【書評】マインドセット「やればできる!」の研究|柔軟な思考が人生を変える




メンズ美容家EBATO
こんにちは。メンズ美容家のEBATOです。年間150冊以上の読書をする僕がおすすめの本をご紹介します

今回ご紹介するのは、『マインドセット「やればできる!」の研究』というスタンフォード大学の心理学教授キャロル・S・ドゥエック氏が書いた本です。

あのビル・ゲイツ氏も絶賛したそうで、少し前にネット界隈でも話題になった一冊でもあります。

この本を一言でいうと、“しなやかなマインドセット”こそ人生を成功へと導くカギである、ということ。

「しなやかなマインドセットって何?」「よくある自己啓発本じゃないの?」と思うかもしれませんが、かなり本質的な内容になっているので、一度で理解しようとせずに何回も読み返すのがいいかもしれません。

自分に自信が持てない人や可能性を伸ばしたいと思っている人、教育に携わる仕事をしている人には特におすすめです。

マインドセットとは何か?

マインドセットとは、ある出来事に直面したときの思考や感じ方、捉え方を指します。

グロービス経営大学院」のHPで詳しい説明が載っていたので、ご紹介しておきます。

マインドセットとは、経験、教育、先入観などから形成される思考様式、心理状態。暗黙の了解事項、思い込み(パラダイム)、価値観、信念などがこれに含まれる。

マインドセットという言い方は、人の意識や心理状態は一面的なとらえ方はできず、多面的に見てセットしたものがマインドの全体像を表しているということから来ている。

たとえば、あなたが前例のないプロジェクト発足を一から任されたとしましょう。すると大抵の人は、

  1. よし、やってやるぞ! 今の自分ならできるはずだ
  2. 自分には無理だ……。失敗したらどうしよう

こんな風に2パターンのタイプの人に分けることができると思います。

前者は人間の能力は学習や経験によって伸ばせるものと信じているしなやかな思考。一方、後者は努力しても変わらないと考える硬直な思考です。

つまり、マインドセットとは世の中や人、物事を解釈する際の引き出しであり「個性」

私たちは長い人生の旅路で多くの選択を迫られるわけですが、その時の心理状態や思考、価値観によって人生は大きく変わる、というのがこの本の核心的部分でもあります。

そして、人生を謳歌し、逆境や困難にも立ち向かえる力を持っているのは前者、つまり「しなやかなマインドセット」を持った人たちだということです。

マインドセットで人生が変わる理由

では、なぜマインドセットをしなやかにすることが成功への近道につながるのでしょうか?

その理由は、2つのマインドセットの決定的な違いがヒントになっています。

硬直マインドセットは自尊心を下げる

  • 「努力してもどうせ報われない」
  • 「どうして自分のことを分かってくれないんだろう?」
  • 「また失敗……自分はなんて無能なんだ!」

人間は、無意識に自分なりの評価基準のなかで生きています。

たとえば、仕事の失敗や人間関係のこじれから上記のような捉え方をしたとします。あなたの周りにも一人はこういうタイプがいるのではないでしょうか?

こうした評価基準で物事捉える人は、自分の無力さや非力さを認めたくないし、他人にもそう思われること恐れます

だから見栄を張って自分を大きく見せようとしたり、自分は負け組なんかではないことを示そうとしたりすることに心を奪われがち。

実際、人は誰でも失敗しますし、努力なんて報われないことの方が圧倒的に多いですよね。たった一度の失敗であなたの人間性を全否定されることもまずないでしょう。

ですが、マインドセットが硬直していると物事の判断が基準が狭いため、不安にかられて偏りのある思考に陥ってしまうわけです。

硬直マインドセットは、つまずいたら失敗と捉えるいわゆる「完璧主義者」とも言い換えられるかもしれません。

柔軟な捉え方が心を強くする

では、マインドセットがしなやかな人はどういう思考をするのでしょうか?

