰せられることもありません。

「ヒト」も動物。一人でも多くの子孫を残すという本能が備わっており、男女が複数の関係を持つことで人類が増え、時代を作ってきたわけです。

また、結婚という制度ができてからも日本では武士の習慣が広く浸透してために女性の立場は弱く、自分で結婚相手を選べない時代もありました。

今でこそ日本は男女平等になったものの、「嫁にもらう」という言葉が未だに残っていることに、違和感を感じている女性は少なくないと思います。

浮気や不倫は、道徳的にはいけないものです。しかし、長きに渡っておおらかな恋愛をし、子孫繁栄をしてきた人類にとって、倫理や道徳だけで歯止めが効くものでもないのも事実なのです。

どんなときに浮気や不倫が起こりやすいのか

男女で「ツボ」は異なるものの、異性に惹かれやすいタイミングは存在します。

男性はやっぱり見た目で女性を選ぶ

中には「パートナーは中身が大事」と思う人もいるかもしれませんが、男性は動物学的に視覚が優位とされています。

つまり、男性の「可愛い」「付き合いたい」「関係を持ちたい」という感情は、視覚が刺激を受けることによって湧き上がってくるものなのです。

だから自分が魅力的だと思う異性を見ると、つい目で追ってしまうのはオスの本能なので、ある意味健全といえるかもしれません。

また、オスは競争社会ですから、憧れの女性(優れた子孫を残してくれる女性)を勝ち取ることで自分の評価や価値を確かめ、上げようとする習性も持ち合わせています。

そして、その傾向が特に強い人というのが、承認欲求の強い人やナルシストの人です。実際に心理学の研究では、「ナルシストの人ほど不特定多数のパートナーがいる(いた)」というデータもあります。

女性の恋は五感ではじまる

女性が男性に惹かれる要因は、さまざまありますが、視覚、聴覚、触覚、嗅覚など総合的な感覚が刺激された場合や精神的な要素など、男性よりも複雑なのが特徴です。

最近では女性の社会進出が増えたことで「肉食系女子」という言葉も生まれ、自立した女性も増加傾向にありますが、「私の思い描く人生に変えてくれる人」を待っている女性が多いのも事実。

よく女性は落ち込んでいるときに恋に落ちやすいといいますが、それは優しくされることで自尊心が守られ、「大切にしてくれる」「愛してくれる」という思考が働くから。

さらに一度「この人!」と決めるとどこまでも自分好みの相手を追いかけるのも女性ならではです。今まで付き合った男性に何か共通点はありませんか?

ドキドキ感が浮気や不倫を加速させる

怖い体験やスリルを感じると人はドキドキしますが、この「ドキドキ感」が非常に厄介です。

カナダの心理学者であるダットンとアロンによる「吊り橋実験」という有名な心理実験があります。

18~35歳までの男性にグラグラと揺れる吊り橋を渡ってもらった後、女性が声をかけると強い興味を示したという面白いデータがあります。

恐怖によるドキドキが、女性が魅力的に見えたというドキドキにすり変わってしまったわけです。浮気や不倫はこれと同じ状態といえるでしょう。

浮気や不倫がいけないことはわかっていても、そのスリルや「バレるかもしれない」というドキドキ感によって、相手が魅力的に見えてしまい、別れるに別れられない状況に陥ってしまうのです。

もしも過ちを犯してしまったら

浮気や不倫はあくまで当事者間の問題。なぜなら浮気を罰する法律はありませんし、不倫もデートしたり、手をつないだだけでは「不法行為」にあたるかは限りなくグレー。

もし、親しい人や相手のパートナーに秘密が明るみになってしまったら、真っ先に謝るべき人だけに謝罪するということ。

謝罪をすることで「自分は悪いことをした」「間違いを犯した」という自責の念が湧いてくると思います。

よく、職場でミスをしたときに無関係な人にまで誤って回る人がいますが、謝罪は自分の立場を低く見せる行為にもなるため、パワハラ被害などの二次被害を引き起こす原因になる場合もあるので注意が必要です。

そして、人間関係の精算も忘れてはいけません。なぜなら、窮地に立たされたときほど人間の本性が現れるからです。

あなたのことを本当に思い、過ちを正してくれる人はどれくらいいるでしょうか。僕の経験からいっても、そんな方々との「縁」は大切にしておくべきです。

はじめに述べたように、浮気や不倫をしても法律で裁かれるわけではありません。

ただ、自分が本当にすべき行動は何かを見極めて、一つ一つ解決していくことが大切です。