アイディアはどのようにして生まれるのか?仕事ができる人の思考術

「斬新なアイディアを生み出して、大きなプロジェクトを動かしてみたい」ビジネスパーソンなら誰でも大きな仕事を成し遂げて周囲から認められ、昇進、年収アップをしたいと思うもの。ところが、現実はどうでしょう?「自分にはセンスがない」「発想力が乏しいから無理だ」と諦めてしまっている人は多いと思います。

でもちょっと待ってください。そもそも発想力にセンスは必要なのでしょうか。例えばコーラのはじまりは、頭痛薬でした。コカの葉とコーラの実を混ぜ合せたものだったそうですが、たまたま炭酸水で割ったところ美味しいと評判になったのがはじまりといわれています。また、「ノーベル賞」で知られるアルフレッド・ノーベルがダイナマイトを発明したきっかけも偶然によるものだったそうです。

アイディアは出そうと思って出るものではなく、ひょんなことで浮かぶことのほうが圧倒的に多いもの。ではアイディアが浮かぶ人とそうでない人に一体どんな差があるのでしょうか。

思い込みを捨てられるかどうか

突然ですが、あなたは1分間にたまごをどれだけ食べられますか。おそらくほとんどの人がたまごと聞いて「ニワトリのたまご」を思い浮かべると思います。でも、食べられるたまごはウズラやイクラ、キャビア、からすみでもいいわけです。

もう一つ試してみましょう。「1+1=」の問に対してはどうですか?9割以上の人が「2」と答えるはずです。なぜなら私たちが普段計算で使うのは10進数であり、それが普通だと思っているからです。このように私たちが物事を判断する時、必ず思い込みや刷り込みがあります。

斬新なアイディアは誰も思いつかないから称賛されるわけです。常識で物事を考えていても、みんなが思いつくようなことしか浮かびませんし、既に誰かがやっているケースも多いでしょう。面白いことを思いつくアイディアマンはある意味で非常識かもしれません。ですが、常識を疑うからこそ、誰も考えないことを考えているのです。

アイディアは生モノである

アイディアが浮かんできたことも考えておくことが大切です。なぜならアイディアは浮かんだその瞬間から劣化してしまうからです。

あなたはアイディアが突然浮かんできたらどうしますか。とりあえずメモに残したり、ボイスレコーダーで音声にして残したりする手段が考えられます。ですが、それでは翌日形にしよう思っても浮かんだ瞬間の形を再現することは難しいでしょう。

頭にぱっと浮かんだ鮮明なイメージをメモやボイスレコーダーで残そうとしても、脳は情報を勝手に整理して情補正を行ってしまいます。そのため後で見返した時に「自分のアイディアってこんなのだっけ?」とギャップを感じることは珍しくありません。魚や肉がその瞬間から酸化してしまうように、アイディアも生まれたその瞬間からできる限り形にすることが重要です。

僕自身、ブログをはじめた頃はアイディアが浮かんでも、後で書けばいいと思っており、そのたびに再現できないと後悔していました。その反省を生かして今ではいつアイディアが浮かんできてもいいように、出かけるときは常にカバンの中にはiPad Proを入れて持ち歩いています。少し歩けばカフェやコンビニのイートインもありますから、咄嗟に書きたいときも場所の確保も容易です。

すぐ書く習慣が身についたことで、人気ブログランキング1位を獲得することができました。今できることはすぐにやるというのも、一流のアイディアマンにとって必要な要素だと僕は思っています。

アイディアを生み続けるためには

アイディアが思いついた人が決まっていうセリフが「たまたま思いついた」です。でもアイディアは出し続けなければ、意味がありません。

斬新なアイディアを生み出し続けるためには、思い込みを捨てることが大切と言いましたが、違う角度で物事を見るには好奇心が必要です。大人になるとどうしても子どものころのような好奇心が薄れてしまいます。そこには自我や大人としてのプライド、経験などが形成されているからだと思います。

忘れかけている好奇心を掻き立てるためには謙虚な姿勢でいること。「自分の知らないことはたくさんある」ことを認めることが第一歩です。自分の色眼鏡で物事をじっと見ていても、そこから生まれるものはたかが知れています。

常識を疑う勇気を持ち、アイディアが出たらすぐに形にする。継続的に続けていけば、あなたの人生が変わるくらいのアイディアが生まれるかもしれません。

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