話題の書籍『美肌成分事典』から学ぶ美容情報の付き合い方とは?

こんにちは。EBATOです。

昨日は、月例の美容研究会へ参加してきました。

美容情報に敏感な方ならすでにご存知の方も多い『美肌成分事典』。

今回の勉強会では著書である、美容化学者・かずのすけさんとコスメレシピクリエイター・白野実さんが実際にどんな思いでこの本を書いたのか、肌悩み別のケア方法や成分説明はどんな根拠で決めたかなどを熱弁からはじまり、最後は参加者でディスカッションをするという非常に面白い会となりました。

そこから見えたのは、美容情報との向き合い方でした。例えば、乾燥対策についてネットや書籍で調べると、

「某ブログではAがいいと書いてあるのに、某雑誌ではBの方がいいと書いてある」

という矛盾する情報に出会ったことがあると思います。どちらが正しいのか判断できないなんてことはよくある話です。

もし、肌トラブルを起こしてしまったら自分に自信が持てなくなる、コミュニケーション能力の低下などの弊害を生む場合もあるわけです。

私たちが美容の都市伝説に巻き込まれないためには、どのような意識を持つべきなのかを考えてみたいと思います。

“化粧品は嗜好品”でも単純ではありません

そもそも、化粧品は私たちの日常でどんな位置づけだと思いますか。

法律では次のように定義されています。

人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの

簡単にいってしまえば、日常に彩りを与えてくれる嗜好品といったところでしょうか。

じゃあ結局は何を使ってもいいのかというと、そうとは言い切れないのが化粧品の奥深さであり、面白い部分でもあります。

化粧品が単純ではない理由は、

  • 使った分だけ効果を感じられるとは限らない
  • 化粧品は日々進化している
  • 化学的要素が強い

悩むからこそプロがいる

筋トレはよく「筋肉は裏切らない」といわれる通り、努力した分だけ効果が現れやすいですよね。

でもスキンケアは、良かれと思っていた肌のお手入れが逆効果になる場合もあるのです。

好奇心を持とう

また、化粧品は多くの研究者さんの地道な努力の積み重ねによって日々アップデートされています。

昨日までニキビにはA成分が効果的だった信じられていたのに、実はB成分のほうがさらに信ぴょう性の高いデータが取れたということが起こる世界です。

だからこそ、私たち消費者も些細なことから好奇心を持って、積極的に知ろうとしなければなりません

マーケッターに踊らされるのは危険

よく、SNSでインフルエンサーや芸能人が化粧品や美容法をおすすめしています。

否定するわけではありませんが、彼ら彼女らの美容知識の程度を私たちは知りません。本気で学ぼうとすれば、控えめにいっても血反吐を吐くくらいの根気が必要になります。

そんな情報を全て鵜呑みにしてしまうのは、賢明な判断とはいえませんよね。

損をしない美容情報の選び方

めちゃくちゃ正論で面白くないかもしれませんが、

  1. 思考停止しないこと
  2. 健全な批判精神をもつ

僕はこの2つが超重要だと思っています。

そもそも情報発信をする目的は「一人でも多くの人に知ってもらう」ことにあるわけで、発信者は「読まれる工夫」をするわけです。

じゃあ人はどんな情報を読むのかというと、新しい情報や世間の常識の反対をいく話などが挙げられます。大勢のフォロワーや肩書きがあれば話の説得力はぐんと上がります。

そこで思考停止して納得してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうパターンも考えられます。

「本当にそうなのだろうか?」という好奇心をもってフラットな批判をすることで、情報の意図も見えてきます。

「思考停止せずに健全な批判精神を持っておけば、ビジネスシーンでも大いに役立ちます。

化粧品に使われる成分は安全です

ネットの情報を見ていると「◯◯成分は石油由来だから肌に悪い」と否定する人がいますが、本当に信じていいのかわからないですよね。

研究会のなかで、ミネラル成分について興味深い話が挙がったので、ご紹介します。

美肌成分事典』のなかで次のような一文があります。

ミネラル成分は肌をスベスベにしたり、肌なじみをよくするなどの効果がある反面、化粧品中の成分と結合したり、粘土を低下させるなど品質の劣化につながる可能性も。そのため、温泉水や海洋深層水などの水の中にはミネラル分を極力減らす処理をしたものもあるのです。

『美肌成分事典』P44ページより引用

この文章から読み解けることは、ミネラル成分には長所と短所の両面がある、ということです。これは他の成分でも同じことがいえます。

つまり、その成分を配合しているのにはそれなりの意図があり、悪い面だけを切り取って否定をしても自分の視野を狭めてしまうことが起こりえます。

また、成分は使用感を大きく変えるものでもあります。どんなにいい成分が配合されていても、自分の好みじゃない使用感のものを使い続けるのはハードルが高いのかなと思うわけです。

普通肌の人であれば、成分ばかりに捉われるのではなく、自分の直感を信じて使ってみるのも化粧品の本来の楽しみ方ではないでしょうか。

白黒つける=いい事とは限らない

大人でも非常に悩む人が多いニキビ。

思春期にできる「思春期ニキビ」や生活習慣やストレス、乾燥などが原因でできる「大人ニキビ」というようにニキビにも種類があることはご存知だと思います。

ニキビの怖いところは慢性化してしまう点です。適切なケアが求められる、非常に厄介な肌トラブルでもあります。

美肌成分事典』では、大人ニキビの具体的なケア方法として「殺菌剤配合の薬用化粧品はNG!」と書いてあるのですが、医療関係の方からは「ニキビが慢性化している患者さんのなかには常在菌のバランスが崩壊して、殺菌剤が必要な人がいるのが現状。殺菌剤を◯か✕かで判断するのはどうだろうか」という意見が出ました。

確かにニキビが慢性化しているといっても、度合いは人それぞれですから個人にあったアプローチの仕方が大切になります。

ですが、限られたページ数のなかで全てのパターンを網羅するのは現実的な話ではないのも事実。

この議論に明確な答えは出ませんでしたが(出さなかったが正しいかな?)、さまざな自分なりの客観的視点を持つことの大切さを実感しました。

だからこそ、先ほどお話したように健全な批判が必要になってくるのではないかと僕は思います。

批判をするためには自分の考えがなくてはなりません。その考えを確立するために必要なものは好奇心。

ぜひあなたも些細なことから疑問を持つ習慣を身につけて、“教養ある人”を目指してみてはいかがでしょうか。