
こんにちは。メンズ美容家のEBATOです。
今回は、意外と知らないノンシリコンシャンプーのあれこれをぶっちゃけてみようと思います。
・ノンシリコンシャンプーが売れるカラクリ
・ノンシリコンシャンプーのメリットとデメリット
僕はこれまで、述べ1,000人以上の方の美容の悩みを解決してきた経験があります。
その中でも、ノンシリコンシャンプーについて「本当のところ、どんな効果があるのかわからない」と思っている人は少なくありませんでした。
確かに成分の話は奥が深いうえに専門性が高く、初心者にはやや難しいのも事実。
そこで“フリーの美容家”という立場を存分に生かし、ノンシリコンシャンプーの疑問を偏りなく、わかりやすくをモットーに解説していきます。

そもそも「ノンシリコンシャンプー」とは?
ノンシリコンシャンプーとは、「シリコーン」というオイルが配合されていないシャンプーのこと。
シャンプーに配合されているシリコンは正式には「シリコーン」のことを指し、シリコンとシリコーンは全くの別物です。
シリコーンは、熱に強く、紫外線に当てても劣化しにくい、水をはじくといった性質を持っています。
人体への影響はほとんどなく、化学反応も起こさない安全性の高い成分のため、シャンプーやトリートメントをはじめとした化粧品に使用されています。

ノンシリコンシャンプーが人気の理由
今なおも根強い支持をされているノンシリコンシャンプーですが、なぜこれほどまでに人気が高まったのでしょうか?
一番の理由は、老若男女問わず美意識を高く持つ人が増えたからだと僕は思います。
今はインターネットでちょっと検索をすれば、欲しい情報をあっという間に手に入れることができます。特にメンズ美容は、これからも伸びていくことが予想されます。
しかし、ネットにおける今の美容系情報は飽和状態。情報の整合性を精査して、信ぴょう性の高いものだけを収集することは容易ではありません。その証拠に「シリコン」にはこんなウワサが……。
- シリコンは毛穴に詰まったり、髪や頭皮にダメージを与える
- 髪に付着したシリコンはシャンプーで落ちない
- シリコンは他の美容成分の浸透を妨げる
美容リテラシーが高い人ならすでにご存知かもしれませんが、これらの情報は根拠のない全くのデマ。
しかし、未だにこういった都市伝説が残っているため、シリコン入りのシャンプーを敬遠する人は後を経たないのが現状です。
「よく目にする商品=人気」という錯覚
実際に化粧品卸しをしている知人に聞いたところ、「ノンシリコンシャンプー」と記載してあるだけで売上に雲泥の差が出るのだとか。
メーカー側もそれを分かっているので、セールスコピーにあえて使う場合も多いそうです。
すると巷には「ノンシリコン」と書かれたシャンプーが数多く並べられ、ノンシリコンシャンプーというワードを目にする回数が自然と増えます。
人は接触回数が増えるほど好意を持ったり、いい印象を抱く傾向があるため、知らずしらずのうちに「ノンシリコンシャンプー=良いもの」という価値観が作られていくわけです。
こうしてノンシリコンシャンプーは、人気を集めていったのです。

シリコン配合とノンシリコンシャンプーの違い
結局のところ、シリコン配合のシャンプーとノンシリコンシャンプー、どちらが優れているのでしょうか。
結論からいえば、髪の状態や目的によります。シリコンは大きく分けて、5つの目的で配合されます。
- シャンプーの使用感を良くする
- 摩擦を軽減して髪のダメージを抑える
- 指どおりを良くし、滑らかな髪にする
- 髪にツヤを与える
- ドライヤーなどの熱から守る
シリコン配合シャンプーは戦略
ドラッグストアなどで買える比較的安価なシャンプーは、コストを抑えるために洗浄力強く、脱脂力が高い界面活性剤が使われるケースが多いです。
しかし、髪や頭皮に必要なうるおいまで洗い流されてしまうと、髪がギシギシときしんでしまう。そこで、シリコンで髪をコーティングするという発想が生まれました。
身近に買えるシャンプーのターゲットは、主にファミリー層なので大容量で1円でも安くすることが求められます。それに加えて、顧客を満足させなければなりません。
シャンプーにシリコンを入れるというアイディアは、まさにメーカー側の努力の賜物ともいえるでしょう。
シリコン配合シャンプーが向いている人
シリコンは、髪の保護や髪質改善に優れています。そのため、こんな人に向いています。
- 髪が痛みやすい
- ゴワついてまとまりにくい髪
- スタイリングが決まりづらい人

ノンシリコンシャンプーが向いている人
ここまで聞くと、「シリコンも捨てたもんじゃない」と思うかもしれませんが、実は弱点もあるのです。
それはシリコンの量が多すぎると、髪質が重くなるという点。
例えば、髪にハリがツヤが出にくく、ボリュームが出にくいとされる猫っ毛の人が使うと、さらにぺたんとした印象になってしまいます。
また、ナチュラル思考の人の中では、シリコンの人工的なツヤ感を嫌う人も一定数います。そういった場合は、ノンシリコンシャンプーがおすすめです。
まとめ:髪質に合ったシャンプーを選ぼう
どんなヘアケアアイテムにも、必ず向き不向きがあります。
「何となく悪そう」で判断をしてしまうと、悩みの解決手段を自らの手で狭めてしまうことにもなりかねません。
根拠のないウワサに惑わされないためにも自分の髪質を知り、悩みに合ったシャンプー選びをしていきましょう。
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