文章力はあなたの一生の武器になります。
「相手に伝わる文章を書きたい」「周りと差がつくセールスコピーを書けるようになれたら……」あなたは一度でもこんなことを思ったことがあるのではないでしょうか。
文章力があれば、メールの作成を数分で終わらせることができ、誰が読んでも「なるほど」とわかる会議の議事録を書いたり、人の心を動かすプレゼン資料を作ることだってできます。
でも、現実はどうでしょう?「何を書いていいかわからない」「読み返すと何を言いたいのかがわからない」といったように、文章を書くことに苦手意識を持っている方は少なくありません。
ですが、心配はご無用。文章は誰でも書けるようになります。実は僕も文章を書きはじめたころは、何を書いていいのかわかりませんでした。でも、今は書くことが楽しいとさえ思っています。
その甲斐もあり、今ではブログランキングで1位を獲得するまでに読んでいただけるようになったのです。あなたは文章が書けるようになったら、何をしたいですか。
ここから先は、自分の中にいる“もう一人の自分”と対話をするように読み進めてみてください。
書けないのは、“書こうとしている”からである
実は文章が書ける、書けないは、書く前から決まっていると言っても過言ではありません。なぜなら文章は、自分で書くものではないからです。文章で悩みを抱えている人は大きく分けて2パターンあります。
- 何を書いていいか分からず、ペンが進まない人
- 書けるものの、読まれない、反応が悪いと感じている人
2パターンに共通する原因は。文章を書こうとしていることにあります。なぞなぞみたいになってきましたね。では、ここで質問です。あなたは何のために文章を書くのでしょうか。
相手に読んでもらうため?伝えたいことを伝えるためでしょうか。確かに両方とも悪くない答えではありますが、読み手の印象に残ったり、心を動かすまでに至らないでしょう。そう、文章を書く目的は、相手を感動させ、行動させることがゴール。
セミナーの案内メールならお金を払って参加してもらうことが最終ゴールになりますし、商品のセールスコピーならお客様に買ってもらうことが目的になると思います。文章は相手がいなければ成り立ちません。書き手はそのことを絶対に忘れてはいけないのです。
大切なのは、文章は自分の書きたいことを書くのではなく、読み手が読みたいと思うことを書くこと。ペンが一向に進まないという方は、自分の中だけで文章を作ろうとはしてませんか。書いても全然いいねをもらえない方は、自分の書きたいことだけを書いてはいませんか。
まずは自分が読み手だったらどんな文章を普段読んでいるかを思い出してみてください。悩みを解決してくれそうな文章、共感できる文章、自分が興味を持っている話題など全ては「自分に関係があること」だと思います。人間は興味、関心がないもの、関係ないと感じるものは視野に入りません。
読み手がどんな悩みを抱えているのか、どんなことに共感してくれるのか、読み手の気持ちになって考えることでおのずと書く内容が決まってくるはずです。
楽しんで書くとなぜ読まれるのか
「EBATOさんの文章は読んでいて楽しくなりますね」これは僕が文章を書き始めてしばらく経ったころ、読者の方からいただいた感想です。とても嬉しかったですし、同時に「やっぱり、文章にも感情は乗るんだ」と確信した瞬間でした。
書くシチュエーションにもよりますが、大抵の読まれる文章はポジティブなものが多いような気がします。それはおそらく、書き手が楽しみながら書いているからではないかと僕は思うのです。
人間は感情で動く生き物。周りが笑顔になれば伝染するようにみんなが笑うようになりますし、反対に空気が悪いとその場にいることが窮屈に感じたりします。それは文章も同じで、楽しみながら書かれた文章というのは、読んでいてとても心地がいいものです。
楽しみながら書くことのメリットは他にもあります。それは幸せホルモンとも呼ばれている「セロトニン」が分泌されることです。僕は文章に詰まることがたまにあるのですが、そういうときこそ口角を上げて書くようにしています。
セロトニンが分泌されると、前向きな気持ちになり、書いているうちに筆の乗りが良くなってくるのです。本当にそんなことで書けるようになるのかと疑っている方もいるかもしれませんが、騙されたと思って一度試してみてください。
書くときは一気に書く
ペンがなかなか進まない人や、書くのに数時間かかってしまうという方は一度に完璧な文章を書こうとしてはいませんか。経験上、文章につまづく方のほとんどが、手直ししながら書いている傾向にあります。
実は文章が書けるようになるコツは、誤字脱字を気にないで一気に書き上げてしまうことが重要です。文法がおかしくてもとりあえず最後まで書ききってしまいます。手直しはそれから。
真面目な方ほど手直しをして書きがちですが、書き慣れないうちは手直しすればするほど、文章が違う方向にいってしまう可能性が高くなるので注意が必要です。
また、書くべきことやアイディアは頭に浮かんだその瞬間から劣化していきます。真夏の外で食べるアイスクリームがどんどん溶け出してしまうのと同じように、イメージはどんどん形を変えてしまうのです。
前の日に書いた文章を翌日読み返すと「自分が書きたいのってこんなことだっけ?」と思ったことがある方は多いと思います。それくらい人間の記憶は曖昧なもの。
文章は、時間を書ければいいものが書けるものではありません。60点の文章でもいいから最後まで書いて、最後に手直しをするクセをつけるとあなたの文章力は飛躍的に向上するはずです。そして磨かれた文章力は一生使える“武器”になるのです。
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