先ほど同じように仕事で失敗した場合や人間関係の場合で考えてみます。

  • 「最初は誰でも初心者。努力すれば問題ない」
  • 「自分の伝え方が悪かったのかな?相手の機嫌が悪かっただけかもしれない」
  • 「この方法がダメなら次は違うやり方でやろう」

しなやかなマインドセットを持つ人は、このように「~かもしれない」「もしかしたら」というように様々なバリエーションの評価基準を持っています。

事実だけを受け止めて、客観的事実に基づいていない点は仮説を立てて対処するため、柔軟な対処が可能なのです。おまけにネガティブな感情にもなりにくい利点もあります。

とはいえ、こういった話は勉強熱心の人ならどこかで聞いたことがあると思うでしょう。「わかってはいるけど、意識の変え方が難しい」と感じている人は少なくありません。

そこでしなやかなマインドセットを育てるためのいくつかの方法をご紹介します。

マインドセットを柔軟にするために必要なこと

変わることを恐れない

人間には防衛本能があり、対極的な価値観や考え方を簡単には受け入れられない心理があります。

なぜなら、受け入れてしまうと自分の価値を失ったように感じてしまうからです。

しなやかなマインドセットを手に入れるためまずやるべきことは、まずは変わる勇気を持つこと。そのためには、自分の価値観の核が何かを知ることが大切です。

自尊心の拠り所を知る

自分を変えたくても変えられない、あるいは変えたくないと思っている人の多くは、変わると全てが変わってしまう、今までの自分が否定されたように捉えがちです。

人間なら誰しも「これだけは譲れない」自尊心の拠り所を持っています。たとえば、どんな人間に見られていたいかや「成功」は結果を出すことなのか、それともベストを尽くすことなのかなど。

要は、自分の価値観の核になっているものです。これらを一度捨てることで、新しい価値観が生まれ、物事へ柔軟に対処することができるようになります。

自分の非を認める

マインドセットが硬直している人の特徴として、「自分は悪くない」と考える人が多いようです。

何か問題が起きても、直視せずに環境のせいにしたり、周囲の人のせいにするといったことが起こります。

自分に非があると認めること=自分が無能であることはイコールではありません

過ちを犯してしまったときは、まず何がいけなかったのかを客観的に振り返り、思い込みや決めつけを一切捨てて、事実だけを受け止めることが大切です。

努力は「何か」を学ぶためにするものと捉える

努力をするとどうしても結果ばかりを追求してしまい、それが実らないと「やっぱりダメだった」「時間の無駄だった」と諦めてしまった経験は誰にでも一度があるでしょう。

しかし、しなやかなマインドセットの人たちは、失敗をするのは当たり前だと思っています。ゆえに失敗は学びと捉えて、加点方式で理想を追求します

何より重要なのは、努力を特別なことだとは思っていないこと。そして、物事に柔軟で、価値観の核が他人の評価ではないから失敗しようが間違えようが、気にしません。

失敗しても自分を責めない

しなやかなマインドセットでいるためには、失敗との向き合い方も重要です。

マインドセットが硬直していると「成功か失敗か」という価値観でしか自分に審判を下せないため、自分を責めてしまいます。

すると自尊心が低下し、マインドセットがますます硬直してしまう悪循環に陥ってしまうのです。

  • 「失敗して当たり前」
  • 「この失敗から何か学べることは?」
  • 「次の教訓に活かすためには?」

さまざまな価値観の引き出しを持つことで自尊心が高まり、ハートも強くなります。

まとめ:檻から飛び出せば世界は変わる!

ここまでの話しをまとめてみます。

  • マインドセットとは、教育や経験から形成された価値観や思考様式である
  • しなやかなマインドセットが人生をいい方向へ導く
  • 硬直マインドセットは世界を狭め、成長を止める
  • マインドセットは行動すれば、誰でも変えられる
  • しなやかなマインドでいるコツは“自由な解釈”

私たちは、自分が思っている以上に狭い価値観や思い込みのなかで生きています。

まずは自分を閉じ込めている檻から出る勇気を持ち、本当の自分と真摯に向き合うことからはじめてみましょう。

自分がどんなときに硬直マインドセットになるかを知り、ありのままの自分を受け入れることでメンタルが強くなり、いい人間関係も築けるはずです。